◆思いやり
かさねさま作




「遅くなっちゃった」
 あかねは渋谷の雑踏の中を走っていた。
 首を竦めたくなるような冷たい北風。それでも、走っていれば体が温まり、ほんのりと汗をかいていく。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
 正月の名残もなく、若者と喧騒で溢れかえる街を縫うようにして彼の元へと急ぎ走る。

 高校時代からの友人、ゆかとさゆりと久し振りに会おうという話になった。久方振りに三人揃って集まるランチ。三人とも学生、OL、主婦とそれぞれの生活があり、今度会おうという話をいつも電話でするのだが、いつも「話」だけで終わっていた。しかしこの年明け、ようやく三人の都合が合い、今日のランチが実現した。
 都心にある香港料理の食べ放題。値段の割りにはなかなか本場の中華料理が味わえるお店。そこで料理を囲みたっぷりと三時間は話し込んだ後、ちょっとコーヒーでもという話になり、近くの喫茶店へと足を運んだ。
「あかね、時間大丈夫?」
「うん、今日家にいるのは乱馬だけだから」
 主婦であるあかねに気を遣う友人たちの言葉に、あかねは少し躊躇いを覚えつつも一緒に喫茶店へと入った。
 あかねが商店街のくじ引きで当てた温泉旅行で、天道家家人である早雲、玄馬、のどかは家を留守にしていた。乱馬を留守番役にさせてしまうのは気が引けたが、なんだかんだといって一年振り以上になる高校の同級生たちとの再会を楽しみたかったし、「ゆっくりしてこい」という乱馬の厚意もあった。それでも、夕方までには家に戻って夕飯の支度をしようとは思っていたのだが。

「今日は久し振りに会えて楽しかった」
「また会おうね」
「うん、じゃあまた連絡するね」
 喫茶店で別れを告げたのは夕暮れ時。辺りが薄暗くなり始めた頃だった。
(ちょっと遅くなっちゃったな…)
 親友たちと楽しい一時を過ごせたのは良かったが、乱馬を長い間一人にさせてしまった罪悪感が彼女を急がせる。このまま買い物をしていくという二人とは別れ、あかねは小走りで駅に向かった。
 途中、公衆電話を目にし、家に連絡を入れようとボックスの扉に手を掛けた。
「あっ、もしもし、乱馬?」
『おう、どうした?』
「ごめん、まだ渋谷なの。これから帰るから。お夕飯、帰ってから作るから待ってて」
『いーよ、こっちで適当に作るから』
「だって…」
『大丈夫だって。どーせお前腹いっぱいで食えねーだろ?俺の分だけなら自分で何とかするから心配すんなって。それより外寒いだろ。早く帰って来いよ。風邪引くぞ』
「うん、ありがとう。一応お土産買ったから」
『おう、サンキュー。んじゃ、それいただくかな。あとは軽くなんか作るから』
「ありがとう。これからすぐ帰るから」
『気をつけろよ』
「うん」
 ガチャン、キィー。
 ボックスを出るとすでに渋谷の街は夜の顔へと変貌を遂げつつあった。光害とも言える幾多のネオンと巨大スクリーンから降り注ぐ大音響。そしてこれから訪れる長き一夜を楽しもうと、どこからともなく集まってくる人の群れ。今のあかねにはなんだか遠慮したい、どこか無縁でいたいものばかり。
「早く帰ろう」
 無性に家が恋しいと思った。早く乱馬の顔を見てほっとしたかった。

 『…早く帰って来いよ。風邪引くぞ』

 遅くなったからといって咎めるような乱馬ではない。むしろ遅くなったから気をつけろと自分を思いやってくれる。その優しさと労りが益々あかねを申し訳ない思いでいっぱいにさせていた。そして、彼の元へ少しでも早く帰ってあげたいと思うのだった。





『新宿、新宿。お降りのお客様は…』
 車内アナウンスが流れ、ドアが開かれると同時に起こる激しい人の動き。あかねはその流れに呑み込まれないように体を器用にずらし動かしながら、吊り革のあるポジションを獲得する。
(…疲れた…)
 吊り革に?まりながら自分の体がどんどん重くなっていくのを感じていた。全身にじわりじわりと広がっていく疲労感。
(久し振りに出歩いたせいかな…)
 背中をつつつと流れていく汗が冷たい。駆け込んだ電車はちょうど一次帰宅ラッシュにぶつかり、車内は熱気で蒸し暑かった。だが、コートを脱いだら脱いだで今度は寒くなりそうだった。
(このままでいたら風邪引いちゃうわ)
 汗が引き、全身が微かに濡れて熱が奪われていく。骨にじんじんと感じる痛みも気になった。
(早く着かないかなぁ…)
 祈るような気持ちで吊り革を両手で握り締める。
 車窓の向こう側には闇夜に呼応するように脈動し始めた都会の姿。
 その流れ行く光と闇の街に重なるようにして車窓に映し出された自分の姿に目を遣ると、半分思考の止まったずっしりと重く感じる頭を両腕に沈めた。







「ただいまぁ」
 玄関の戸に手を掛けた時はようよう家に辿り着いた思いだった。
「おかえりー、寒かっただろ?」
 奥から顔を見せた夫。どっと疲れた体と心に安堵が染み渡っていく。やはり家が一番だと改めて実感する。
「うん、やっぱり夜は冷えるね。すぐ支度するから待ってね」
「んなに焦んなくてもいいって。まずは体温めろよ。ほら、こんなに冷えてんじゃねーか」
 急いで台所へ向かおうとするあかねの両頬を乱馬の温かい手が包み込む。凍てつく睦月の風に晒された白い頬と鼻先は赤くなり、触れた掌からその寒さが伝わってきた。
 この時、彼に伝わってきたのはそれだけではないのかもしれないが…。
「大丈夫よ。家に入れば暖かいもん。それより、おいしかったんだから、ここのシュウマイ!今温めるからね」
 なぜだろうか。あかねは無意識のうちに極上の笑みを見せていた。もうこれは彼女の生まれもった性格なのかもしれない。自分が辛い状態にあればあるほど無理をしてしまう。周りに悟られまいと頑張ってしまう。心配を掛けたくない、相手を安心させたいというあかねなりの思いやりから放たれる笑顔。それは作り笑いのような引き攣ったものではなく、普通の人が見たら本当に大丈夫なんだと思わせてしまう笑顔。
「……」
 しかし、"普通の人"ではない人間がここに一人。
 乱馬は厳しい表情で妻の後姿を見つめていた。





「おい、大丈夫か?」
 食べ終わった食器を洗っていると、乱馬がつと声を掛けてきた。

 びくんっ

 軽く腰に回した乱馬の手に脇腹が過敏に反応する。
(もしかしたら…)
 あかねはこの脇腹の感覚に不安を覚えていた。
 熱が出る前のぞくぞくする感覚。今のはそれに似ていた。
「なんか疲れてるみてーだな」
「…うん。久し振りの人込みだったから」
「洗い物は俺がやっとくからお前はもう休めよ」
「大丈夫よ」
「いいから、さっさと寝ろ。どーせ俺は今日一日家にいただけなんだから」
「だって…」
「だってもあさってもねー」
 口は悪くても、自分の体のことを気遣ってくれている。ぶっきらぼうな言葉の裏に感じる静かな愛情。
 確かにあかね自身、己の体が普通ではないことは覚っていた。彼の風邪を貰い受けてしまったのかもしれない。菌は潜伏して約一週間で出るというが、ちょうど年末年始の忙しさで風邪にやられているどころではなかった。それが気の緩んだ今になって出てきたのかもしれない。あかねは乱馬の言葉に素直に甘えることにした。
「うん、じゃ、お願い」
 あかねはどことなく後ろ髪引かれる思いで台所を後にした。





「…ふっ…」
 全身に走る奇妙な感覚であかねは目が覚めた。
(やっぱり出ちゃったな…)
 皮膚表面に触れる全てのものに末梢神経が鋭く反応し、宙に浮かんでいるように体がふわふわとする。
(まずいわ…)
 ちらりと乱馬の方を見遣った。
 彼は背中をこちらへ向けていたがどうやら寝ているようだった。
(起こしたくないな…)
 今日一日家にいたとはいえ、乱馬も疲れているはずだった。つい数週間ほど前に引いた風邪も、あの強靭な体を持つ乱馬でさえ完治に一週間は掛かった。その後は、あかねほどではないが、年末年始の準備を手伝い、挙句の果てには連日連夜のドンちゃん騒ぎ。正月が明けてからは、武道大会への調整と仕事との両立でかなりのハードスケジュールをこなしていた。
 あかねは乱馬を起こさぬようにそっと布団から抜け出すと、一人台所へと向かった。







 すでに発熱してしまってからでは遅いことは分かっていたが、取り敢えず何かを飲んでおきたかった。効果が薄いとは思いつつ、あかねは救急箱にあった市販の薬を飲んだ。
 真冬の夜の台所。床から伝わる氷のような冷たさは足の裏から真っ直ぐに背筋へと走っていく。熱くなり出した体だったとしてもその寒さは応えた。さらに、氷枕を作ろうと握った本物の氷で全身が粟立つ。スリッパも履かずガウンも羽織らずに来た己を悔やむ。

「おいっ」

(ひぃっ!)

 突然の低く鋭い声に、手にした氷を思わず落としそうになった。
 乱馬は別に気配を消して来たわけではなかったが、彼の気配に気がつかないほどあかねの頭は熱で朦朧とし始めていた。
「…こんの、すっとこどっこいがっ!」
「な゛っ」
 夜中に起こしてしまったのなら悪いと思うが、ここまで言われる筋合いはない。あかねの生来の強気な性格が顔を覗かせる。
「なによ!ちょっと水飲みに来ただけでしょっ!起こしちゃったからって、そんなに怒ることないじゃない!」
「…んとに、お前ってやつは…!」
 物凄い形相でどすどすと近付いてきた。
「えっ?!」
 あかねの体がふわっと浮く。
 乱馬はひょいっとあかねを抱きかかえていた。
「ちょ、ちょっと、乱馬!何すんのよっ」

「病人はさっさと布団に戻れっ」

 本気で怒っている。自分に向けられている真剣な表情と声。その厳しさは台所の寒さの比ではない。
「…な、なに怒ってるのよ…」
 結婚以来、乱馬が本気で自分に怒ることなどほとんどなかった。
 昔だったら、彼が本気で怒っていても怯むことなく言い返すことができただろう。でも今は、売り言葉に買い言葉などする必要もないし、したくもない。
「……」
 乱馬は黙りこくったまま何も答えようとはしてこない。代わりに彼の心情を伺えるものはそのぶすっとした不機嫌そうな顔。
「お、下ろしてよ。一人で歩けるから」
 これ以上刺激しないようにやんわりと意思を伝えようとする。
「……」
 それでも乱馬は何も言わず、あかねを抱きかかえたまま寝室へと向かっていく。
「ねぇ…」
「……」
 依然、黙秘権を押し通す乱馬。
 あかねもいい加減、乱馬の子供のようなむくれた態度にだんだん腹が立ってきた。
「ねぇ、乱馬ってば!」
「うるせえっ!」
 食らい付こうとするあかねを乱馬の怒号が制した。
「ったく!俺はお前の何なんだ?」
「な、何って…」
 突拍子もないように思えた詰問に思わず答えを詰まらせてしまう。
「高校生じゃあるめーし、なに突っ張ってんだよっ。辛いなら俺に言えばいいだろーがっ。俺がおめーの状態に気付かないとでも思ってんのかっ、この鈍感!」
「鈍感ってなによ!」
「鈍感だから、鈍感って言ってんだっ!こんな時まで一人で片付けようとすんじゃねーっ」
「失礼ね!あたしだって、乱馬のこと起こしちゃ悪いかなって思って気を遣ってあげたんじゃないのっ」
「それが余計だっつってんだっ!俺はそんなに頼りにならねーのか?!俺はお前にとってそんな程度の男なのか?!」
 己を射るようなまっすぐな瞳。自分を抱いている乱馬の両手に力が入るのを感じていた。
 あかねだって、乱馬のことを頼りにしていないわけではない。むしろ彼の存在なくしては、自分は立っていられないほどだ。だからこそ、彼のことを大事にしたいと思うし、無理もさせたくない。己に彼を守りうる手段があるのなら、何を擲(なげう)ってでも守ってあげたいと思う。だが、その想いの強さ故にあかね自身が犠牲になるというならば、乱馬はそれを…いや、そうしたあかねを、果てはそうさせてしまった己自身を決して許さないだろう。
(乱馬…)
 あかねは広い肩にこつんと頭を寄せた。

「…お布団に…、連れてって…」

 今はこの腕に全てを預けてしまえばいい。
 あかねは全身の力を抜いた。
「…ったく、最初っからそうやって素直に頼みゃーいいのによ…」
 自分を頼りにしてこなかったのが余程悔しかったのだろうか。あかねが身を委ねた後もまだぶつぶつと文句を垂れていた。
 そんな乱馬の小言に切り返す気力もなかったが、彼のそのふてくされ様がなんだかくすぐったくもあり、嬉しくもあった。
 ゆらゆらと揺れる揺り篭のような感覚と温かい彼の体温にあかねはそっと瞳を閉じた。





「おい、あかね。お前、寝汗かいてるから着替えろよ。汗拭いてやるから」
 あかねを布団に運ぶなりとんでもない言葉が飛び出した。乱馬には何の躊躇いも見られない。
「え…」
(ふ、拭くって…)
 戸惑ったのはあかねのほうだった。
「い、いいわよ。一人でできるから」
「今更なに照れてるんだよ。ほら、パジャマ脱げよ」
 すっと乱馬の手がパジャマのボタンに掛かる。
「だ、大丈夫だってば…!」
 抗うあかねを押さえ込むようにもう片方の腕が背中に回され、あかねの体を捕らえる。
「ちょ、ちょっと、乱馬…!」
 絶対にこの先に何かある。あかねは直感していた。このままただパジャマを着替えさせるだけでは終わらない。降りてきた青年の瞳がそう言っている。
 早く休めと言っている張本人がまさかこんな展開に持っていくとは信じられないが、乱馬はあかねの耳朶に軽くキスをし、その細い首筋に今にも吸い付こうとしていた。
「ちょっ、ま、待って…!」
 自分自身としてもそんな力は残っていないと思いつつ、きっぱりと抵抗できない己が情けないとも思う。それでも必死に逞しい両腕を押しながらじたばたする。

「なーんちゃって♪」
 あたふたしているあかねの耳元にくすりと笑う乱馬の声が届いた。

「俺はそんな思いやりのねー男じゃねーよ」
 耳元で囁く声は完全に上機嫌な声。
「だ、騙したわねっ!」
 慌てふためいた己を楽しそうに覗く乱馬に思い切り非難の視線を送る。
「騙しただなんて人聞きわりーな」
「だって、そうじゃないっ」
「俺を頼らなかった罰だ」
「な゛っ」
 そう、忘れていた。この男はやられたら絶対にやり返すのである。しかも何倍にもして。相手が妻だろうが何だろうが関係ない。恐ろしいリベンジ男である。
「んなに構えんなよ。安心しろって」
 あかねの頭をポンポンと叩く。

「言ったろ?お前が寝込んだら俺が看病してやるって」

 乱馬が寝込んだ時に交わした約束。
 あの時の口付けでもし風邪がうつったら、己が看病すると誓ってくれた。
 
「心行くまで寝込んでいいぞ。俺が手厚く看病してやるからな」
 どうも意味深な響きがする。
「あんたが言うとなんかやらしいわよ」
「考え過ぎ、考え過ぎ♪」
 いや、決して考え過ぎなどではない。あかねは心に鳴る警笛に耳を傾ける。けれども何故か憎めないし、むしろ緊張と期待と恥ずかしさでドキドキするぐらいだ。たとえ結婚しても、そして共に白髪の生える年になったとしても、彼に抱く、この恋する乙女の気持ちは一生変わらないと思える。
「ほれ、タオルと着替え」
「ありが…!」
 受け取ろうと差し出した手をぐっと掴まれた。
 と思ったら、一瞬のうちに厚い胸板に引き寄せられ、あっという間に唇を奪われていた。
 ひんやりとした唇から入り込んでくる熱き想いは、あかねの意識を更に遠く別天地へと連れさらっていく。
「これでよしっ♪しっかし、お前って相変わらずスキだらけだなあ」
「な、なにが、『これでよし』なのよ!こんなことしたらまた風邪がうつっちゃうじゃないっ」
 スキだらけという言葉への反発と、不意打ちのキスを喰らった恥ずかしさ。なんとか乱馬の非はないかと懸命に言い返す。
 しかし、一枚上手なのは乱馬のほう。あかねの攻撃はすでに読んでいた。
「大丈夫だって。俺はもう免疫あるからな。これで細菌は俺が処理しておいてやったからな。まずは第一段階処置終了っと」
 けろっとした顔で言ってのける。
「氷枕持って来てやるからその間に着替えろよ」
 両手を頭の後ろで組み、鼻歌を歌いながら部屋を出て行く乱馬。

「もう…、ばか…///」

 そのご機嫌な背中に呟いた悪態は、溢れいずる想いの裏返し。
 唇に残る甘き余韻と、止まることを知らない胸の想いにあかねの全身は益々熱を帯びていく。
 あかねは手にしたタオルと着替えを抱きかかえると緩んだ顔を埋め、そのまま布団の中へと潜っていった。
 遠のく意識にたくさんの幸せを抱きしめながら…








作者さまより

(筆者懺悔独言)
「あかねちゃんにうつったのでは…」というコメントに、調子に乗って書いてしまったあかね編。「〜編」と呼ぶにはあまりにもお粗末且つ短編過ぎて、なんだか「余談」的お話に。(汗)

相手を愛するが故に、想うが故に、そして思い遣るが故に取る行動は時として誤解や傷つく原因を生んでしまうような気がします。そんな二人のちょっとした愛情のすれ違いを描いてみました。夫婦だったらこんな遠慮しないかもしれませんが…。
結局、自分で着替えなかったあかねちゃん。氷枕を持って帰ってきた乱馬くんはいったいどうしたのでしょう…(笑)


お待たせ致しましたっ!!
遂に出ました、風邪引きあかねバージョンっ!!
前作「白粥」から続きが気になってた方も多かったのではないでしょうか?
うふふ・・・私もその一人。
リクエストした一人と致しましては・・・掲載遅れてしまってすいません。

感染力強い風邪を口うつしで貰っちゃったあかねちゃん・・・君がまいた病原菌だから、そりゃあ、大事にしてあげないとねえ、乱馬くん。
大事にされるなら風邪ひいてみるのもいいのかも・・・?
あ、いえ、やっぱり風邪、インフルエンザには注意してくださいませっ!!



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