「あ、このカップル赤ちゃん産まれたんだ！」
「絶対美形になるよね！」
「結構悪いところばっか受け継いだりして〜！」
「いやーん意地悪！！」
きゃぁきゃぁ声を上げて盛り上がっているのは、ショートホームルーム前の２−Ｆの女の子たち。
盛り上がる内容は前日の芸能ニュース。
人気タレントのカップルに子供が産まれたことが大々的に報道され、ゆか、さゆりが中心になって、楽しんでいた。
「お前らくだらねーこと言ってんなー。」
「何よ。大介、気にならないなら入ってこないでよ〜。」
「そうよこんな美男美女カップルの子供なら気になって仕方ないに決まってるでしょ！」
盛り上がる女の子たちに茶々を入れたのは乱馬の悪友大介。
「んだんだ。そんな未知の世界のことで盛り上がるよりもっとおもしれーことあるだろ？」
そしてひろし。
「何よそれ？」
「未知の世界に目を向けずとも、身近にいるだろ？」
「だな。おめーらが気になるカップル第１位のハズだけどな〜。」
そういうとひろしは首をくいっと廊下の方に向けた。
「ちょっと乱馬！あんたのせいでまた遅刻寸前だったじゃない！」
「あかねの起こし方がわりぃんだろ！」
「あんた人に起こしてもらっといて何なの！？」
「もっと色気のある起こし方ならなぁ…」
「んですってーーーーっ！」
どがしゃーーーん！！
「「「なるほど……」」」
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