◆乱馬くんは声優?
よっちゃん作


今日は天道家の大変な日でした。
それは、かすみさんとお父さんの早雲以外、みんな仕事があるからです。
仕事は、声優業。行く所はろく音スタジオ。
でも、あかねちゃんが風邪をひいてしまいました。

あかね「あ〜あ。はいばらあいの声やりたかったのに。
かすみ「あかねちゃん。しょうがないでしょ。」
早雲「それじゃあ、はいばらあいの声は誰がするんだろうね?」
なびき「あら、らんまくんでいいんじゃない。」
乱馬「なんでオレが。」
玄馬「決まってるじゃないか。女になるからだ。」
乱馬「オレはぜったいにやらねぇからな。」
早雲「乱馬くんかたいこといわずに。」
と、けっきょく乱馬はしぶしぶあかねの役をひき受けて、ろく音スタジオに向かいました。

乱馬くんは、工藤新一。変身したらんまくんは、はいばらあい。なびきは、コナンくん。玄馬は、アガサはかせの声を出すことになりました。
ろく音するアニメは「名探偵コナン」です。
玄馬はにこにこしています。それは、夢にまで見た声優業だからです。
早雲「早乙女くんはいいなぁ。」
玄馬「いいだろう。」
らんま「おれはいそがしいっ。」
なびき「こっちの方がいそがしいわ。」
らんま「ちぇっ、あかねはいいよな。」

その頃、天道家では・・
あかね「ハックション。」
かすみ「だいじょうぶ?」
あかね「乱馬たちどうしてるだろうね。」
やっぱり乱馬のことが気になるあかねちゃんでした。

その頃なびきは・・
スタジオでらんまの写真をとっていました。
声をろく音しながら、かた手にカメラを持っていたのです。

やっと終わりました。
乱馬「ちぇっ。女のときの方多かったじゃないか。水とお湯をかぶってばかりで、たいへんだったぜっ!」

帰ると中で、九能ちゃんに会いました。
なびき「あらっ。九能ちゃんじゃないの。」
九能「おう、これはこれは天道家の方々。ン?あかねくんはどこだ?」
乱馬「家にいるぞ。」
九能「早乙女。あかねくんからなびきにのりかえたのか。ならばあかねくんはぼくがもらうぞ。」
乱馬「ばーか。ろく音スタジオからの帰りだ。」
九能「なんと、君たちもアニメの声優をやっているのか?作品は何だ?」
なびき「名探偵コナンよ。」
九能「ほうほう。ぼくも実はろく音スタジオからの帰りなのだ。」
なびき「九能ちゃんも何かやってるの?」
早雲「いいなあ〜九能君。いいなあワシもやりたいな〜。」
乱馬「なんだよ、九能先輩をやとう物好きなアニメは。」
九能「聞いておどろけ。ポケットモンスターだ。」
乱馬「ふ〜ん。」
なびき「誰の声出してるの?」
九能「サカキバラだぞ。」
なびき「悪役ね。」
乱馬「よくにあってらあ。」
早雲「いいなあ〜九能くん。悪役でもいいなあ〜。」
お父さんはこればっかり言っていました。

なびき「九能ちゃん。これいるっ。」
なびきがとつぜん、かばんから写真を出しました。
九能「なにっ。おさげの女の写真ではないか。」
なびき「5枚1組3000円。とったばかりよ。」
のぞきこむと、ろく音スタジオでずぶぬれのらんまの写真ばかり。
九能「買った。」
乱馬「あのな。」
九能「何だ、文句あるのか?早乙女乱馬。」
乱馬「……。」

九能はなびきから写真を買い取ると、スキップしながら帰っていきました。

なびき「今日ももうかったわっ。バイト代は入るし、写真は売れるし…。」
とにこにこしていました。

さてこのアルバイト代、乱馬は何に使ったのでしょうか?
もうじきホワイトデーですからね。








母の解説

 娘、よっちゃんが小学校2年生の時、書いた小説です。小学生時代の文章ですから、そこらへんは大目にみてやってください。
 「名探偵コナン」にはらんま的声優さんである、高山みなみさん(なびき・コナン君)山口勝平さん(乱馬・工藤新一)、林原めぐみさん(女乱馬・灰原哀)、緒方賢一さん(玄馬・阿笠博士)のほかにもピカチュウ役の大谷育江さん(光彦くん)やGTOの高木渉さん(ゲン太くん、高木刑事)、ベテラン中のベテラン神谷明さん(毛利小五郎)などそうそうたる声優陣が出演されています。
 当時の我が家では目下、らんまの声優さんたちの声を聴くために、「名探偵コナン」をチェックしておりました。それで、こんな作品が出来あがったのです。

 娘も「らんま1/2」からは早々に足を洗いました。まだしがみ付いて同人活動をやっている母を見る目も冷たくなってきたような…。
 そんなこんなで、サイトを統合した時に、「恥ずかしいから全部私の作品外してくれ!」といわれていたのですが、焼いていたCDを見つけ出したので、こっそりと復活。(邪悪母)。

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