◆Love Passion!! 黒バラの五寸釘??
ゴム入り焼きそばさま作
In 風林館高校昼休み
あかね:ちょっと!なんで逃げるのよ
せっかく早起きして作ったお弁当なのに!!
乱馬:腹壊すのだけはごめんだ。じゃーな♪
あかね:なんですってぇ(怒)
僕の名前は五寸釘光、あかねさんのクラスメートだ。
あかねさんが作ったお弁当を嫌がるなんて!
あの憎き早乙女乱馬め〜〜
ひ弱な少年は壁におさげ付きの藁人形をくくりつけ
金槌で釘を叩こうとした。
五寸釘:てんちゅう〜〜〜いって〜〜〜
毎度のことながら、彼は自身の親指に金槌を命中させた。
その時、レオタード姿の少女が教室の窓から入って
来て、教卓の上に立ち一同の注目を浴びた。
小太刀:おーっほっほっほっほ
お労しや乱馬さま。
この様な貧しい物を食されてはお体に毒ですわ。
私(わたくし)の重箱に入った九能家に伝わるメニューを
是非食べて頂きますわ
乱馬:ややこしい時にややこしい奴がやって来たぜ。
あかねの弁当は貧しいとはチと違う様な気もするが。
あの人誰だろう。妙な格好しながら高笑いなんかして、
世の中には変った人もいるもんだなぁ。
ま、最も早乙女くんにはああいう風変わりな女性がお似合いかも。
うわ〜しびれる。何なんだ!この花煙りは・・・・・もう駄目だぁ
ひ弱な五寸釘はしびれ薬入りの黒バラ爆弾で最も早くに
ダメージを受けた。
ひろし:おい!五寸釘、大丈夫か??
だいすけ:生きているか?
五寸釘は倒れこみ、頭を床に強く撃墜してしまった。
彼は顔を上げて小太刀を見上げて言った。
五寸釘:う・・・美しい。
乱馬:ん?五寸釘、お前顔赤いぞ
五寸釘:ねぇ、早乙女くん
乱馬:何だよ
五寸釘:あの人誰??
乱馬:あ、あれは九能の妹で、聖ヘベレケ女学院の
格闘新体操部の女だ
僕は彼女のことを考えると胸が熱くなる思いがした。
お近付きになりたい。そうだ!
放課後、剣道部の部室にて
九能:なんだ、貴様は!?この九能帯刀の稽古の邪魔をするなど
不届き者めが、成敗してくれるわ!!
五寸釘:お兄さん、僕はそんなつもりじゃ・・・・。
九能:貴様に「お兄さん」などと呼ばれる筋合いはない!
五寸釘:小太刀さんを僕に下さい!
九能:ほぉ〜貴様はあの変態女に惚れてしまったようだな。
しかし、いくらアッパラパーといっても実の妹。
もし、貴様が私に決闘で勝ったら今すぐにでもくれてやってもよいぞ。
五寸釘:ホントですか、ありがとうございます。
九能は筆で果たし状を書いた。
本日午後4時、校庭に来られたし。
果たし合い
生徒A:決闘だ、決闘だ!!九能と五寸釘が小太刀を巡って決闘だ!
生徒B:でもそれってどっちが勝つか見る前から分かっちゃうじゃん
九能:貴様が先手でかかってこい!!
五寸釘:それでは遠慮なく
木刀を持った九能に対し、五寸釘は素手である。
勝負が見えたも同然だ。
九能:貴様の突きなどその程度のものか。
ハッハッハッハッハッハ
蚊に刺されるより効かぬわ。
勝負の途中、突然小太刀が舞い込んできた。
小太刀:お兄様!弱い物イジメはいけませんわ。
大丈夫ですか、ひ弱そうなお方??
九能:正々堂々とした果たし合いの邪魔をするとは実の妹であっても
許しまじき行為!
小太刀:どこが正々堂々ですの!
五寸釘VS九能帯刀の果たし合いのはずが、
九能兄妹は口論の末、いつの間にか闘いにまで発展してしまった。
五寸釘:あのぉ〜2人とも僕のことを忘れていません??
九能は木刀で小太刀を突いた。
小太刀:きゃ〜
五寸釘:危ない、小太刀さん!
五寸釘は倒れ込んでしまった小太刀のもとへと駆け寄った。
五寸釘:お怪我はありませんか?
小太刀は頬を赤らめて言った。
小太刀:まぁ、なんて素敵なお方・・・・・・。
五寸釘:あなたこそ、まるで野に咲く黒バラの様に美しい女性だ
小太刀:その細くて弱々しいお姿と目の下のクマがとても魅力的vv
五寸釘:僕と結婚して下さい
小太刀:もう、あなたについていくしかありませんわ。
果たし合いを見学していた生徒達は祝福の拍手をした。
九能:僕は負けたのか・・・2人の愛に。
校長:Oh!! 早速祝言デース。HAHAHAHAHA
夕暮れの道を2人は並んで歩いた。
赤く染まった街と、そして2人の頬。
五寸釘は小太刀にそっと口付けをした。
完
作者さまより
ご精読ありがとうございます。
はじめて良牙×右京以外のカップリングを書きました。
五寸釘×小太刀、恐くてこれ以上書けませんι
2人には一体どんな未来が待っているのでしょうか?
藁人形と黒バラに囲まれた新居に住んで子供の性格は・・・・・
うわ〜〜〜ドキツイですねぇ(笑)
会心の一作をありがとうございました。
でも、やっぱり・・・このカップリングは怖いかもしれませんね。それより、不気味かも、似合いすぎて!
この先が気になるのは私だけでしょうか?
(一之瀬けいこ)
なおこの作品はいただいた時には以下のような前置きがありました、が、呪泉洞改修時に一之瀬の独断で、外させていただいております。
ご了承くださいませ。
また、現在の呪泉洞では、会話形式、脚本形式の小説は、余程の構成力と内容でない限り受け付けておりません。
作者さま・注・
この小説の色の識別は、男性のセリフ、女性のセリフ、セリフ以外の色と、なっております。
また、下線は場所、場面指定です。
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