◇乱馬君は声優?   世紀末の魔術師バージョン
怪盗ラットルくんさま作


かすみ:『乱馬く〜ん、手紙よ〜!』
乱馬:ん?...アフレコのご招待?あーっ、名探偵コナンのか!!
なびき:あっ、これ今度の映画のやつだわー。乱馬君、今度は3役ねー...いいなぁ〜。
乱馬:そんなこと言ったって、大変だぞ...。
玄馬:あっ、それわしも出るんじゃないか?
乱馬:あっ、本当だ...。ここに書いてる...。
玄馬:本当じゃ!わしもこれでスターじゃ!!
乱馬:ぉぃ!
なびき:あら、これ来週よ!早くしたくしなくちゃ...。

こうして乱馬となびきと玄馬は、某スタジオに行くのでした。

乱馬:毎回同じスタジオだから、もう覚えてしまったぜ。
なびき:特に私は、ほとんど毎日よ...。
玄馬:わしは何度来ても、覚えられないのぉ〜。
乱馬:おやじは歳だからだ!
玄馬:何を言う!わしだって、まだまだ若いわい!
乱馬:そう威張るなって...。

なんだかんだと言いながら、乱馬たちはスタジオの中に入りました。

なびき:あっほら監督さんよ!こんにちわーっ!
乱馬:早速台本を貰ったぜ!どれどれ...
玄馬:乱馬は役が少ないのぉ。
乱馬:そう言うおやじこそ、少ないだろーが。これぐらいだったら、パンダのまんまでも出来るんじゃねーのか?
玄馬:何を言うっ!!このバカ息子が!
乱馬:へへーんだ!俺は、おやじよりはバカじゃないぞ!
玄馬:なんじゃと?!

そして、あっという間に時間が過ぎ...

なびき:あーっ、終わった終わった!乱馬君、久しぶりのアフレコ、どうだった?
乱馬:どうだったって...今回は少なかったなぁ...。
玄馬:わしもまだ若いから、アフレコは多かったぞ!
乱馬:ぉぃぉぃ...。
なびき:ねぇ乱馬君、また今度も来るんでしょ?
乱馬:あー、そーだけど。それがどうかしたのか?
なびき:じゃ、今度アイス、おごってくれない?
乱馬:おいっ!今日来るときも、コーヒーおごったじゃないか!
なびき:あれはまだ、ほんの先じゃない...。それにこの前、1000円貸したでしょ!
乱馬:そこまで言われたら...。しかも、今度は女の格好で来なくちゃいけねーのか...。
なびき:(へぇ〜乱馬君、今度は女の格好で行くのか...。これはチャンスね...。)

それから何日か経って...

なびき:(フフフッ...この日のために持ってきたカメラ。今日はどれだけ写せるかしら?)
監督:『なびきちゃん、そろそろ休んでいいよ。』
なびき:(来ました!ラッキーチャンス!)
監督:あれ?なびきちゃん、スタジオの中では撮影は禁止だよ!
なびき:あっ監督さん、すみません!
なびき:(あっちゃ〜!撮影禁止なのか...。しょうがないなぁ〜...。外からでも、写真は取れないし...。残念だなぁ〜...。)

アフレコが終わって...

らんま:おい、なびき!俺の写真を撮ろうとしただろ?
なびき:あら?ばれちゃったならしょうがないわねぇ...。でも覚えてるでしょうね?アイス、おごってくれるの?
らんま:あっうん、それはもちろん覚えてるとも!(←すっかり忘れていたらしい。)
なびき:あっ、予定の列車まで後30分よ!それまでおごってちょうだいね、アイス!
らんま:えっ...?

そして月日はたち、天道家と早乙女親子は試写会に呼ばれた。

なびき:私たち、今日の司会者で一番目立つのよ!乱馬君、変なことをしないでよ!
乱馬:そう言うお前もだろ?
なびき:...なんか言った?!
乱馬:いや、なぁ〜んにも...。
あかね:乱馬〜っ!頑張ってね!
乱馬:あっ、うん。

そして、試写会は何事も起こらず終わった。

玄馬:わしが一段とかっこよく映ってたのぉ〜
早雲:いいなぁ〜、早乙女君。いいなぁ〜、いいなぁ〜。
乱馬:おやじよりは、俺のほうがかっこよかったぞ!
あかね:怪盗キッドのキザなところが良かったね〜!
乱馬:そっ、そうか?
なびき:あら、乱馬君なに照れくさがってるの?
乱馬:なっ、照れくさがってなんかないぞ!!
かすみ:『みなさ〜ん、お茶が入りましたよ〜。』

それから、数日たって...

かすみ:『乱馬く〜ん、手紙よ〜!』
乱馬:今度はどこからだ?
あかね:えっと...、ポケモンとビーストウォーズメタルスとワンピースからよ。
乱馬:うわっ多いなぁ〜...。
あかね:ポケモンは映画だけみたいだけど、後2つは、これからテレビで連続放送よ。
乱馬:つまり、アニメに毎週出るのか?
あかね:...そうみたいね...。
乱馬:めんどくせーなぁ...。

そして、これから乱馬君の運命はいかに?<そういう話じゃないって!
それからは、乱馬君は学校のスターにもなりました。
けど、毎日アフレコスタジオと学校の二股通いともなりました...。









「らんま一期一会」の「よっちゃんのへや」に掲載していた、らくがき小説「乱馬は声優?」を元にしてくれた連作です。
当時、らっくんも小学生だったのね・・・(遠い目)。
なお、サイト閉鎖時に「外してくれ!」という娘の要望にこたえて、その小説は破棄しました。が、 ここ へこそっと復活。娘にはナイショにしてくださいね。
(一之瀬けいこ)


なお、現在の呪泉洞では会話形式(脚本形式)の作品は基本的に投稿をお断りしております。ご了承くださいませ。


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