◆忍夜恋曲者 〜桜花爛漫〜
りえさま作


☆はじめに☆
@この物語の時代設定は平安時代となっております。
A当時の風習(女性は男性に姿を見せないなど)で作者の都合に悪い物は無視させて頂きます。
B皆様に分かり易くご覧頂く為に現代語ビジョンでお送り致します。
Cこのややこしいタイトルは『しのびよるこいはくせもの』と読みます。

☆CAST☆
若君・・・・・・・・・・・・・早乙女乱馬
じゃじゃ馬姫・・・・・・・・・天道あかね

早乙女の左大臣・・・・・・・・早乙女玄馬
天道の右大臣・・・・・・・・・天道早雲
唐猫(からねこ)もえぎ・・・・シャンプー(猫ver.)

☆説明☆
若君・・・・・・・・・当時の男の人の名称
左大臣&右大臣・・・・宮廷での位。左大臣の方が位は上です
唐猫・・・・・・・・・貴族の中で飼うのが流行っていた猫

間違っていたらスミマセンっ(^^;)



−時は平安。
ここは右大臣である天道早雲の屋敷。
貴族として生まれ、育ち、今は高い位にも就き、広い土地屋敷に3人の姫君にも恵まれた。
全てが順調とも言える彼だが、最近は深刻な悩みに頭を抱える日々を送っていた。

「はぁ〜・・・・」
今日も重々しい溜め息を吐く。
そんな彼をよそに、庭では家来達が楽しげに蹴鞠(けまり)をしている。
(・・・・・・・・・・久々にワシも参加してみるか。少しは気が紛れるやもしれぬ)
そう考えた彼はゆっくりと立ち上がり、庭へと続く御簾(みす)へ歩き出した。

「皆様、私もまぜてくださいな!」

突然廊下から高く透き通った声が響く。
瞬間的に彼の顔は青ざめる。
そして荒々しく御簾をたくし上げ、声の主に向かって叫んだ。

「あかね!お前はまた・・・ !?」
この一言を最後に彼は固まってしまった。
声の主は末娘のあかね。
姉達とは違ってかなりおてんばな娘である。

「お父様?どうなさったの??」
「・・・どーなさったの?じゃ、なーーーーい!!!何だっその格好は!!!」
我が娘は男の着物に袖を通し、長い黒髪を結い上げた姿で立っているのである。

「だって私の着物では蹴鞠に参加できませんもの」
「蹴鞠は男がたしなむ物!女子(おなご)がする事ではない!男装とは何事か!!!」
「あら、差別はいけないと思います」
「差別じゃなくて区別!!!・・・・・はぁ〜お前という奴はまったく」
すっかり呆れ果てる父を尻目に、あかねは庭へ降りようとする。
「・・・・・・!! あかねっちょっと来なさい!」

・・・とうとう早雲の堪忍袋の緒が切れたようだ。
あかねは猫のように首根っこを掴まれ、父の部屋へと連れて行かれた。


部屋に入ると早雲は、まず大きな溜め息を吐いた。
「あかね、そこに座りなさい」
「・・・はい」
凛々しい少年・・・のように見える少女は、ちょこん、と腰を下ろす。
そんな愛娘の姿に更にうなだれ、父はまた溜め息を吐いた。

「・・・・・・・・・・・あかね、お前は今年でいくつになった?」
「16になりましたけど・・何か?」
「そう!16!!16といえば結婚せねばならん年齢・・」
「また結婚の話ですか・・。何度も言いますけど、私は結婚する気はさらさら無いですから!」
「そう言うが・・お前は世間から嫁き遅れの『じゃじゃ馬姫』と呼ばれておるんだぞ?恥ずかしくないのか?」
「はぁ・・・言いたい人には好きなだけ言わせておけば良いじゃないですか。お話はそれだけですね??」
そう言うと、あかねは部屋から去ろうと立ち上がった。

そのとき、御簾の向こうから家来の声。

「早雲様、お話中失礼致します。もうじき早乙女の左大臣様が来られるお時間でございます。御支度を」
「あ、あぁ・・・そうであったな」
「では、失礼します」

「・・・・・左大臣様がいらっしゃるの?」
「あ、あぁ。仕事の話で急に来られる事になってな」
(左大臣様の前で、お父様に恥をかかせるわけにはいかないわね・・)
「・・・・・・そういう事でしたら、粗相のないよう支度して来ます」
「あぁ」
あかねは自分の部屋へと去って行った。


−早乙女の左大臣邸
「そろそろ出発せねばな。・・乱馬ーっ支度はできたかー!?」
立派な門を構える屋敷の前で、牛車の中から左大臣・玄馬が叫ぶ。

「あぁ、今行く」

若さに満ちた返事が彼に返ってきた。
そして牛車に乗り込むもう一つの影。
玄馬の一人息子・乱馬である。
彼もあかねの君と同じく齢(よわい)16にして結婚していなかった。
いつも父の仕事の助手を務め、休日は武道に励むか、のんびりと何処かへ出掛ける日常を送っている。
何処かへ出掛ける・・・と言っても、女性のもとへ通っている様子は皆無であった。

ゆっくりと牛車が進み出す。
「いや〜休日にすまんな乱馬」
「別に。これといった予定はねぇし。・・・で?何処に行くんだ??」
「うむ。天道の右大臣の屋敷にな」
「右大臣?親父より位が下じゃねぇか・・何でわざわざ」
「大事な話があるのだ・・」
「大事な話?」
「うむ。乱馬・・これはお前にも関わってくる話でな」
「俺に??」
「・・・まぁ屋敷に着いてから改めて話す」
「?」


−天道の右大臣邸
大広間では宴(うたげ)の準備が整えられ、早雲が左大臣・玄馬の到着を待っていた。
そこへ左大臣親子が入って来る。
「おぉ〜!待ちかねたぞ早乙女君!!」
「こうやって会うのは久しぶりだね〜天道君!」
早雲と玄馬は楽しげに話し出した。
いきなり蚊帳(かや)の外の存在となってしまった乱馬は、ただただ呆然とするのみであった。
(・・そ〜いやこの二人、昔からの友人だって言ってたっけ・・・・)
そんな事を考えながら、乱馬は廊下越しに広がる庭を眺めた。
緑色の芝が、旬を迎えた桜によって所々桃色に染まっている。
(・・なかなか風情がある庭だな)
うららかな春の陽気と幻想的な世界に、ついボンヤリとしてしまう。

「・・・馬、乱馬っ!!」

「・・・・・・へ?」
ふと声の方へ振り返ると、乱馬の視界いっぱいに父の顔が広がった。
「ぅわっ!?」
思わず後ずさりをする。
「ったく・・何回呼ばせたら気が済むんだ」
父はすっかり呆れ顔である。それとは対照的に、隣りに立つ早雲の目は輝きに満ちていた。
「おぉ、君が乱馬君か!いや〜なかなか凛々しい顔立ちをしてるじゃないか」
満面の笑みを浮かべて話す右大臣。
「あ・・どうも」
「わはは!ワシに似てイイ男だろう!!」
「あのな・・俺は親父似じゃねーのが一番の自慢なんだよ!!」
「わっははは!こいつめ照れおって〜」
玄馬はそう言いながら息子の頭を一撃した。
「ってぇ〜・・・・何しやがる!このクソ親父!!」
「あれ?天道君、あかねの君の姿が見えんが・・・?」
「人の話を聞け、コラ!」
「あぁ・・あかねならもうすぐ」(早雲)
「そぉかそぉか♪」(玄馬)
「ったくこの親は。・・・・で?誰だよそのあかねの君って」(乱馬)
「私の末娘です」(早雲)
「ふぅん」(乱馬)
「根は優しくて良い子なんですが・・少々おてんばでして」(早雲)
「おてんば?・・・・もしかしてあの有名な『じゃじゃ馬姫』か?」(乱馬)
「御存知でしたか・・」(早雲)
「御存知も何も、『じゃじゃ馬姫』と言えば、武道をたしなむ男勝りな女で、男装を好む品のねぇ奴・・」
「乱馬っ口を慎め!」
また乱馬の頭に父の拳が入る。
「いやはや・・お恥ずかしい。本当に根は良い子なんですがねぇ」(早雲)

「どーーせ私はじゃじゃ馬ですよ!」

三人の背後から澄んだ声。
「あっあかね!」(早雲)
「おぉ、あかねの君様・・・これはこれはお美しい」(玄馬)
「どぅも、じゃじゃ馬のあかねですー!」
あかねは相当気を悪くしたようだ。
「わ・・わははははは・・・・失礼を致しまして。乱馬、お前も謝らんかぃ!!」(玄馬)
息子の頭をぐぐっと掌で押さえつける。
「いでででで!・・・ちっ、・・失礼致しましたー!」
と、不服そうに頭を下げる。
「何じゃ、その態度は!ワシはそんな子を産んだ覚えは無いぞ!!」
「産めるか、アホ!」
乱馬は先程の仕返しと言わんばかりに父の頭を殴った。
「痛っ。この親不孝者が!」
「黙れハゲ親父!」
「何ぃ!?」
早乙女親子はそれぞれ構え、いわゆる戦闘態勢に入る。

「落ち着け早乙女君!そんな事してる場合じゃないでしょっ」
慌てて早雲が二人に割って入る。
「おぉ・・そうであったな」
と、我を取り戻した玄馬は息子の背をぐいぐいと押した。
「おっおぃ、何だよ!?」
「そうだよ、早乙女君!」
と、言いながら早雲もあかねの背をぐいぐいと押す。
「ちょっちょっと!?」

そして隣り合わせに立たされる乱馬とあかね。
「???」(乱&あ)
父の突然の行動にただただ唖然とする二人。
両者の父はその光景を満足げに眺める。
「・・うむ、似合いの二人じゃ♪」(玄馬)
「そうだねー早乙女君♪」(早雲)
「・・・は!?」(乱&あ)
あまりの事に口を揃える二人。
「いや〜黙っとってすまなかったな、乱馬。今日の用事というのはお前とあかねの君様の縁談でな」
「何ぃ!?」
「お父様!?」
「いや、すまんなあかね。先に言えばお前が脱走しかねんと思ってな・・」
「だからって・・勝手に決めないでよ!誰がこんな失礼な人とっ」
「俺だってお断りだ!こんなじゃじゃ馬女!!」
「何ですって!?あんたに言われたくないわよ!!」
「けっ!お前みたいなじゃじゃ馬は一生まともな恋愛出来ねーよっばぁか」

「・・・・!」

一瞬、あかねの表情が変わる。
「・・とっとにかく、このお話は無かった事にしていただきます!!」
そう言い放つと、彼女は広間を去った。
「あ・・・お、俺も願い下げだからな!」
言いながら乱馬も立ち去る。
広間に残された両者の父。
「・・・・・・・やっぱり駄目だったね早乙女君」
「お互い安心したいのにね・・天道君」
「お〜いおいおいおい・・(泣)」(玄&早)


桜の舞う庭に面した回廊を伝い、部屋に向かうあかね。
「一生まともな恋愛出来ない・・・か」
乱馬の言葉を小声で反芻(はんすう)する。

ふとあかねの脳裏に、姉・かすみの夫である東風の顔が浮かんだ。
叶うはずの無い、胸に秘めたままの・・初恋だった。
彼の気持ちの矛先は常に姉に向いていて、彼の気持ちに気付かない姉に嫉妬して・・・
でも「好き」の一言が恐くて告げられない自分が嫌いだった・・・。
だから終わりにしたくて・・終わりたくて・・・・彼の恋を手伝った。

切ない過去があかねの胸を貫く。

「・・・・・・・確かにそうかもね・・・」
彼女は乱馬の言葉に小さく納得し、部屋の御簾をくぐった。


桜の舞う庭に面した回廊を伝い、何かを探す乱馬。
「一生まともな恋愛出来ねえ・・・か」
改めて自分の言った事を小声で反芻してみる。
同時に、先程彼女が一瞬見せた顔が浮かんだ。
それはこの上なく悲しげで、とても切ないものだった・・。
なんだか叶わぬ恋を経験したような面持ちだった。
(言い過ぎ・・だよな)
彼女を傷つけた事は明白。乱馬は自分の言動を悔やみながらあかねの部屋を探した。


「・・・春の香りがする」
御簾を通って来る風にそう呟きながら、あかねは飼っている唐猫を撫でた。
(あの辛い恋から・・一年経ったんだ)
再び記憶が甦る。
手元では猫がゴロゴロと喉を鳴らし甘えて来る。
「もえぎ・・慰めてくれてるの?」
「ニャ〜・・」


−一方その頃、乱馬は
「っくしょ〜・・一体ここは何処なんだよ!?」
・・・・迷っていた。
建物よりも庭が広かった時代とはいえ、その建造物も相当な広さを誇る。
ましてやここは位の高い右大臣の屋敷。迷うのは仕方の無い事である。
複雑に分かれている回廊を彼は更に進んで行った。


「ニャ〜・・」


ふと耳に入った猫の声。
「ひっ!?」
乱馬の肩がびくん、と跳ね上がった。
彼は大の猫嫌いなのである。少し青ざめた顔で周囲を見回す。
視界に映るのは庭の桜、大きな池、そして回廊の先にある・・誰かの部屋へと続いている御簾。
猫の姿は見うけられない。
ほっと胸をなで下ろす乱馬。
「・・・気のせいか」


−あかねの部屋
「よしよし・・」
甘えてくる猫を撫でるあかね。
その度に猫は喉を鳴らした。
「ふふ・・可愛い♪」
愛らしさに笑みをこぼす。

「(ピクッ)フー・・・」

自分に甘えていた猫が、突然警戒の色を見せた。
「どうしたの?もえぎ」
飼い主の声を無視し、猫は御簾の向こうを睨み付ける。
「・・・向こうに何かいるの?」


「フー・・・」


「ひっ!」
再び聞こえた声に乱馬は硬直した。
(きっ気のせいなんかじゃねぇ・・奴がいる!)
今度は念入りに視線を動かし猫を探す。
(何処だ?一体・・)
彼の額を冷や汗が伝った。


「フー・・・・・ニャーーーーーー!」


御簾越しに人影を確認した猫は、主人の手元から勢いよく飛び出した。
「あっもえぎ!?」

「あ”ーーーー!!!」

猫が飛び出したのとほぼ同時にあがる悲鳴。
その声には聞き覚えがあった。
「え・・この声・・・」
あかねは慌てて部屋を出る。

「あ”ーーーーーーーーっねこねこねこねこねこーーー!!!」

そこには猫に追いかけられている乱馬の姿があった。
「やっぱり、早乙女の若君・・・・って、納得してる場合じゃないわ。もえぎ、やめなさいっ」

「ニャ〜」

主人の声に反応し、猫はすぐに大人しくなった。
「さ、おいで・・」
「ニャァ♪」
あかねは猫を腕に抱くと、乱馬の方へと歩み寄る。
「ちょっと・・大丈夫?」
「・・・・・・・・・・」
肩で息をする乱馬は言葉も無い。
広間では初対面の人に対してあんな態度を取っていた彼が、今は息も絶え絶えになっている。
「・・・ぷっ」
思わず吹き出してしまうあかね。
「・・何がおかしい」
眉間に皺(しわ)を寄せて彼は彼女を睨んだ。
「あははは・・何?あんた猫、嫌いなの?」
「っるせー!悪いか」
「こ〜んなに可愛いのに、ねぇもえぎ」
「ニャ♪」
「黙れじゃじゃ馬」
「あ〜ら・・・私にそんな事言って良いのかしら?」
そう言うと、あかねは猫を彼の前に差し出した。
「あ”ーーーーーっ!ごめんなさいごめんなさいっ」
「あはははははは!」
さっきまでの気持ちは何処へやら、あかねは大きな声で笑っていた。
乱馬は初めてあかねの笑顔を見た。

「・・なんでぇ、全然元気じゃねーか」

猫から逃げ惑ったせいで乱れた襟元を、整えながら乱馬が口を開く。
「え?」
彼女は意外な一言に目を丸くした。
「だから・・その、さっき・・・言い過ぎた・・から。あれは誰だって傷つくよな・・」
「へ?・・・もしかして、一生まともな恋愛なんか出来ないって言った事?」
「あぁ。その・・・なんだ・・・・・悪かったよ・・ごめん」
低い声で静かに詫びた彼の表情は後悔に満ちたものだった。
(この人・・もしかしてその為にわざわざ・・・・・・?)

「・・・・・・もういいわよ。許してあげる」

彼の気持ちを理解したあかねは、そう返した。
「ホントか!?」
彼女の言葉に素早く反応する乱馬。
「嘘なんかつくわけないでしょ」
「・・・良かった」
乱馬はほっと胸をなで下ろし、安堵の笑みを浮かべた。
その表情に、心臓が大きく脈打ったのを自覚するあかね。
(え・・何!?今の・・・・)


「・・・お〜い、乱馬〜!」


遠くから玄馬の声が聞こえる。
「帰るみたいだな。じゃあな、・・えぇっと・・・?」
「・・・あかねよ、あかね」
「おぉ、そーだった。じゃあな、じゃじゃ馬!」
そう言うと、乱馬は回廊に施された手すりをひらり、と乗り越え、庭に下り立った。
「あかねだってば!待ちなさいよ、ちょっと!」
手すりに駆け寄り叫ぶあかねを尻目に、乱馬は勢い良く駆け出した。
「今度会う事があればそう呼んでやるよ!」
振り返りざまに言ったこの言葉を最後に、彼は走る速度を上げた。
どんどん小さくなって行く背中を桜吹雪が隠す。
回廊に一人残されたあかね。
「最後まで失礼な奴!」
(・・・・でも、また会いたいな)


−屋敷の門前
「ったく、何処をうろついとんじゃ。あのバカ息子は」
帰り支度を整えた玄馬が牛車内で待っている。
「悪い、親父!」
反省の色の無い笑顔で、乱馬は車に乗り込んだ。
「悪い、じゃないわっこのバカ!!せっかくの縁談をブチ壊しおって」
「けっ!誰があんなじゃじゃ馬なんか・・」
乱馬は言葉に詰まった。さっきのあかねの笑顔が浮かんで来たのである。
怒ったかと思えば切ない顔をし、そして・・笑顔を見せた彼女。
何故か目が離せなかった自分が確かにいた事を改めて自覚する。
(・・・・・また、会えたらいいな)
「どうした乱馬。顔が赤いぞ?」
「うるせーっさっさと帰るぞ!」



桜花爛漫−
うららかな春の日。
互いに芽生えた小さな小さな気持ち。
此(こ)れ曲者。
忍夜恋曲者、曲者なり…









 続き物だと思ってお待ちしていましたが、りえさまもお忙しくなられたご様子。
 いったん、ここで切らせてもらうことにいたしました。捨て去るには勿体無い作品ですので…。(それに、もしかすると、私の勘違いで、この作品はここまでかもしれませんので。)
 平安朝的乱馬×あかね、これも一度は書いてみたい世界観です。
 何も、「源氏物語」だけが平安的ではなく、「とりかえばや物語」や「問わず語り」。そんな風味を盛り込んだ作品も楽しいかと。
 リクエストにお答えくださり、ありがとうございました。


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