夏向きのイラストを描いてみました。TOPに飾ってある、南国風の二人の絵がそうです。
その時、脳裏に浮かんだのが「君よ知るや南の国」という小説の題名。少女時代(小学校中学年)に読み、おぼろげにしか覚えていない本のこと。
先日、少し気になったもので、たまたま遭遇した半さんとRANAさんに「君よ知るや南の国という作品を知っていますか?」とログを投げてみました。さすがに文学には造詣が深いお二人。RANAさんからはゲーテの同名の作品、半さんからはそれを題材に作曲されたミニヨンの歌詞がすらすら返ってきました。
でも、彼らと話す間にも、私の頭の中は「クレッションマーク」が点灯。
いや、記憶の片鱗にあった小説は、ゲーテやミニヨン、トーマじゃないと。勿論、その作品も知ってはいますが絶対違うと。絶対「君よ知るや南の国」という同名の和製児童向き小説が別にあった筈だと。
イタリアの香りがぷんぷん香する作品じゃなくて、卵踊りが有名なあの歌劇じゃなくって…。
その後、どうやら、私が幼少時に読んだ作品は、は加藤武雄という文壇が書かれた少女小説の「君よ知るや南の国」だったのだろうと判明しました。
確か、戦前に書かれた作品です。家にあった古い本で読んだのか、それとも、通っていたこれまた古い小学校の蔵書で借りて読んだのか…。記憶はそこでふっつり途切れています。話の筋も薄らぼんやりとしか浮かんで来ず、殆ど繋がっていません。はっきり言って「すっきりせんぞ。気持ち悪いぞ!」状態です。
ただ、読んだ当初、凄く感動して、南の国へ行ってみたいと熱烈に思ったことだけは覚えているのです。
その後、もう一つ、気になりまくりのアニメがあることをば両氏に言うと、さすがに知らんと言われてしまいました(苦笑
「冒険ガボテン島」。昭和40年代初頭のアニメ作品なのですが・・・。アニメ版「十五少年漂流記」みたいな作品。
いずれか覚えている方いらっしゃいますかあ?
子供の頃に読んだり見たりした作品は、内容忘れてしまっていても、どこかに引っかかって残っているものですね。
というわけで、イラストから南の島へイメージを広げて書き出しました。
勿論、この原点には「鎖骨」への憧憬があることは間違いなく。いや、元々は鎖骨を描きこむために、南国風な乱馬とあかねを絵に描き始めたのですから。
大学時代に濫読した「民俗学関係」の書を基底に、また濃厚世界が広がっておりますが、南の島々を思い浮かべながら楽しんでいただけると幸いです。
なお、作品はパラレル設定です。
|