◆走馬灯


一、

「乱馬、大丈夫?」
 あかねが心配そうに道すがら乱馬に声を掛けてきた。
「大丈夫…平気だよ。」
 乱馬はポケットに手を突っ込んだまま、力なく答えた。足元は心なしかふらついている。
 
 朝、登校時に彼は思い切りおばあさんが道端に撒いていた湯を被ってしまった。お湯とはいえこの季節、みるみるうちに冷えて、水と化す。被ったのが一応お湯だったので、変身は免れたものの、そのまま着替えることも出来ずに学校へ。
 学校では一時間目、宿題をうっかりやり忘れていた乱馬は、疳の虫の居所が悪かった数学の教師の餌食となってしまった。一時間目と言えばまだ太陽の輝きも薄く、薄ら寒い。吹き曝しの廊下へ立つよう命じられてしまったのだ。小一時間突っ立っていたものだから身体はすっかり冷えこんでしまったようで、昼休みが始まる頃には、くしゃみをし始めていた。
 更に悪いことは重なるもので、放課後の掃除当番をサボタージュしようと忍び足で帰ろうとしたところを、上からバケツの水が降って来て、変身するやらまた水浸しになるやらで散々な目に合った。それだけではなく、九能が通りがかり「おさげの女っ!」などとはしゃぎながら付きまとったため、寒空の下、つい今しがた間で走りまわっていたという訳だ。
 あかねが機転を利かし、東風先生のところで、お湯を貰って男に戻れたものの、なんとなく身体が冷えたせいで鼻水まで糸をひき始めていた。
「ねえ、東風先生が言ってたように、今日はおとなしくなさいよ。」
 あかねがまた、横から話し掛けてきた。
「ああ…。」
 気のない返事をしながら、乱馬は重い足を引きずって歩いた。
 いつもならひょいと駆け上がってフェンスの上からあかねを見下ろす帰り道。今日はフェンスに上る元気も残されていないらしい。
 
「あいやー、乱馬。ここで会うなんて、嬉しいね。」
 突然後ろから声がして自転車が現れて目の前で止まった。
「シャンプー…。」
 みるみる傍を寄り添うあかねの顔が曇る。
「乱馬、折角会ったのだから、私とデートしないか?」
 岡持ちを持ちながらシャンプーは話し掛けてきた。
「今日は駄目っ!」
 いつになく、あかねは横からすぐさま口を挟んできた。
「あかねに言ってないね。私は乱馬に言ってるね。」
 シャンプーは横目を流しながら言った。あかねには関係ないから黙っていろと言わんばかりの物腰だった。
「ね、乱馬。美味しい肉まん作るあるから猫飯店に来るよろし。」
 猫撫で声でシャンプーは迫ってくる。
「ごめん…今日は俺…駄目だ…。食欲がねえ。」
 珍しく神妙に乱馬がシャンプーを遮った。シャンプーを相手にする気力がなかったのである。出来るだけ早く帰って床に就きたかった。
「どした?」
 シャンプーは乱馬に正気がないことにようやく気がついたらしく、自転車を道端に置くと、乱馬を覗き込んだ。
「乱馬?顔が赤いな。熱でもあるか?」
「風邪ひいちゃったみたいなのよ。だから、今日は駄目っ!。」
 あかねも心配げに覗き込んだ。
「へっ!こんくらいの風邪…。」
 そう言って強がるが、足元はおぼつかない。
「仕方ないあるな…。今日のところは諦めるある。でも、治ったらデートするね。よろしな?」
 シャンプーは念を押すようにそう言うと、さっと自転車にまたがって去っていった。
「もう…。勝手なことばっかり言って。風邪じゃなかったらどうだって言うのよ。」
 あかねは彼女が見えなくなると、吐き捨てるように言い放った。いつものことであるが、あかねにはシャンプーの言いざまが気に食わなかったらしい。
「たく…あかねのやきもち焼き。」
 乱馬はふっと言葉を放った。
「誰があんたなんかに、やきもちなんか焼くもんですか…。」
 あかねは怒ったように言い捨てて先に立って歩き始めた。
 しかし、乱馬はそんなあかねの相手をするのも億劫で、そう言い放ってからは黙ってしまった。そしてあかねの後ろを黙々と歩き始めた。
 
 思ったより高熱が出ていたらしい。
 天道家に帰り着くと、乱馬はそのまま二階へ這い上がり、かすみが慌てて敷いた蒲団に横たわった。
「夕飯もこれじゃあ喉を通らないかもしれないわね。」
 主婦らしくかすみが乱馬の様子を見ながらそう言った。
「氷嚢か氷枕しておいた方がいいわね。」
 のどかも心配げに顔を覗かせる。
「何とかは風邪ひかないっていうのは嘘なのかもね。」
 なびきが笑いながら通り過ぎるのも夢見心地で聴いていた。
「薬はさっき接骨院に立ち寄ったときに、東風先生に処方してもらったから…。薬屋さんで貰って来るわ。」
 そう言ってあかねは外へ出て行ってしまった。
 かすみとのどかも夕飯の支度に取り掛かったのだろう。
 そういつまでも、乱馬の傍に寄り添うわけではなかった。
 夕暮れ迫る景色をぼんやりと映しながら、乱馬はじっと蒲団に潜り込んだ。
 家の外の喧騒もざわめきも夢の向こう側から聞こえてくるようだった。相当熱が高いらしく、思考は殆ど止まっていた。高熱で耳鳴りも低いうなりを上げていたが、それすら気にならないほど、意識は白んでいた。
 仰ぎ見る電灯の傘は走馬灯のようにぼんやりと回っているようにさえ見える。
 …相当熱が高いみてえだな…
 
 乱馬はうとうとと夢の中へと誘われていった。
 
 
二、
 
 …ここは…?夢の中?
 
 自分で言うのも可笑しいが、乱馬は自分が夢の中を彷徨っていることをちゃんと知っていた。頭の思考の上からは今見ている世界が虚構と分かっているのだが、身体はそれに反応しないらしい。
 ぼんやりとした目の前に広がるのは懐かしい世界。青白い頼りない暗い風景が目の前に拓けた。
 引き戸と小さな卓袱台(ちゃふだい)とくすんだ壁と。そこにはおふくろと親父が立っていた。
 
 …おふくろ、泣いてる。
 良く目を凝らして見ると、親父の手の中には自分らしき幼き男の子が一人。
「良いか、のどか。堪えてくれ。この子にとっては母親の愛情など、無用の長物。男らしい一端の武道家に育てるのが我ら親としての勤め。聞き分けてくれ。」
「でも、乱馬はまだ三歳にも満たないのですよ。」
 母は父に縋って泣いている。
 …親父、勝手なことばかり言いやがって…。
 どうやら、母子の別れの場面に遭遇したようだった。
 何か言おうとしたが、声にならなかった。存在を示そうとしたが、それも無駄だった。
 得心したのか母は血判状を広げて、息子と亭主に対峙する。
 父は冷たく、母を押し切ると、振り返りもせずに、家を出て行った。
 
 …そうだ、俺は、一六歳になるまで、母親の存在すら知らずに育ったんだ。
 
 目の前に映し出される場面は巡る。
 嵐の中を父と彷徨う幼き子。根無し草のように、放浪を繰り返す。
 それでも、束の間の安住はあったようで、安普請のアパートに二人で暮しているさまや、下宿しているさまが映し出された。
 暗い部屋の片隅で、泣いている幼い自分がいる。空腹に苛まれているのだろうか、それとも近所の子供らに母親がいるのを羨ましがっていたのだろうか。父は黙って息子を見詰める。
 
 …親父を疑ったことなんてなかったっけなあ…あの頃は。
 
 純真無垢な幼き自分の瞳は、一陣の曇りもなく澄み渡っている。
「親父のように強くならねば…。」
 幼心の中にも叩き込まれた厳しき武道家の魂。
 でも、寂しさとの葛藤が全くなかった訳ではない。何故自分が放浪しているのか、母親が傍に居ないのか、その命題に苦しんだこともあった筈だ。いや、あった。
 そんな時、放浪先で出会った婆さんなどが幼き心を癒しくれたものだ。
 
 …ひたすら、元気だったんだな、俺は。
 
 束の間に選んだ安住の地で、乱馬はそれでも小学校へ通い始める。
 ランドセルなどといった気の利いたものを背負うこともなく、極貧の中でも誇りだけは失わない生活。
 群がるいじめっ子どもなど、てんで相手にはならなかった。幼き頃より父親に強靭に鍛えられてきた小さな身体。強いことが男の花道だ。そう信じて励んだ稽古。
 いつか親父を負かしてやる…幼心に描いた目標。
 
 中学校にあがり、ライバルも強靭になってゆく。
 放浪生活を繰り返す父と子。
 …文武両道、なんて勝手なことも抜かしていたな。
 親父は結構教育熱心だったことを思い出した。テストの結果が悪ければ、身体で覚えろと言って剛健を振るわれたこともある。
 …畜生っ!親父のせいで俺は…
 母親の愛情も知らずに成長した。まっとうな生活など望めなかった。
 ただひたすら強くならねばなりたいという想いだけが去来していた少年時代。
 強さだけが乱馬の拠り所だったのかもしれない。
 
 そして行き着いたのは…。
 呪泉郷。
 
 日本国内だけでは飽き足らずに父親と出かけた伝説の修行場。武運長久の為には命も厭わないそう思っていた己を待ち受けていた過酷な運命の悪戯。
 呪泉の水に溺れて浮き上がったとき我が目を疑った。そこには見慣れぬ女体。
 
 …なんで、俺が女に変身しなきゃならねえんだっ!!
 
 走馬灯のように駆け巡る、乱馬の想い。
 それまで目の前で動いていた自分の姿の幻影は、いつしか消えて、わが身と同化しはじめていた。
 
 パチンッ!
 
 いきなり頬を張り倒された。
 気が強い横顔は凛として俺を睨み付ける。
 短く切りそろえた髪をひらめかせて振り向く少女。長き放浪の旅の果てに出会った許婚。あかね。
 
 …可愛くねえ…
 
 それがあかねに放つ自分の口癖だった。
 それを言うたびに怒る彼女。せっついてくるのが面白くて、そんな彼女を構うのが嬉しくて、つい天邪鬼な言葉が口を吐く。
 …俺ってガキみてえだな。
 不用意な己の言葉がどれほど彼女の心を傷つけているのか、なんとなく分かっていながらもつい口から滑り落ちる。悪態が前へ飛び出す。
 怒った顔の裏側には溢れんばかりの輝く笑顔があることも、良く知っている。本音の部分では悔しいが惚れ抜いているのだ。
 …笑うと可愛い。ずっと守ってやりたい。
 彼女と出会って初めて愛しい者を守ることに目覚めた。
 男は愛するもののために強くなれる。随分前に父親から聞いたことがあるような言葉。
 不埒な父親だがその言葉どおりだと感じずにはいられない。
 愛しいあかね。
 …あかねは誰にもわたさえね…俺の大事な許婚だから!!
 己の前に立ちはだかるライバルたちを相手に、いつも我武者羅に闘った。そうやって彼女を守ってきた。
 
 
 いきなり張り手を挙げるような凶暴女。負けん気が強くてそれでいて折れそうなほど危なっかしい少女。気の強さの中に見え隠れする涙もろい気弱な許婚。
 
 ひぱっ叩いた時睨んでいた顔がいきなりくすんで見えた。肩を震わせている。
 目を凝らすと泣いているのがわかった。
 涙にくれる彼女の横顔。物憂げで頼りなくて消えてしまいそうな果かなさをくすませる。
 そんな彼女を目の当たりにすると、自分の心は針で刺されたように痛み出す。
 
 …何泣いてるんだよ…。あかね。
 
 たまらず掴もうと手を伸ばしていた。
 あかねは黙ったまま、消えようとしていた。揺らめきながら幻影は静かに無に帰す。
 辺りは一面に真っ白な虚無の空間が広がり始めた。
 
 
三、
 
 …行くなっ!あかね…
 
 声にならない声でいつしか乱馬は叫んでいた。
 
「あかね。あかねっ!!」
 
 急に名前を呼ばれてあかねは乱馬を覗き込んだ。
 夕食にも降りてこないでずっと部屋で寝ていた彼を、心配してそっと様子を見に部屋へ入ったところだった。
「あかねっっ!」
 力を振り絞って消え行く幻影を空で掴んだとき、乱馬は我に返った。
 寝汗で身体はぐっしょりと湿っている。
 それを心配げに覗き込むあかねの瞳にぶつかった。
「あ…居たのか。」
 乱馬はほっと安堵の溜息を漏らした。
「随分うなされてたみたいだけど…。大丈夫?」
「へ、へっちゃらでいっ!」
 乱馬はばつが悪そうに、蒲団の端を掴んだ。
「強がりばっかり言っちゃって…。」
 あかねは肘を付きながら楽しそうに答えた。
「強がってなんかいねえぞっ!」
 乱馬は膨れっ面をして見せた。
「じゃあ、食欲も出てきたでしょうから、これ。」
 笑いながらあかねはお粥を差し出す。
「わざわざ作ってあげたんだから有難く頂きなさいよ。」
 乱馬はその言葉に固唾を飲む。
「これ、おまえが?」
 額から汗が噴出す。。
「そうよ。」
「あ、いや、その…全然腹減ってねえから後で食うっ!」
 …ここで彼女の殺人的料理を食べさせられたら、立ち直るのにもっと時間がかかっちまう…
 そんな考えが乱馬を巡る。
「意気地なし…。」
 あかねは膨れてみせる。
「何とでも言え。」
 乱馬はまた蒲団を被ってしまった。
「う、そ。嘘よ。」
 あかねは楽しそうに笑い転げている。
「かすみお姉ちゃんが作ったものだから安心しなさいよ。ちゃんと何か胃袋に入れないと、お薬だって飲めないわ。だから。」
 乱馬は無言で蒲団の端から顔を出した。蒲団越しに見上げるあかねの笑顔は輝いて見えた。
「じゃあ食う。」
 ぼつんと言った。顔は心なしか赤らんで見えたのは熱のせいだけではなかっただろう。
「もう、厳禁ね。」
 あかねはやれやれといった表情で乱馬を見た。
「おめえの作るものは病人には猛毒だからな。」
 乱馬は促されて身体を起こし、蓮華を取って少し粥を口に含んだ。食欲そのものはなかったが、少しだけでも食べておこうと思ったからだ。
「随分な言い草ね。ほんとに毒を盛ってあげましょうか?」
 黙々と口を動かすさまをあかねは楽しそうに見詰めた。
「今日のところは、許してあげるわ。乱馬、重病人だし。」
「おい…。けなすかいたわるかどっちかにしろ…。」
 乱馬は粥を口の中でもごもごさせながら答えた。
 
 まだ熱っぽい身体では、茶碗に半分くらい食べるのがやっとだった。
「ごちそうさま。」
「もういいの?」
 箸を置いた乱馬にあかねが声を掛けた。身体がだるいのを我慢して食べたのだ。
「もういい…。腹も膨れた。」
 乱馬はそう言って力なく笑った。
「はい、お薬ね。」
 あかねは予め用意していたのか、錠剤とコップを乱馬に差し出してきた。
「ちゃんと飲んだら寝なさいよ…。」
「ちぇっ!看護婦気取りだな。」
 乱馬は差し出された薬を思い切り良くごくんと飲み干すと、ふっと息をついだ。少し胃袋に食べ物を入れてほっとしたものの、身体の毛だるさは前以上だったかもしれない。
「あとは、身体を冷やさないようにして、ゆっくり寝なさいよ。」
 食器を下げながらあかねは微笑みかけてくる。
「ああ…。」
 乱馬は静かにあかねを見上げながら答えた。起き上がって座っているのも大儀な気がした。
「氷枕、変えてきてあげようか?」
 あかねは堪らずにそう言った。とにかく熱を下げないと快方には向わないだろう。そう判断した彼女は乱馬の氷枕に手をかけてきた。
 しかし、その行動を乱馬は突然遮りに出た。
 
「ここに居ろ…。」
 
 命令口調でそう言うと、熱い手であかねを引き止めるように手首を掴み取った。
「乱馬?」
 あかねは驚いたように小さな声を挙げた。が、次の瞬間、前へつんのめった。熱でふらつく身体にはバランスのコントロールができなかったのだ。掴み取ったあかねと一緒に蒲団の方へと倒れこんだのだった。
 鈍い音がした。気がつくとあかねの身体は仰向けになった乱馬の方へ上から覆い被さるよいうに重なっていた。
 あかねは慌てて身体を起こそうとした。だが、乱馬は瞬時にそれを遮ぎっていた。 
 
「一人ぼっちは嫌だ。」
 
 夢の中で掴み損ねたあかねの幻影。今度は逃さないという想いが己には強すぎたのかもしれない。
 二の腕でしっかりと恋焦がれる少女を抱き締める。
「ずっと傍に居ろ。俺が、守ってやるから…。だから…。」
 
 後は言葉にならなかった。
 
 また走馬灯が乱馬の脳裏で回り始めた。
 遠のく意識の下で、夢の幻影が繰り返し映し出されてゆくような錯覚を覚えた。
 ただ、写し出される幻影はさっきとは違っていた。傍には微笑みかけるあかねがいたから。青白かった幻影には、赤みがほのかに差し掛かっている。暖かで穏やかな光の輝きがともにある。
 だから、寂しくはなかった。孤独ではないということの温かさが心の平原に広がってゆくような気がした。
 …おまえに出会えてよかった…。
 沈み行く意識の下から、乱馬は静かに抱きしめた少女に唇を重ねた。
 
 
 
 やがて、乱馬の口元から穏やかな寝息が漏れ出した。 
 あかねはそっと寝入ったしまった乱馬から抜け出ると、ふっと息を一つ吐き出して、その寝顔を眺めた。
 人間は身体が弱っているとき、心も同じように、いや、それ以上に弱くなるのだろう。虚勢を張って生きている分だけ、自信家の乱馬も気弱になっていたのだろうか。
 まだ残る唇の余韻を楽しんでいた。
 今は穏やかに寝息をたてている。
 …きっと乱馬のことだから、明日になればすっかり忘れているのだろうけど…
 そう思うと可笑しかった。
「あたしは何処へも行かない…。ずっと乱馬の傍に居るからね…。だから早く元気になって、また悪口たくさん聞かせてね。」
 あかねはそう問い掛けると、そっと今度は自分から柔らかな唇を当てた。乱馬の顔が心なしかそれに反応して微笑んだように見えた。



 完




一之瀬的戯言
弱った乱馬を描きたくて書いた短編。原作の「乱馬風邪をひく」も好きな作品の一つです。熱っぽい乱馬が何とも可愛らしい(こいつは!)
かいがいしく(?)、彼と母親との間で動き回るあかねちゃんもなかなか可愛らしかったので。


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