◇闇夜の恋人達―Another angle (2)
砂くじらさま作


家に帰ってからふっと気を抜いたせいか、頭痛が酷くなってきた。
一応「来客」であるあかねにいきなり台所を任すというのも酷い話だが、俺は適当なことを言ってその後の家事をあかねに全て任せることにした。
あかねのちょっとキレ気味の顔を見ながらソファに倒れこみ、そのまま俺は意識を失った。


…夢を見た。さっきおふくろの台詞なんかを思い出したからだろうか、幸せだった家族三人で暮らしていた頃の夢を。ヴァンパイアの血を継ぐ者に安息は訪れないものなのかもしれないけれど、あの時は…ささやかな生活だったけれど、幸せだった。
親父はおふくろを愛していたし、その身でおふくろを包み込んでいた。元々は情緒不安定気味な人だったおふくろも、親父がいるからこそ生きていけた人だったんだと思う。
…俺は、親父亡き後おふくろの支えとなる人間ではなかったのだ。
確かに親父もおふくろも、俺を愛してくれていたんだろう。でもそれは親が我が子に向ける、当然と言ってもいい感情だ。俺はおふくろにとって、「自分が守らねばならない存在」ではあったが、「自分を守ってくれる存在」ではなかったのだ。
おふくろが狂った日、俺は…そんなおふくろをただ怯えた目で見ることしか出来なかった。おふくろから、目を背けることしか出来なかった。
俺がおふくろを守ろうと決心した時には、もう遅かった。おふくろはただ親父の幻影を追い求めていて、俺の存在などその視界に入らなかった。狂った者が持つ独特な、ただ虚ろな光を放つ目で、必死に親父を探しているだけだった。
おふくろが死んでから、俺は強くなろうと思った。もう、俺を守ってくれる人はいない。俺は、俺自身で俺の大切なものを守らなければいけないのだ。

―だが、俺にとって大切なものとは、守らなければいけないものとは…一体何なんだ?





普段より大分味のグレードが落ちた夕食が終わった。あかねを家に残し、独りで仕事に出る。
…あ、あれ程までに不器用な女は見たことねぇ…こりゃ、しばらく俺がつきっきりで特訓してやるほかねぇ。
って、何で俺はあいつの花嫁修業の面倒まで見なきゃなんねーんだよっ。見るのは武道の修行、それだけだろっ?!
そういや、料理している最中に年齢を聞かれたなぁ。あいつ、未だ16かぁ。俺…今幾つだったっけ?独りで暮らし始めて、もう50年くらいは経ってるよなぁ…こういう変化のねえ生活をしてると、時間感覚が殆ど失われちまうからなぁ。今が何時なのかもわかんねえ。
まぁ見た目の年齢はあいつと同じくらいなんだけどな。幾つになっても身体能力に衰えが来ないってトコだけは、ヴァンパイアって便利だなぁなんて思う。
普段は何も考えずただ黙々と歩くだけの道も、今日はあかねのことばかり考えながら歩く道になった。



あかねの修行の日々が始まった。
武道の嗜みがある親父さんに、幼い頃から武道を習っていたとあかねは言っていたが、成る程筋はなかなかのもんだった。まぁ、性格上馬鹿正直にしか動けねえってとこがこいつの弱点かもな。あと、矢鱈と力任せなとことか。全部に100%力込めてどーすんだよっての。
多分、早ければ1年…遅くとも3年以内には、並大抵の奴では敵わない程の実力がつくだろう。俺を倒せるようになるかどうかは、正直こいつの頑張り次第だろーか…師匠に勝てる弟子はあんまいねえしなぁ。普通師匠ってモンは、最初に圧倒的な力の差を見せ付けておき「恐怖心」を植え付けて、絶対に弟子が自分を超えないようにするモンだとどっかで聞いたことがある。最初の手合わせで、あいつも俺の強さは十二分に解ったろう。
…でも…こいつのまっすぐな性格は、もしかしたら俺の強さを超えるかもしれない。ヴァンパイア・スレイヤーなんて俺から言わせれば単なる「一人の犠牲で皆が助かる」みてえな馬鹿げたものだと思うんだが、あかねはどうやら「皆の幸せ」の為には「自分の幸せ」を捨てても構わない、自己犠牲精神の強い奴らしい。
あかね、俺はそれ…間違ってると思うぞ。お前だって、他人と同じように幸せになる権利を持ってるんだからな。
そうは思ったけど、俺は口に出さなかった。


ある日、あかねが俺の「仕事」に同行したいと言い出した。大方、ちょっとの修行で少し成果が出たもんだから、それで大いに自信をつけてしまったのだろう。素直な奴…
正直に言えばこいつの実力はまだまだだ。「仕事」に同行し、飢えた野犬やらコヨーテやらを相手に出来るまでではない。
…だが、「未だ駄目だ」と言ったらこいつはまた怒り出すだろう。妙な自信がついている今、無理やりにでもついて行きかねない。一回、無駄な自信を削ぎ落とさねーとこいつの為にもならない。
よし。
 「…いいだろう。そろそろ、高くなってきた鼻っ柱を、一回折っておかねぇとな!」
あかねはぷうっとふくれる。可愛いぐらいに素直な反応…こいつが来てからそこそこ経つけど、未だ飽きねえ。
 「何よ、あたしが未だ弱いとでも言いたいわけ?!」
俺は素直に答えてやった。
 「あぁ。俺に言わせりゃお前は未だヒヨコ以下、だ」
でも、確実に金の卵だ…とは言わないでおいた。
 「なぁんですってぇ!?」
目を吊り上げて怒るあかね。その怒り方が妙に可愛くて、俺はまたからかうように笑った。


いつものように、月が出た頃に家を出る。今日は綺麗な三日月だ。いつもと違うのは、隣にあかねが居るということ。
今日そのコヨーテやら野犬やらに出くわすかどうかはわからないが、もし出くわしたら多分、野生の飢えた生き物の迫力に圧倒されて、あかねは一歩も動けなくなるだろう。おまけにあいつら、群でやって来るしなっ。多分あいつは、自分の身を守るのもいっぱいいっぱいだろうな。
…もしあいつが襲われたら。その場合…俺はあかねを。
守らなければいけない。

自分でも顔が赤くなるのがわかった。誰かを守る為に、自分の力を使うのは…はじめてだ。
ちら、とあかねの方に目をやると、あいつは慣れない夜道に悪戦苦闘しているようだった。

今日俺は…こいつを、あかねを…守る騎士にならなければいけないんだ。
否…誰からも必要とされたことの無い俺が…あかねを守る騎士になれるんだ。
こんな俺でも、あかねを守る人間になれるんだ。

 「ったく、仕方ねぇなぁ…ホレ。」
俺は自分の手をあかねに差し出した。動きがぎこちないの、バレただろうか。
 「あ、…ありが…と…」
か細く、可愛らしい声。左手に感じる、あたたかく小さな手の感触。
―俺は、今…幸せを感じている。
唐突にそう、思った。



普段通りに牧場のパトロールをはじめる俺。あかねは、その仕事内容にかなり面食らっているようだった。
夜はさすがに冷えるから、あかねが寒い思いをしないように焚き火でもすっかと思い、そこらへんの木を集め始めた。…が、すぐにやめた。
…いきなり来やがった。15頭くれーかな…ちっとは遠慮しろってのっ!
 「…ちっ、もう来やがった。あかね、来い!」
小屋から大分離れたところにその群はいるようなので、あかねにも充分ついてこれるようなスピードで俺は走り出した。
やっぱりいた、計15頭のコヨーテがずらりと。お前らには悪いけど、俺は今日…あかねを守る騎士になんねーといけねぇんだ。容赦無くいかせてもらうぜっ!
 「…とりあえず、自分の身は自分で守れよ…期待はしてねぇからなっ。行くぜ!」
大丈夫。
お前は、俺が守る。絶対に。
そうは言わずに、俺はコヨーテの群の中へ躍りこんだ。
嬉しくてたまらない。今なら、神様とかいう奴だって倒せそうだ。
おふくろを守れなかった俺が。今、あかねを守っているんだ。

 「きゃっ…?!」
あかねの小さい悲鳴。まずった、あかねの方に何時の間にか1頭いやがった!
 「あかねっ?!」

コヨーテは、あかねの身につけていたあのクロスを奪い取っただけだった。良かった…そういやあいつら、先ず光るものを狙うんだった。なんとか一矢報いたとでも思ったのか、コヨーテの群は森へと撤退しようとしている。
 「嫌っ、クロスが…!」
あかねが今にも泣きそうな顔をしている。コヨーテをそのまま追おうとしたので、俺はあかねの腕を掴みそれを制止した。
 「馬鹿っ、深追いは危険だ!それに、森の中だとあいつらの方が圧倒的に有利なんだぞッ!」
そう強く言い聞かせても、あかねは尚も俺に食いすがる。
 「でも、クロスが!大事なものなのに!」
…大事なモノ?
そういや、いっつも大事そうに身につけてるもんな。単にクリスチャンだから、って理由だけじゃなさそうだ。
あかねの、本当に悲しそうな顔。胸がざわつく。
…あのクロスを奪い返すということは、多分俺は無傷じゃ済まない。正直俺でも森というあいつらのホームグラウンドで、本気のあいつらを相手に無傷では戦えない。そして…クロスを見ることになるし、直接それに触れることになる。またあの不快な頭痛が俺を苛むことになる。視覚だけの刺激じゃない。触覚までもが俺の脳を侵食し、その頭痛は多分前の比ではない。
唇をぎり、と噛んだ。
 「…ここで待ってろ!」
俺はそうあかねに言い残し、森へと駆け出した。
あかねに悲しい顔をさせたまま、自らのエゴを通して知らん顔を決め込んで…何があかねを守る騎士だっ!




案の定俺は傷をつくってあかねのもとへ帰ってきた。クロスをなるべく見ないようにしても、それに直接触れないようにしていても…俺の頭は信じられないくらいの痛みを覚えている。でも、これで俺はきちんとあかねを守り通せたという達成感があった。
 「…乱馬…!」
あかねの安心したような声を聞いて、俺も心の底からほっとした。何時の間にか、あかねの手には牧場のものらしき救急箱があった。多分、わざわざ借りてきてくれたのだろう。
あかねに笑いかけようと思ったが、痛む頭がそれをさせてくれなかった。
 「…コレだろ…?ほら。」
あかねにクロスを投げた。口調まで、まるで怒っているようになる。冗談めかして笑い飛ばそうと思っていたのに、言葉を発するのすら今は苦痛に感じる。
 「あ、ありがとう…消毒するから、座って。」
大事なモノである筈のクロスを投げてよこしたのに、あかねはそれを責めない。まず俺の傷を心配してくれている。目を見るだけで、その真剣さが伝わってくる。


不器用ながらも一生懸命に俺を手当てしてくれているあかねを見ながら、俺は何ともいえない気持ちに襲われていた。相変わらず、頭痛は酷かったけど。
…こいつは、一応俺の敵である存在だ。その正体を知った瞬間にこいつを殺してしまう方が、ヴァンパイアとして普通はとる行動なんだろう。
殺さないまでも、適当に誤魔化して追い出すって方法もあっただろう。でも俺は、こうして今敵と共に暮らしている。確かにこいつは鈍感だけれど、いつ俺の正体に気付き、寝首をかくとも限らない。ヴァンパイアは何気に弱点がてんこ盛りにある生き物だ。油断したら俺だって、あっけなく殺されてしまうだろう。
…何故、わざわざ自分が殺されるかもしれない状況に自分を置いてまで、あかねと共に暮らしているんだ?

このままただ生きていても、死んでいてもあまり変わらないと思っているから?
寧ろ俺は死にたいと、心のどこかで願っているから?

あかねと出逢う前の俺だったら、まず間違いなくその理由だっただろう。


出会った時から、実は気付いていたのかもしれない。
――…俺は、あかねのことを――
 「…っ!」
 「ご、ごめん乱馬!…痛かったよね…ごめん…」
…消毒液がしみて痛がったわけじゃねえのに。素直に俺に謝ってくるあかね。ホント、こいつ…
 「…そんなに大事なモノなのか?この…クロス。」
クロス、という言葉を発するのすら、苦痛だ。
 「…うん。」
そりゃあ、あんなに泣きそうな顔してたもんな。
コヨーテの恐ろしさすら忘れるほど、大事なものなんだろう?
 「あのね…初恋の人に、貰ったクロスなの…」

俺の思考は、そこで止まった。
少し恥ずかしそうに自分の秘めた、でも報われない想いを語るあかねの声は、俺の頭の中できちんと意味を持った言葉にならなかった。
でも、これだけははっきりとわかった。

あかねの心は、俺のもとにはない。





 「…結局、神父様はかすみお姉ちゃんのことが好きだったから…だから、あたしの初恋も、あっけなく終わっちゃったんだけどね。…でも、そのことを知っても諦められないくらいに、好きな人、だったな…」
あかねは、苦笑いをして見せた。

…そんなに、そいつのことが好きなのかよ。
…俺が入り込む隙間は、そこには無いのかよ。
…お前は、俺のこと…何とも思ってないのかよ。

俺の中のヴァンパイアの本能が囁いた。
―こいつの首筋に噛み付いて、こいつをヴァンパイアにしてしまえと。
心がその東風という男のもとにあるのなら、ヴァンパイアというモンスターはモンスターらしく、逃げられないようにこの可憐なお姫様を檻に閉じ込めてしまえと。
身体が俺のものになるのだから、そのあとじっくりと時間を掛けて、心を俺のものにしてしまえば良いのだ、と―――

あかねの白い首筋が、やけに月明かりに映えて見える。
 「…乱…」
…俺は、まるで喰い付くかのようにあかねを抱きしめた。あかねが俺の名を呼びかけた、その口先を制して。


 「…ちょ、ちょっと…乱馬…?!」
俺の冷たい頬を、あかねの首筋に押し付ける。あたたかい、血が流れる音を感じる。
全身の血が、あかねの血を欲しているのがわかる。早くこの首筋に歯を立てろと、ヴァンパイアである自分の本能が何度も叫んでいる。
早くこの女をヴァンパイアにしてしまえ、と。



…ちょっと待て。あかねも…ヴァンパイアにするのか?
散々俺が憎んできたヴァンパイアの血を、あかねにも継がせるのか?
俺の持つヴァンパイアの血によって今まで俺がされてきたこと、全て―あかねの身にも降りかかるんだぞ?

おふくろは、最後まで親父の血を口にしなかった。つまり、親父は…人間のままだった。
理由を聞く幼い頃の俺に、おふくろは少しだけ陰りの見える笑顔で答えた。
 「私は…今までヴァンパイアだということだけで、色々な罵りの言葉を人から受けてきた。もう、慣れてしまったわ…。でも、私が愛するあの人にだけは…私のように罵りの言葉に慣れるようにまでなって欲しくなかったの。私の苦しみを、あの人は盾となって受け止めてくれている…もうこれ以上、あの人を傷つけてはいけないから…」

モンスターに攫われた、昔話の可憐なお姫様。
涙を流さないお姫様はいなかった。
お姫様を泣かせる騎士は、騎士失格だ。
お姫様の傍にいて、守る資格など無い。


あかねにだって、幸せになる権利はある。
そう俺は、いつだってそう思っていたじゃないか。



 「…滑稽だな。」


あかねをヴァンパイアにしたところで、俺はあかねの自由にどこまでも飛べる羽をもぎ取ることにしかならない。
あかねを悲しませることにしかならない。

ならば、あかねの笑顔の為。
俺は何処までも道化師を演じてやろう。
本当の気持ちに仮面を被せ、あかねの為に一世一代のショーを見せてやるのだ。

そしてそのショーの終わりに、俺は仮面ごと――全てを壊してやる。俺の、すべてを。
そして、あかねに本当の自由な世界を見せてやるんだ。



そのあと俺はあかねに何て言って、どうやって家に帰ったのか。いつ寝たのか。
それすらも覚えていなかった。
ただ、頭だけがズキズキと痛むことだけしか感じなかった。


俺は人から憎まれ、拒絶される運命を持ったヴァンパイアだ。
あかねは、人から好かれ、愛される運命を持つ美しい娘だ。

…ただ、それだけなんだ。

あいつの運命を守る為なら。
あいつの笑顔を守る為なら。
その笑顔を見るのが俺じゃなくても。
あいつの隣にいるのが俺じゃなくても。
俺は、この命だって喜んで投げ出そう。

運命の日は、刻一刻と近づいていった―――








作者さまより

〈作者戯言。〉
乱馬視点はこれにて終了です。話的にはまだ残っていますが、その全てを説明する気はもともとありません。あとは読者の方の想像力にお任せします…とかなんとかかっこいいことを言って逃走。
原作の乱馬君よりもかなり年をくっている(設定では実は60近い…ヴァンパイアって便利♪)ので、諦めが早くなんか色々とうじうじな乱馬君です。
乱馬のおふくろさん(のどかさんというイメージは作者に無し。るーみっくキャラにはあんまりいないようなタイプの女性がイメージ)は、「ヴァンパイアである」という苦しみをその身全てに負い、愛する人を苦しませないようにする愛し方をする人でした。所謂自己犠牲精神です。
で、あかねちゃんは「ヴァンパイアである」という苦しみを共に分かち合い生きていこうとする人になりました。
最初に乱馬君は「自己犠牲精神なんて馬鹿げてる」みたいな台詞を吐いているのですが、結局やってることは自分の身を犠牲にしてあかねちゃんの未来を守ろうとしたわけで、矛盾してるぞおい!まぁ、おかーさまの血を継いじゃったんですねそこらへんは。
で、乱馬君の親父さん(こちらも玄馬さんというイメージは無し)は、物語中では触れてはいませんけど、自分の妻の「ヴァンパイアである」という苦しみを共に分かち合い生きていこうとする人だったんです。

つまりは愛する人の為に自分を犠牲にする人と、愛する人の苦しみを分かち合い生きていこうとする人とのラブ・ストーリー。
この「闇夜の恋人達」とは、つまりそういう話…に見えました?(苦笑)原作の真之介編に近い話とも言えるでしょうか。
どちらの愛し方が正しいなんてありませんけど、私なりの答えはああいう形でした。

タイトルは、丁度これを執筆中に「白い恋人達(By桑田圭祐)」がかかっていたことからつけてたり。うわぁ最後に大暴露。

砂くじら 拝。


乱馬はやっぱり黒(笑)
私、今、物凄く鎖骨な乱馬くんを描きたくってうずうずしてます。
ヴァンパイアの乱馬君も鎖骨キャラ?やっぱり彼は黒が似合うのかもしれません。ブラックテイスト乱馬。
あかねちゃんが赤色の少女ならやっぱり乱馬くんは黒!黒なんですっ!!(吠える一之瀬)
ミステリアスボーイ、乱馬。万歳っ!
(壊れた一之瀬けいこ)


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