◆受け継がれゆく挌闘家
武蔵さま作


−−−ある山中−−−

「うわ〜ん。お父さん、もうダメだよ。僕疲れちゃったよ。」
 武道着を着た間だ幼い子供は父親に泣き縋った。
「もう少しだ。頑張れよ。」
 その子供の父親である男は子供を励ましつつ山中を歩き続けた。


−−−2時間後−−−

「もうヤダ!僕もう歩けないよ!」
 遂にその子供はその場に座り込んでしまった。その辛さから出る涙を胴着の袖で吹いているその子供の仕草を父親は情けなく思い、溜息をついた。
「情けないぞ乱馬!そのままでは無差別挌闘早乙女流六代目の名を継ぐ事はできんぞ!」
 父親は熱心に子供に呼び掛けるが乱馬と呼ばれたその子は全く興味がないといったように平然としていた。
「別に僕は挌闘なんて好きじゃないもん。僕は勉強してえらい人になるんだもん。」
 そう言うと乱馬はリュックから教科書を取り出すと勉強し始めた。父親はまた深く溜息をつくと乱馬に向かって話し掛けた。
「いいか乱馬。俺達の家系は代々無差別挌闘早乙女流という流派が受け継がれている。その二代目に早乙女乱馬といった凄い人がいたんだ。その人は俺の曾爺さんだが、とても凄い人でな。全米チャンプにもな
ったし挌闘と名の付くものには負けた事がなかったほどなんだ。」
「知ってるよ。僕の学校でも有名だもん。よく『おまえは乱馬って名前なのに弱いんだな』ってバカにされるんだ。お父さんが俺に『乱馬』ってつけたせいだよ!」
 乱馬は父親に怒りをぶつけたが父親は少し困った表情をして言った。
「それはおまえが御先祖様みたいに強くなって欲しいと思って同じ名前をつけたんだ。おまえもその名に恥じないような立派な挌闘家になるんだ。そうすればバカにするやつなんて・・・・」
 父親は頑張って息子に言い聞かせようとしていたが乱馬は冷めた目で言った。
「だから僕は挌闘なんてする気はないよ。今日だって無理矢理僕をこんな目に遭わせて・・・お母さんも一緒になって武道着まで着せてさ・・・」
 まるで両親に恵まれていないといったようにまた涙を流しはじめる乱馬。それに対して父親は笑いながら言った。
「それは仕方ないさ。母さんだって無差別挌闘天道流を学んだんだからな。と言う事でおまえの修行は宿命づけられてる事だ。諦めて修行に励め。大体勉強なんかしたって意味はないぞ。今の世の中強さこそ全
てだ!」
 楽観的な父親に対し、相変わらず冷静な目で乱馬は言った。
「だからお父さんはバカなんだよ!ひょっとすると僕と同じ名前の御先祖様だってバカかもしれないね!」
父親は顔を引き攣らせたがそのまま後ろを向いて話を逸らしていた。どうやら図星だったようだ。
「むっ、おまえ、まさかリュックの中には食べ物を入れていないのか?」
 置いてあるリュックサックからは大量の教科書と筆記用具以外は何も入っていなかった。
「そうだよ。食べ物なんて必要なの?」
 乱馬は山で修行した事など一度もなかったので食べ物が山中ではいかに大切な物なのかわかっていなかった。それどころか日帰りのつもりで修行に来ていたのだ。
「まったく。俺は食料を集めにいってくる。そのテントから動くなよ。もし悪いやつらが来たら早乙女流奥義猛虎落地勢さえやればなんとかなるだろう。」
 父親は笑いながら行ってしまった。
「あんな土下座が何の役に立つのさ!」
 去り行く父に訴える乱馬。しかし父からの返事は帰ってこなかった。



「遅いな〜。お父さんどこまで行ったんだろう?」
 父親が食料探しに出かけてから5時間が経過した。日も暮れ始め、特に山の中では一層静かになり、どこか無気味な様子を乱馬に与えた。
 更に1時間経過しても父は戻ってこなかった。乱馬は不安を掻き消すように勉強に集中しようとした。しかし遠くから聞こえる犬の遠吠えや鳥の泣き声にすら敏感に反応し、恐怖感が溢れてきた。いかに父親に無理矢理格闘技を習わされているといっても、まだ幼い子供である。
「ひっく、ひっく。」
 あまりの不安と恐怖に遂に乱馬は泣き出してしまった。その為か待っていろと言われたにも拘らず、父の大きいリュックを持った乱馬はテントを出て父親を捜しに出かけた。
「お父さーーーーん!」
 大声で呼んでみるが自分の声によって鳥達が反応するだけで何の変化も得られなかった。
「グルルルルル!」
 獣のような唸り声で乱馬はビクッと反応した。目の前から山犬が乱馬を威嚇するように唸っているのだ。
「ひっ、く・・来るなよ〜!」
 乱馬が後退りしていると背後からも犬の唸り声がした。後ろを向くと予想通りもう一匹犬がいた。しかし犬というものは本来群れを成している。そう思った乱馬は左右も見てみた。するとまたまた予感的中。10匹ぐらいの犬に乱馬は囲まれていた。
「うわ〜ん、お父さ〜〜〜〜ん。」
 その場に座り込んで泣き出す乱馬。それを見た山犬はジリジリと詰め寄るのを止めて一気に襲い掛かった。
 もうダメだと思った瞬間、乱馬の周りに犬達が倒れた。
「えっ?」
 何が起きたかわからない乱馬はふと上を見上げた。するとそこには拳を振り上げた黒い影が立っていた。
「お父さん?」
 乱馬は立ち上がって見たが月明かりに照らされた男の顔は父ではなく、少年であった。
「おいおい、俺はおめーの親父じゃねーぞ。大体何でおめーみたいなガキがこんな山中にいるんだ?」
 口の悪い少年は乱馬に尋ねたが乱馬は口籠ってしまった。それというのもその少年がこんな山にいるのが不思議であるのと、山犬を一瞬にして倒してしまう強さに驚いていたからだ。
「なんとか言えよ。別に俺は悪い奴じゃねーよ。取り敢えずこの辺は危ねーから俺と一緒に来いよ。」
 知らない人には付いていくなと母からは厳しく言われていたがこの山中にまた一人でいるのは心細く、また何故かこの少年といると安心できたから乱馬は素直に付いて行ってしまった。



「どこ行ってたのよ。」
 少し離れたところに乱馬の使っていたテントとは違う別のテントが2つあった。そこには一人の少女がいて少年に向かって尋ねていた。
「山犬が今日はよく吠えると思ったから気になって出かけたらこいつが襲われそうになってたんだ。」
 少年はそういうと乱馬のリュックをヒョイと掴むと持ち上げた。
「わぁ、かわいい。君、名前は何ていうの?どこから来たの?どうしてこんな山にいるの?」
 少女の質問攻めに乱馬は困ってしまった。
「おい、そんなにいっぱい質問されたら答えられねーだろ。」
 少年の言葉にそれもそうだと思った少女は改めて名前を聞いた。
「僕の名前は早乙女乱馬です。練馬区の天道道場が家です。ここに来たのはお父さんに無理矢理修行の為だって言われて連れてこられました。」
 乱馬はまた父の事を思い出して不安になった。目の前にいる少年と少女の顔を見ると驚いていた。
「何かの間違いじゃない?あんた知ってる?」
「知るわけねーよ。妖怪か何かの類いじゃねーのか?」
 言い争っているのが聞こえたが少年は乱馬の方を向いて言った。
「本当に本当か?」
 念を押すように少年は尋ねるが乱馬は黙ってコクコクと頷いた。
「どうなってんだかわからねーが、俺の名前も早乙女乱馬ってんだ。それからこいつが天道あかね。俺達は修行の為にこの山に来たんだ。」
 今度驚いたのは乱馬の方である。少年の名が自分と一緒であり、また、少女の名にも覚えがあったのだ。
「ご、御先祖様?どうしてここに?なんでそんなに若いの?」
 乱馬は混乱したが少年の乱馬とあかねはわけがわからないといった顔をしていた。
「きっと疲れてるのね。今日は私達のところで休むといいわ。明日お父さんを捜してあげるからね。」
 あかねはそういうと乱馬を自分のテントへ運んだ。
「どうなってるんだろう?僕、もしかして過去に来ちゃったのかな?」
 乱馬は寝袋に入り考えていたが父を捜しまわった疲れの為かすぐに眠りに落ちてしまった。



「う〜ん。」
 乱馬が目を覚ますと、隣には昨夜の少女、あかねが乱馬を抱えた状態で眠っていた。
 起こさないようにそっとあかねの手から逃れ、テントの外へ出る乱馬。するとそこにはトレーニングしている少年の乱馬の姿があった。
「お、おはようございます。」
 恐る恐る声をかける乱馬。少年の乱馬もそれに答えるように挨拶をした。
「起きたのか。子供にはまだ早いんじゃねーか?」
 少年乱馬は笑いながら言ったが乱馬は首を振って答えた。
「いつも修行だからってお父さんにこの時間には起こされてますから。」
「そっか。で、おめーはどんな稽古してるんだ?」
 少年乱馬の問いに対し、乱馬は持ってきたリュックから巻物を取り出した。
「これをやれって言われてるけど、僕は全然できないんだ。大体こんなのできる人なんて絶対にいないよ。お父さんだってやれって言うくせに自分は全然できないもん。」
 暫く乱馬の見せた巻物を眺めていた少年乱馬は頭を掻きながら困ったような顔をしていた。
「ますますわけがわからねーや。おめーホントは未来から来たとかじゃねーだろうな?」
 話声が聞こえてきたのであかねも起きだして少年乱馬のそばにいって巻物を覗き込んだ。
「なにそれ!無差別挌闘早乙女流、天道流奥義書!?」
 あかねも混乱してしまい、少年乱馬は落ち着かせていた。
「あの、僕はやっぱり過去に来てしまったんでしょうか?」
 乱馬が尋ねるがそんなこと少年乱馬やあかねにはわからない。取り敢えずその父親が見つかるまで乱馬の面倒を見てくれると言う事にはなった。


「いい?目標に向かって拳を真直ぐ突き出すのよ。」
 あかねは乱馬に攻撃の基礎を教えていた。乱馬は挌闘に興味はなかったがあかねが教えたがっていたので断る事ができなかったのだ。
「そうよ。やればできるじゃない!」
 自分のやる事を嬉しそうに言うあかねを見て乱馬は悪い気がしなかった。
(なんだかお母さんみたいだ。)
 そんな事を考えていると少年乱馬から凄い威圧感を受けた。ふと乱馬が見ると気を集中させて目の前にある巨大な岩に向かって拳を突き出した。しかし拳は岩の前で寸止めされた。
「どうしたのかな?」
 乱馬があかねに尋ねた瞬間、岩に亀裂が入り粉々になって宙に舞った。
「見ててごらん。」
 あかねに言われた通り乱馬の動きを見ていると少年乱馬は落ちてくる岩の破片に猛烈な突きを繰り出した。その拳のスピードは凄まじく、拳の先は見えず、残像で手が何本もあるように見えた。
「火中天津甘栗拳・・・」
 乱馬は呟いた。巻物の絵柄と同じ姿を今、少年乱馬が再現しているのだ。乱馬は巻物を見た時こんな手が何本にも見えるほど速い攻撃ができるはずがないと思っていた。しかし実際にその姿を見ると言葉をなくしてしまった。
「ふう。」
 一息付く少年乱馬の前には数十秒前まであった大岩が砂のようになって風に飛ばされていた。
「凄い。凄すぎるよ!」
 あまりの出来事に乱馬は少年乱馬に駆け寄った。
「乱馬さん、他にも何かできる?」
 挌闘に興味をもっていなかった乱馬はそんな事も忘れてはしゃいでいた。
「まあ、巻物に乗ってる早乙女流奥義なら全部できるぜ。」
 得意そうに言う少年乱馬に乱馬は目を輝かせた。
「僕も乱馬さんみたいになれる?」
 少年乱馬は乱馬の問いにまた笑って言った。
「ま、努力次第では俺の次ぐらいにな。よくわかんねーけどおめーも無差別挌闘の名を継いでるんだったらそれなりの努力はしなきゃな。」
 その後、乱馬は熱心にあかねの教えを聞き、乱馬の実技を見せてもらっていた。



−−−三日後−−−

「よ〜し、そうだ!その一撃に全ての力を使え!」
 乱馬が乱馬達に逢ってから三日が過ぎた。その間も父親の捜索は続いたが、結果は同じダメであった。
 しかし乱馬は父親がいないという不安はあったものの、乱馬達といて寂しさは感じなかった。あかねもそれを察してか、少年乱馬に色々と稽古をつけるように仕向けたりしていた。
「てや〜!」
 乱馬は岩に向かって拳を突き立てた。しかし岩に変化はなく乱馬は拳を押さえた。
「いててて。」
 拳の先端からは血が少し滲み出していた。
「拳で割ろうとするからダメなんだ。気を拳に集中させ、拳の周りに纏った気を想像する。そして後は無
 心で打つ。力や技じゃなく、心で打つ。これが極意だ。」
「心で打つ・・・」
 少年乱馬の言った事を復唱し、乱馬はもう一度その岩目掛けて拳を突き出した。
『ビシッ』
 割れる事はなかったがその岩にはヒビが入った。しかも乱馬の拳にはダメージがなかった。
「できた!」
「ま、初めてにしちゃ上出来だ。」
 少年乱馬は乱馬の頭を軽く撫でて言った。
「合格の印に・・・」
 少年乱馬は自分のおさげを解き、紐を乱馬に渡した。
「結構おめーも髪が伸びてるから俺みたいにしちまえよ。」
 乱馬の髪は首筋まで伸びていた。あかねに不器用ながらも結ってもらうと若干短かったがおさげができた。
「ありがとう!」
 乱馬は嬉しさでその日は一日中喜んでいた。



「乱馬は?」
「眠ったみたい。あんたにもらったおさげの紐がよっぽど気に入ったみたいで寝てる間も放さないの
よ。」
 その日の夜、テントの外で乱馬とあかねは夜空を見ながら話していた。
「あいつ、初めて逢った時よりなんか強くなったな。力じゃなくて全体的にっていうか・・・」
「わかってるわよ。心が成長したって事でしょ。」
 乱馬はその場に仰向けになるとこの三日間を思い出すように考えていた。
「なんかあんな子供、欲しくなっちゃったね。」
 あかねの一言に乱馬は飛び起きて真っ赤な顔であかねを見た。
「あ・・・そういう事じゃなくて、ほら・・その・・・いつか・・・」
 自分の言った事の意味がどういうことかわかったあかねは深い意味はないと否定したかったがうまく口がまわらなかった。
「まあ・・・いつか・・な///」
「え!?」
 また寝転がり、あかねとは反対の方向を向きながら言う乱馬にあかねは驚いた。
「ねえ、今何て言ったの?」
 あかねは乱馬の背を揺すったが乱馬は何も答えなかった。
「まあ、とにかく!あいつに対して心配する事はなくなったな。」
 話を逸らした乱馬に対し、不満感を抱きつつもあかねは頷いた。
「もう、安心ね。」
 夜空が綺麗な山の中、子供の乱馬は夢の中で修行していた。



「う〜ん。おはよう。」
 眠た気な顔で目を擦りながら乱馬は起きた。しかし目を開いてみると少年乱馬の姿やあかねの姿はなかった。いや、それどころかその場で寝ていたテントすらなかった。
「えっ?どういう事・・・・」
 周りをキョロキョロ見回す乱馬。自分の寝ていたところに置いてあったリュックを取ると乱馬は暫く呆然としていた。
「夢・・・だったのかな?」
 不思議な体験に首を傾げると首筋に何かが当たるのを感じた。
「!!!」
 それは自分の束ねられた髪であった。不器用ながらもしっかり結ってあるおさげを見て乱馬は確信した。
「夢じゃ・・・・ない!」
 乱馬は乱馬達にもう会えない事を悟ると自分のテントへ向かって歩き出した。その姿からは数日前までのオドオドした姿は見えず、常に何ごとにも胸をはっているような姿だった。
 暫く乱馬が歩いていると、自分達のテントが目に付いた。しかもそこにはずっと捜していた父親の姿もあった。
「乱馬!捜したぞ!」
 父親も乱馬に気付いたらしく、乱馬に向かって駆け寄ろうとした。しかしその時!
「グアォ!!」
 巨大な熊がいきなり現れた。
「乱馬!伏せろ!」
 父親は熊が乱馬に襲い掛かるのを見ると背後から跳び蹴りをした。
「力ではなく、心で打つ!」
 乱馬は熊に怯えて逃げるどころか立ち向かって行った。
 父親の跳び蹴りが熊の後頭部に命中した瞬間、熊はその場に昏倒した。
「はて、そんなに倒れるほど強くはなかったはずだが・・・・」
 父親は熊の気を乱馬から逸らす為にやった攻撃が熊を倒してしまう事になって不思議に思っていた。
「乱馬は・・・」
 乱馬の無事を確かめようと熊から目を離し我が子を見ようとした父親の目に飛び込んできたのは力強い目をし、正拳突きのまま止まっていた乱馬の姿であった。もしかするとと思い、熊の方をもう一度見る父。
 その腹部を見ると、明らかに打撃によって倒された事がわかった。
「ま、まさか・・・乱馬がやったのか?」
 信じられない事に声を震わせながら尋ねる父親。それに対し乱馬は勝ち誇ったように言った。
「まったく、どこ行ってたんだよ親父!」
 突如口調の変わった息子、よく見ると髪型まで変わっている乱馬に父親は別人ではないかと思ってしまった。
「い、いや食料調達で下山したんだがどういうわけか街の人に追い掛けられてな、ここ数日間戻るに戻れなかったんだ。」
 申し訳ないといった表情の父に対し乱馬は呆れながら言った。
「どうせ大方店の商品を金を払わないで持ってきたんだろうが。おふくろにバレたら切腹もんだぜ。」
 乱馬の口調に父親は息子に頭を下げていた。
「ところでおまえ、どうしてあんなに強くなったんだ?それに挌闘は嫌いだったんじゃ・・・」
 父の問いには答えず、乱馬は笑いながら荷物を背負った。
「さ〜て、早く帰って修行の続きだ。俺も無差別挌闘早乙女流の名に恥じないように頑張るからよ。」
 おさげを翻し、晴れ晴れとした気持ちで下山する乱馬。父親はその後を息子が変わった数日間を考えながら付いて行った。
(俺の事心配して御先祖様が会いに来たのかな?俺が強くなってもし会える事があったら俺と闘ってくれるかな? まあ取り敢えず、俺は強くなる。見ててくれよ!)
 新たな目標に向かって乱馬は歩き出した。


−−−十数年後−−−

「さあ、いよいよ今年も開かれました全世界挌闘王決定戦!今回のチャレンジャーは何と、あの早乙女乱馬と同姓同名の子孫の登場です。その姿、強さからまさに早乙女乱馬の再来と言えるでしょう!それでは第一戦、レディーファイト!」
「無差別挌闘早乙女流六代目、早乙女乱馬。行くぜ!」








作者さまより

次世代の無差別挌闘の行く末を書きました。ただ挌闘が強いだとありがちなので、同姓同名の弱い乱馬を書いてみました。
人間変わるには何かきっかけが必要です。乱馬と乱馬、区別しにくいので本編の乱馬は
子供の方と一緒にいる時は『少年乱馬』と使ってあります。


 ちょっと変わった設定の乱馬君のお話。
 やっぱり、彼らの子孫なんでしょうね(笑・・・六代目ということはひいひい孫ですね。
 少しの間に、すっかり逞しくなった少年は当然のように格闘技の高みに上って・・・。
 乱馬という名前に負けないように頑張って欲しいと思います。
(一之瀬けいこ)

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