第二話  気配


 雪は止むことなく舞い続けた。
 夜半を過ぎると深々と冷えてくる。あかねは乱馬に促されて先に一人女風呂へと足を運んだ。
 湯治場というだけあって、風呂は立派だった。湯も硬質は左程強くないようで、さらっとした透明な色をしていた。臭いもそうきつくない。湯気が立ち込めて心地良い湿り気が身体を覆ってくる。

「あーっ!生き返るわ。」
 あかねは湯に浸かりながらふうっと息を吐き出した。
「やだ…。あたし、オヤジみたいね…。」
 一人で入るには広すぎる浴室。ざあざあとひっきりなしに湯水が流れている傍へ行って、肩まで沈める。冷え切った体の疲れが取れるような気がした。
 窓は曇って外は見えない。
 耳を澄ませば隣から男湯の声が聞こえた。

「良い湯だね、天道くん。」
「ああ、最高だね、早乙女くん。」
 父親たちが暢気に鼻歌なぞ歌いながら湯を流す音が聞こえてきた。

「いい気なものよね…。」
 あかねは苦笑しながら湯を静かに手で掻き出した。
 何かと勝手に決め事をしていつも穴埋めのお鉢が回ってくるのは自分たちだとあかねは思った。乱馬との許婚の件だってそうだ。
 己の知らない所で交わされた男親同士の身勝手な約束。二人の姉たちに、同じ歳で半分女で男嫌いの己には似合ってると押し付けられた許婚。それが乱馬だった。
 最初は渋々付き合っていた彼がいつか存在が大きくなり、今ではなくてはならない大切な人となっていた。悔しいが、好きになってしまった。
「あーあ…。惚れた方の負けよね…。」
 深く溜息を吐いてみた。湯がポチャンと跳ねて水の輪が広がった。

 ふと脇で気配がした。
「誰っ?」
 あかねはびくんとして振り返った。
 何かに縛られるような冷たい視線を感じたのである。
 湯煙の向こう側へ目を凝らすと、一人の女性が入ってきた。
「女将さん…。」
 あかねは意外な人影に驚いて目を瞬かせた。
「あら、ごめんなさい…。入ってらしたのね。ちょっと湯舟の様子を見に来ただけですのよ…。驚かすつもりじゃなかったの。」
 女将のゆきえが笑顔で答えた。
「あかねさん、お一人?」
 女将はにこっと微笑んだ。無機質な冷たい笑顔。あかねの背中にぞくっと何かが走った。
「え、ええ。今は一人です。」
 あかねはどきまきしている自分を落ち着かせるためにも、わざとゆっくりと答えた。
「乱子さんは?ご一緒には入られないんですか?」
「ええ…。後で入るって言ってましたけど…。」
 まさか、乱子が本当は男だとは口に出来ず、あかねは適当に相槌を打った。
「お背中流してさしあげましょうか?」 
 女将はあかねをじっと飽くなく見詰めていた。
「いえ…。いいです…。」
 あかねはその視線に思わず身震いした。上手く表現できないが、何か己の心までを見透かすような不思議な光が宿っているようなそんな気が一瞬彼女を襲ったのだ。変な感覚だった。或いは、あかねの武道家としての直感が何かを瞬時に感じとっていたのかもしれない。
 女将は手を湯に入れて軽く掻き回した。
「湯加減は大丈夫ね。時々、ぬるくなるんですよ。お客さまがそんなことをおっしゃることがあって。時々こうやって湯の様子を見にくるんです。」
 女将の手先が湯に触れて、何か波動が来たような気がした。
 はっとしてあかねは湯から上がった。
「あまり長く入っておられると、湯あたりしますから適当になさってくださいね。お夕食準備しておきますわ。」
 女将はそう言うとにこりと笑って立ち去った。
 あかねは暫くその場に立ち尽くしていた。
(な、何?今の波動…。邪気のような…。)
 身体が一瞬凍りついたようなそんな感覚だった。
(ま、まさかね…。考えすぎよね…。女将さんに限って…。)
 あかねは自分の頭を右手で撫でた。
 何も異変がなかったように静かに湯が流れていた。
 ひやっとした冷気が肩を透かしてゆく。
(もうちょっと温まってから出よう…。)
 あかねはまた湯の中へと身を沈めた。吸い込む湯煙は柔らかくあかねを包む。ほっとなずむ身体。
 あかねは己に迫る危機をそれ以上感じることはできなかった。

 再び湯へ浸かったあかねをみてほくそえむ者が一人。
『ふふ…。そうやって邪気をしっかり身体へ吸い込みなさい…。明日の神事に臨む巫女さん。』



 あかねが湯に浸っていたころ、部屋に一人取り残された乱馬は、シンとした部屋に冷気を感じていた。今しがた開け放った窓の外は、吹雪が横殴りに暗い闇を舞い上がっている。
「ちぇっ!冷えてきやがったな…。」
 乱馬は両腕を抱え込んで座った。エアコンを聞かせているものの、身体は冷える。くしゃんと一つ大きなクシャミを放った。
「風邪引いちまったら洒落になんねえな…。他に宿泊客はいねえって言ってたよな…。ん、ばれなきゃいいんだ。ばれなきゃ…。」
 そう吐き出すと、とんと畳の上に立ち上がった。
「俺だって温泉、愉しんだっていいよな。当然の権利があるわけだし…。」
 そう言うと、辺りを見回した。
 人の気配は全くない。廊下はシンと静まり返っていた。
 乱馬は浴衣に袖を通すと、軋む廊下を渡って浴室の前に立った。勿論、男湯だ。
 再び辺りを見回した。
 誰も居ない。
 それを確かめると、脱衣所へとたっと駆け込んだ。
 脱衣所に並ぶ衣類は二人分。父親の玄馬と早雲の物に相違はなかった。湯殿の中から暢気な親父たちの歌声が聞こえてくる。
「よっし、親父たちの他は誰もいねえな…。」
 にんまり笑うと、乱馬はだっと浴衣を脱いで、そのまま引き戸を開けて中へ入る。
 湯煙の向こうには中年親父が二人、上機嫌で身体を洗っていた。
「よ…。いい気なもんだな…。親父よ…。」
 乱馬はぴたっと玄馬の横に立った。
「お…。乱馬か。ここは男湯じゃぞ…。いいのか?」
 玄馬がにたっと笑った。
「良いも何も、俺は男でいっ!!」
 そう言うと乱馬はざんぶと湯を被った。ざっと湯が流れる音と共に、乱馬は男へと変化して戻った。逞しい身体はどこから見ても男そのものだ。
「おお、男に戻るのかい?乱馬くん。」
 早雲がにこやかに乱馬を見詰めた。
「風呂に入ってるときくらい、いいだろ。今は誰もいねえんだから。たく…。いい気なもんだぜ。人の苦労も知らねえで…。」
 湯をバンバンと浴びせかけながら乱馬が言い放った。
 当たり前である。呪泉郷で呪われて以来、水を被ると女に変化するというふざけた体質になった。だが、出きるだけ女で居る時間は短くしたいものだと常々思っていたのも確かである。それを、この親父たちが詰まらぬ姦計に利用しようとしてここまで連れてきたのだ。それも女の姿を強要された。不機嫌になるなと言う方が無理だろう。
「人助けだ。仕方あるまい?」
 玄馬はカラカラと笑いながら泡を流している。
「何が人助けだ。このクソパンダっ!!」
 頭に来た乱馬は、手元でシャワーの温度調節を水に変えた。
「ばふぉっ!!」
 いきなり冷たい水が玄馬に枝垂れかかる。と、彼はパンダに変化する。
「けっ!ざまあみろっ!!」
 乱馬はそう吐き出すと、ざんぶと湯船に身体を沈めた。
「あーっ!生き返るぜ…。やっぱ、男の方がいいよな…。」
 揺らめく湯の中に己の逞しい身体を曝しながら乱馬は背伸びする。身体中の気が湧き上がり、益荒男へと立ち返るような気がした。
「たく…。いつになったら完全な男へ戻れるんだ…。俺は…。」
 自然と口がそう動く。
 思えば落ち着かない体質を引きずって以来ろくな目にあっていない。許婚の件にしてもそうだった。何を血迷ったのか、中国修業から帰るなり、親父に連れてこられた天道家。そこで召し合わされたあかねという男勝りな許婚の少女。最初は有難迷惑そのものだった。
 修業の身には女は要らねえ…。そう思っていたのに。
 でも、いつか心は彼女に惹かれ始めていた。守ってやりたい。いや、守らねばならない。そんな無二の存在になっていた。彼女の傍では出来る限り男で居たい…。そう思うようになっていた。
 だが思いとは裏腹に、いつも水という媒体でいとも簡単に変化してしまう身体。情けなかった。
「くそっ!!」
 訳の分からぬイライラが募り始めたとき、ガラッと風呂の引き戸が開いた。
「や、やべっ!!」
 乱馬は咄嗟に湯舟から這い上がった。と、そこへ水が入った桶が飛んだ。
 バッシャッ!!
 水が見事にヒットして再び女に戻った。
「おほほほほ・・・お父様ったら。わがままなんだから…。」
 タオルを取ると、わざとらしく玄馬の背中をさすり始めた。
 兎に角、女として振舞わねばやばい。それは乱馬にも明らかに分かっていた。が、確か、宿泊客は己たちだけではなかったのだろうか?
 入ってきたのは一人の爺さんだった。
「ほほう…。娘さん。親孝行かい。感心じゃな…。」
 目を細めている。
 腰にタオルは巻いているものの、上半身はプルンとふくよかなバストが揺れている。
「これはこれは、東京からお越しのお方ですな…。ワシは明日の神事を司ります神主ですじゃ。ほっほほほ。」
 爺さんはそう言うと高らかに笑った。
「神主さまで?」
 早雲はじっと振り返った。
「ですじゃ。普段はほれ、二つほど山向こうの古びた官幣大社の方を主に管理しておりますじゃがな…。何分、忘れられたような雪の湯の里ですからな…。ここは…。ご神事のある雪峰の社は普段は神主もおりませんで…。」
 あご髭を撫でながら老人が目を細めた。
「では明日のご神事のためにわざわざ…。」
 早雲が問い掛けると
「そうですじゃ。祝詞と共にご神事を万時触りのう執り行うために来ましたじゃ。ほーほほほ。」
 老人は高らかに笑った。
「娘さんや…。どうれ、一つワシの背中も流してくれんかいのう…。」
 そう言うと老人はタオルを乱馬へ渡した。
「これ、乱…子、流して差し上げなさいっ!!」
 玄馬が命令口調で言った。さっきまでパンダに変身していた親父も、爺さんの乱入と共に男へと立ち戻っていた。
「はあい…。お父さま。」
 乱馬はキッと玄馬を睨むと、愛想良い素振りで老人の脇に来た。そしてタオルを取るとごしごしやりだした。
「もっと力を入れてくれても良いですぞ…おお、気持ち良い…。若い娘さんはええですな…。」
 老人はご満悦だ。
「ほうれ、お尻もぷるんとしていて。」
「ぎえっ!このやろー、な、何しやがるっ!!」
 乱馬が怒声と共に手を振り上げた。
「こ、こら、乱子っ!ダメじゃ、相手はご老体じゃっ!!」
 玄馬が慌てて取り押さえに走る。寸でで拳骨を止められた。
「ほーほほほほ。威勢がよろしいっ!」
 老人は高らかに笑う。
「いやあ、明日が愉しみですわいっ!!しっかり頼みますぞっ!!」 
 そう言うと、やおら湯を浴びて、老人はさっさと湯舟へ浸かる。
(たく…。油断も隙もあったもんじゃねえ…。)
 乱馬は怒り心頭に燃えていた。

「これ場ここで湯に浸かっていたら湯あたりしそうじゃでな…。乱子よ、わしらは先に出るぞっ!!」
 玄馬と早雲は一足先に湯殿を出て行った。
「じゃ、俺、いえ、あたしもぼちぼちここを…。」
 乱馬もそれに同調しようとした。
「えっと…。乱子さんでしたかな…。少し話がありますで…。宜しいかな?」
 老人は湯舟からちらりと乱馬を見た。
「え、ええ…。でも、セクハラは嫌ですわよっ。ほーほほほほ。」
 愛想笑いは欠かさない乱馬であった。
「こちらで一緒に湯に浸かりませんかな?」
 ほほっと老人は笑った。
(じ、冗談じゃねえっ!)
 乱馬はぎりっと歯を噛んだが
「また、冗談を…。ここで伺いますわっ!」
 乱馬は器用にタオルを胸へも巻きつけていた。これ以上変な真似はさせるかという意気込みが感じられる。
「残念じゃ…。あ、いや冗談はさておき、ちょっと厄介なことになりそうなんで先におぬしだけには伝えておこうかと思いましてな。」
 急に真顔になる老人。
 何事かと乱馬は身を乗り出した。
「ワシには卜占ができましてな。自分で言うのもなんじゃが、それが良く当る。この前からずっと嫌な気配をここの温泉郷に感じておりましてな、今朝も明日のご神事について占いをたてたのじゃが…。魔が、それも大きな禍がこの里を取り巻いておると出た…。丁度六百年の満願を迎えるともいう大事な節目。多大な危険を伴うかもしれぬとちとそれだけでも知っておいてもらうべきかと思いましてな。」
 老人は真剣に乱馬を振り返った。冗談を言っている目つきではなかった。
「魔?というと?」
 乱馬はじっと見返した。
「もしかすると、六百年前にこの地へ封じ込めた雪女自身かもしれぬと思いましてな。実は、ここ数年の間に、かのご神事に関わった巫女たちがバタバタと行方不明になったり、死んだりしておりましてのう…。」
 乱馬はさっきの女主、セツが言った言葉を思い出した。確か、彼女の一人娘も行方不明になったとか言っていたのがちらりと脳裏を掠めた。
「ここの娘のサエさんはじめ、昨年はサエさんと一緒に巫女を務めたあやさんも、ゆきえさんと一緒に務めた静奈さんも、相次いで他界しもうしてな…。気になっておったですじゃ。地元の者も雪女の祟りかとも実しやかに言い出しておりましてのう…。」
「巫女を務めたことのある女の人は?皆さん他界なさいましたの?」
 乱馬はお嬢言葉で聞き返した。
「ここのセツ婆さんとゆきえさんの二人しか今は存命しておらぬのですじゃ…。」
「……。」
 乱馬は黙ってしまった。もしかして、とてつもないことに巻き込まれてしまったのではないかという武道家の勘が疼きはじめた。
「あいや、明日ご神事を務めていただくあなた方に、今更このようなことを言うのも驚かすようで申し訳ないのじゃが…。今回のご神事、実はワシが占って巫女の候補を決めたんじゃ。」
「は?」
 乱馬は老人を見上げた。
「占いの卦にはこう出た。雪女の魂を永遠に封じ込めるには「益荒男の巫女」が必要じゃと。」
「あん?「ますらおのみこ」?」
 乱馬は目をぱちくりさせて老人を覗き返した。
「そうじゃ。益荒男。つまり勇ましく逞しい男気(おとこぎ)を持つ巫女じゃよ。益荒巫女(ますらみこ)とでも申しますかのう…。」
 乱馬はビクンとした。紛れもなく己は益荒男だったからだ。
「男巫女ねえ…。」
「占いではおぬしがそうじゃと出たのじゃがのう…。」
 老人はしげしげと乱馬を見詰めた。
「嫌ですわ。私、どこから見ましても女ですわ。」
 乱馬は愛想笑いをした。
「どこから見ても確かに立派な女子じゃ…。わっはっは。」
 そう言うと老人はまた尻を撫でた。
(いい加減にしろよ…。このクソジジイっ!!)
 乱馬は奥歯で言葉を飲み込んだ。
「どっちにしても、明日の神事の中心はお主にあると思っておる。どうも邪気は、既に不穏に始めておるようじゃし…。これをお主に渡しておこうと思ってな…。」
 老人は首に吊下がっていたお守り袋を手に取ると乱馬に渡した。
「これは?」
 乱馬は小首を傾げながら老人を見返した。
「雪女を封印せしときに使われた念誦の勾玉の欠片じゃ。全部で五十玉あってな。十二年ごとのご神事に一つずつ使われてきて、残った最後の欠片じゃ。」
 乱馬は小さな絹の巾着を開いて中身を確認した。掌には美しい紅い勾玉が光っていた。
「本来はご神事を司る宮司、そうわしが持つべきものなのじゃが…。卜占では益荒巫女へ渡せと卦が出たでな…。お主に預けておく。万が一の時には役に立つだろうて…。魔は明らかに巫女たちを狙っておる。おまえさんも、その相棒の娘さんも。気を引き締めて臨んでくだされ…。」
 乱馬は黙った。もし、目の前の老人の占いが当っているのなら、己だけではなく、あかねも身に危険を曝すということだ。それは耐えられなかった。だが、彼女の気質からは、「降りろっ!」と言えば必ず否を唱えるだろう。彼女、そう、あかねもまた武道家である。
「しかし…。ワシの占いにも焼きが回ったかのう…。お主が益荒男と出るとはのう…。巫女は元来清き乙女であってしかるべき。どこをどう見紛えても、女体としか見えぬのに…。ほほほ…。」
(いや、こいつ、もしかして俺のこと確かめに来たのか?)
 一瞬そのような考えが浮かんで消えた。
 老人はざんぶと肩まで一気に浸ると、ざっと湯から上がった。
「さてと…。これ以上浸かっていたらワシも湯あたりするわい…。一献やって、今夜はぐっすり休むとしようかのう…。」
 そう吐き出すと、また乱馬の身体を一撫ですると、湯殿を出て行った。

 後に残されたのは、真っ赤な勾玉とそれを握り締める女へ変化した乱馬。
「畜生っ!親父たちめ…。トンでもねえことに巻き込みやがって…。あかねにもしものことがったら…。いや、させるか。俺がしっかり守ってやればいいんだ…。」
 乱馬は誰も居なくなった湯殿の湯舟にざんぶりと浸かった。
「明日の神事、何が何でも、無事に終えてやる。魔物の復活なんざ糞喰らえだ。絶対に阻止してやる…。」 
 手の中で勾玉が共鳴するようにドクンと脈打ったような気がした。
 ただ、乱馬が益荒男であることはまだ誰も気がついていなかった。最後まで気付かせる訳にはいくまい。
 乱馬は握っていた勾玉を再び袋へ戻すと、何かを決意するように首から吊り下げた。そして湯船から上がると、再び水を被って変化する。

 そのとき、乱馬と見えない敵との戦いが幕を明けた。静かに、そして厳かに。



つづく




用語解説
益荒男(ますらお)=益荒猛男(ますらたけお)とも
 優れるということを意味する「ます(益す)」から、健康で立派な男、勇気がある男として用いられる古語。
 作中の益荒乙女(ますらおとめ)は作者の造語。武き心をもつ乙女とでも理解してください。
 
官幣大社(かんぺいたいしゃ)
 神社の格付けのひとつ。
 官幣とは一定の格付け以上の神社に捧げられた供物(料)。
 神社は大社、中社、小社、別格官幣大社と格付けがありました。(明治期の憲法)
 現在はこの名称は廃止されているが、神社の記念碑などにまだ記載されているところが多いです。
 本作品中では特に比定した神社はありません。


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