とら・とら・とら


六、とら・とら・とら


 その日は朝からあかねが何かごそごそと台所に篭ってやっていた。

 あかねが台所…と思って、俺は一瞬焦った。
 そう、夏休みの宿題をうつさせてもらったときに約束したことを、ふっと思い出したからだ。

(ま、まさか、こんな大事な日に、俺をのた打ち回らせようなんて…おぞましいこと、思っちゃいねえだろうな。こいつ。)

 逃げようかと思ったが、かろうじてそれはやめた。これ以上逃げていたら男の沽券に関わるからな。
 
 だが、昼を過ぎてもあかねは何も言っては来なかった。
 拍子抜けした俺は、ホッとしたものの、あかねが何処かへ出かけて行ったのを認めた。
(寅吉爺さんのところかな…。)

 何となく予感が過ぎった。あいつのことだ、何かしようと企ててるんじゃねえのか。それも個人プレーで。俺を巻き込まないで突っ走るとか。
 昨晩帰り際、何か爺さんと話してたっけな。

 と、その時、何となくピンときたのだ。
 
「たく…あいつ…もしかして。」
 俺の第六感だったが、多分ビンゴだろう。
 十八年ぶりのこの瞬間を、長年連れ添った婆さんと楽しみたい。そんな願い、あの爺さんなら持っていそうだ。それを達成させるのに、あかねが一番手っ取り早いだろう。爺さんがあかねと知り合いだったら、あいつの「馬鹿力」知っているだろうし、あいつのことだ、頼まれたら嫌だとは言えねえだろう。お人よしだからな。

 となったら、仕方ない。一肌脱ぐか。

 俺はやれやれと立ち上がると、己で段取りをつけに、台所に居たかすみさんに声を掛けた。
「いいわよ…。」
 かすみさんスマイルでにっこりと快諾。
 後はおじさんと親父にも声かけとくか。それからなびきにも一応な。おふくろはパスだな。何か茶会があるって言ってたし。P助は…昨日から行方不明か。帰宅するのは絶望的だな。

 先週末、ギブスはめでたく取れていた。
 一応、足は動かせる。まだ無理はするなと東風先生に言い含まれたが仕方がないか。また、腫れがぶり替えすかも知れねえが…。

(急がないとあいつのことだ。勝手に暴走しちまうぞ。)

 段取りをつけると、俺は一目散、接骨院へ向かった。あいつが行動に出る前に抑えてしまわないとな…。
 いろいろ考えをめぐらせて、俺は接骨院の裏口へ陣取った。
 あいつのことだ。多分、ここから爺さんを連れ出しにかかるだろう。
 ゴミ置き場の側に息を潜めて、俺は潜伏。節操ない蚊がブンチョンとうるさかったが我慢して待った。蚊とりたくわけにもいかねーしな。

 待つこと小一時間。

 出てきた出てきた。やっぱり裏口こっそりか。
 爺さん負ぶさって、ゆっくりと辺りをうかがう。まだ日中、明るいもんな。日暮れが大分早くなってきてはいるものの、四時過ぎだもんな。プレイボールの声を聴いてから行動かあ…。きっとカムフラージュに、病室のラジオのスイッチは入れてるんだろ?たく…。東風先生そんくらいで誤魔化せるのかよ。己の気配もすうっと消しちまうような御仁(ごじん)なんだぜ。
 でも、馬鹿力はさすがだな。普通の女じゃあ、爺さんつったって、けっこうがっしりした身体つきの人間、一人負ぶってくの大変だと思うぜ。それも、怪我人で身体にギブスはめまくってるしな。どこまで持たせられるか見ものっつーわけだ。
 まあ、ゆっくり見物していてもいいんだが、危なっかしくって見てられねーや。

「おいっ!」
 俺は意を決すると、彼女の前に立ちはだかった。

「ら、乱馬っ!」

 まさか俺が先回りしてるなんて思わなかったんだろうな。
 ぎょっとして見上げやがった。
「おい、そんなに驚いてて、爺さんを落っことしたら大変だろうが。」
 言ってる先にあかねの体がふらついた。
「あぶねえっ!」
 がっと手が出た。
 ふう、何とかあかねの身体を爺さんごと受け止められた。足の重心がまだぐいっと突っ張れないから、本当のところはやばかったんだが。

「たく…。おまえのやることは本当に危なっかしいぜ。」
 
 受け止めたらあかねが素っ頓狂な声を出した。
「な、何であんたが…。」
「へへんだ。おめえの行動なんざ、ワンパターンだからよ。読みやすいんだよ。大方、寅吉爺さん連れて、どっか、適当な屋根瓦の場所へ行くつもりだったんだろう?」

「さすがやな。兄ちゃん。来ると思っとったわ。」
 あかねの背中で寅吉爺さんが笑った。
「代わるぜ。爺さんは俺が負ぶってやるよ。おめえじゃ荷が重過ぎる。」
「でも、乱馬はまだ足が…。」
「そんな柔な足じゃねえよ。東風先生がもう大丈夫ってお墨付きくれてるんだぜ。それに、おまえに負ぶさってるより、俺のほうが力あるからな、爺さんも安心だってよ。な…。」
 俺はにっこり微笑んだ。 
 そして、あかねから譲り受けた爺さんをせったり負って歩き出す。
「後で、東風先生に謝っとけよ。たく…。無茶ばっかするんだから。おまえは…。」
「で、何処へ行くのよ…。」
 あかねの疑問に答えてやった。

「特等席だっ!」



 傾き始めた夕陽を真正面に、俺がくぐったのは「天道家」の門。

「ここって…。うちじゃないの?」
 目を真ん丸くしているあかねに言った。
「瓦屋根の特等席なら、ここが一番だろ?なっ。」

 待ち受けていたのは天道家の面々。
 皆、思い思いに爺さんを迎え入れる。
「乱馬…。これは…。」
 あかねがまた目を丸くしたのに俺はにっと笑いかける。そうなんだ。俺は予め、天道家の面々に声をかけておいたのだ。元々「ドンちゃん騒ぎ」の大好きなこの家族。虎じま球団の贔屓だろうがなかろうが、場を飲んでそれなり盛り上げてくれるだろう愛すべき家族たち。

「ま、いいから。さて、爺さん、しっかり捕まっておけよ。」

 俺はひょいひょいっと天道家の屋根へと駆け上がる。
 それからトンっと屋根瓦の上に降り立つ。
 屋根瓦の上には、黄色い敷物。
「ま、虎じまじゃねえけどな。細かいことはいいだろう。ここで存分に応援しようぜっ!」
 屋根瓦の上だから、テレビは持って来られなかったが、ドンと据えたラジカセ。ボリュームを上げながら、俺たちは佇む。
「あ、一つだけ断っておくが、おめえの手料理は今日はなしだからな。」
 俺はあかねを見返した。
「え?」
 とあかね。
「朝からおまえ、何かわけわかんねーもん、仕込んでたろう?大方、爺さん連れ出してから取りに来るつもりだったんだろ?その観戦弁当。」
 揺れる頭。やっぱりな。
「でも、何で駄目なの?」
 こら、うる目でこっちを見るなっ!説明し辛いじゃねえか!
「そりゃあ、当然よねえ…。屋根から転げ落ちて、お爺さんに怪我させちゃ大変だもの。」
「おねえちゃんっ!」
 なびきがひょいっとはしごを伝って上がって来た。にんまりと笑ってやがる。

 はっきり言うなよ。こっちは傷つけないように、最大限の努力してんだぞ!

「あたしの料理と怪我とどう関係付けられるのよっ!」
 ほら見ろ。「山の神」が鼻息荒げだしたぜ。
「はっきり言って、あんたの料理は不味いのっ!それも驚異的ね。あんなの口にしたら、ここからまっ逆さまよ!」
「し、失礼ねえっ!」

 こらこら、こんなところで姉妹喧嘩すんなって…。はは、睨み合ってる。

「ほら、お料理もたくさんできてますよ。」
 かすみさんがお盆を持って上がって来た。親父たちは酒を持ってくる。

「わかった?かすみお姉ちゃんがたくさん作ってくれたんだから…。今日はそっちを食べる。良いわね。で、あかねの料理は後日、乱馬君が食べてくれるってさ…ねえ?」

 たはは。こっちへ振るなあっ!夏休みの宿題の分もまだ食ってねえんだぞ。
 
 あかねは複雑な表情を見せたが、矛先をすっぽりと収めた。
「ま、いいわ。乱馬にはまだ、あの時の約束分が残ってるし…。」
 とにっこり笑いやがった。その含み笑い。わざとらしいというか、怖いぞっ!逃がしませんからねって、目が笑ってねえし。

「そろそろプレイボールだな。」

 俺がそう言ったときだった。
 天道家の庭先にかけられたはしごを、上ってくる一つの影があった。



 爺さんの顔が一瞬険しくなった。


「大河(たいが)。」
 そして、背ける視線。
 見たことがある顔だった。そう、爺さんのあの息子さんが上ってきたのである。
 その息子さんの向こう側には、東風先生が笑っていた。
「さっき、病院に見えたんでね。たく…。こんなところへ連れて来るなんて…。乱馬君たちらしいや。」

 東風先生は顔を緩めて笑った。珍しくかすみさんが居ても真面目な顔。きっともぬけの殻になったベッドに驚いたにちがいないが、直感でここだってわかったんだろうな。

「父さん…。」
 息子さんは寅吉爺さんへ切り出した。
「何しに来たっ!帰れっ!」
 険しい言葉が切り返される。
「寅蔵さん、息子さんは何か話があるんだって。聞いてあげなよ。」
 後から東風先生が穏やかな顔を差し向ける。
「争うために来たんじゃないから…。」
 と言った。
 気まずい雰囲気が屋根の上に広がり始める。

「父さん、俺、決めたよ。帰ることに。」

 息子さんはポツリと言った。

「俺はおまえと帰る気なんかないわいっ!」
 頑固な寅吉さんが吐き出すように言った。
「ワシは優勝するまではてこでもここを動かんっ!!」

 たく…。困った爺さんだな。

「だから、これから家に連れて帰る話をしに来たんじゃないんだ。僕は。」
「だったら何だ?何しに来たんだ?」

 じっと睨みあう親子。

「だから…。大阪へ帰ることに決めたんだよ。」

 意外な言葉が息子さんから漏れた。

「え?」
 小さく寅吉さんは息子を見返した。
「今何と…。」

 すうっと深く息を吸い込むと、息子さんは一気に言った。

「東京を引き払って、大阪へ帰ることにしたんだよ…。会社へは辞表を出してきた。会社もリストラだの何だのって、このところ荒れてきたんだ…。何となく目的意識も持てなくて。」
「お、おいっ!でも、そんなことしたら、嫁はんはどうする?孫たちの学校は?」

「最初は反対してたけど、会社の業績悪化のことや僕のこれからの人生設計について話し合ったら、やっと折れてくれたよ。…子供たちだって、今じゃ転勤も珍しくない時代だ。まだ小学生だし、関西へ行っても十分やっていけるよ。何しろ関西人の血を半分は受けてるんだから…。」

「仕事はどうすんだ?ええ?会社辞めたって…。」

「だから、父さんの工場を継ごうかと思ってさ。まだ、閉じてもそのまま残してあるんだろ?勿論、父さんにも現役に復帰してもらう。まだ、僕一人じゃあ何もできないからね。…一から出直すよ。」

 どうやら、この息子さんは、これからの人生を設計しなおすために、病院へも足を運べぬほどに、いろいろと動き回っていたらしい。もっとも、これは後で聞いた話なんだがな。

「いいだろ?父さん…。」

「けっ!好っきなようにせいやっ!己の人生や!それから…。大阪帰るんやったら、その言葉。関西弁にかえんかいっ!」
「ちぇっ!親父は手厳しいやっ!」

 口ではそう吐き出したものの、寅吉爺さんの目にはうっすらと涙。

「いいお話ねえ…。」
「うんうん、感動的な話だ。」
「雨降って地固まる…かあ。よかったわね、寅吉さん。」
『乱馬も親孝行せいよっ!』
 涙もろい天道家の人々は、二人のやり取りを見て、口々に感嘆の声を出す。

「そうと決まったら、しっかり応援しねえとな…。じゃねえと、今日の優勝はないかもしんねえぜ!」
 俺はおもむろにラジオのボリュームを上げた。
 その時湧き上がる甲子園の大歓声。

「ほらほら、野球放送始まったわよっ!プレイボールッ!」
 あかねが叫んだ。
「じゃ、今日も元気にいってみようか。爺さんっ!」
 俺はそれを受けた。
「おおっ!今日こそホームで勝って、皆で胴上げやっ!!」
 爺さんが嬉しそうに叫んだ。

「お、おうっ!気張って応援やっ!」
「よっしゃあ、任せとけっ!!」

 
 いつの間にやら天道家の面々も一緒に屋根瓦の上。そう、俺たちは寅吉さん親子を囲みながら屋根の上。

「早乙女君っ!パンダのままじゃ、重すぎて屋根瓦割っちゃうかもしれないよ!」
『私は虎じまのパンダ。細かいことは気にしないっ!』
 親父は手看板を持ってお茶らけている。
「皆さん、おつまみや飲み物もありますからね。」
 かすみさんがニコニコしながら、いろんな料理を並べてくれる。
「たく…。あたしは忙しいのに。」
 とか言いながらしっかり楽しんでるなびき。
「優勝じゃあっ!優勝じゃあっ!ほれ、皆で楽しもうじゃないかっ!」
 はしゃぐエロじじいに
「居候の癖に偉そうにすなっ!」
 と俺がたきつけると
「あんただって居候じゃない。」 
 と笑うあかね。
「おめえ、落っこちんなよ!ドン臭えからなっ!」
「うっさいわねっ!あらら、きゃあ。」
 思わずぐらついたあかね。勿論ぐっと引き寄せる。
「言ってる先からこれだもんな。気をつけろ。」
「こら、乱馬っ!どさくさに紛れてあかねちゃんの胸触ったろう?」
 八宝斎のじじいが突付く。
「触ってねえっ!」
「いんや、触ったっ!」

「ちゃんと聞かなきゃ、いいところ聞き逃しちゃうわよっ!」
「ほら、打ったあっ!いっけえーっ!!」
「おおおっ!!」

 やんや、やんやの大歓声。
 虎じまファンではない天道家の連中も今日ばかりは俄かファン。 
 大きな声がラジオから上がるたびに、一緒になって雄叫びを上げる。

 ほら夕焼けに染められた雲が笑ってる。
 夕陽が西に沈んでいく。
 そうだ。甲子園はあの西の方向。
 球場も今まさに太陽が熱気包む空を赤く染めていることだろう。心地良い浜風を受けながら。


 試合は虎じま球団のサヨナラ勝ち。そりゃあ、俺たちは燃え上がったね。
 寅吉爺さんの嬉しそうな顔。
 とら縞球団の勝利を祝って、宴会が佳境に差し掛かった頃、最後のマジックが消えた。そう、追従していた二番手球団の負けが伝わったのだ。

「優勝やっ!優勝っ!夢に見た優勝やっ!おいっ!婆さんっ!優勝やでーっ!!」
「親父っ!やったあっ!十八年ぶりの優勝やあっ!!」

 高らかに舞い上がる寅吉さん親子の声。
 
 この屋根の上には寅吉さんの奥さんはいない。だけど、きっと、爺さんの隣には、奥さんが笑ってるんだ。やっと打ち解けた旦那と息子を見てな。
 そうさ、きっと…な。
 瓦屋根の上で、こうやってその瞬間を迎えた。病院の固いベッドの上や、都会の四角いコンクリートの上ではなく。最高の応援観覧席じゃねえかっ!

 その夜の俺たちの饗宴は、果てることなく続いていった。






 エピローグ


 その後、爺さんは家族に伴われてこの地を去った。
 最初はしぶっていた息子さんの嫁さんも、何とか納得したらしい。関西もここに負けじと劣らぬ人情の町だからな。きっとあの寅吉さんの手引きで上手くやるだろう。
 そうそう、寅吉さんの息子さん、大河って言うんだが、これは「トラ軍団」からつけたそうだ。トラ軍団は「タイガース」だからな。その「タイガ」。
 で、俺はと言うと、寅吉さんを負ぶって直りかけの足に負担かけちまって、ちょっとぶり返した。だからまだ全力疾走できねえ。

「乱馬ぁ…。ほら、約束果たしてよね。」
 あかねの声が台所から響く。

「約束って?」

「あたしの手料理食べてくれるっていう約束よ。」

 げ…。まだ覚えてたのか?この女は。
「あ、いや…その、お、俺はだな…。」
 逃げ出そうとしたところを親父たちに捕まった。
「乱馬君、約束を守るのは男としての沽券に関わることだろう?」
「乱馬っ!男らしくあかねちゃんのお料理、食べてあげなさいっ!」
 お袋までもが日本刀を構えてこちらを睨む。逃げ出そうとしたが、まだ不自由な足。すぐに首根っこをつかまれた。

「はい、出来上がったわよ。」
 ニコニコ笑顔で前に立つな。畜生っ!ルール違反だぜっ!

 観念して、あかねの作った不可解な物体へと箸を伸ばす。そして俺は…

 一瞬だが気が遠くなった。
 バランスを失ってクラッときた。ふっと沈みかけたところ、身体にあたった柔らかい感触。あかねだった。咄嗟に受け止めてくれたらしい。

「おっかしいなあ…。猫はマタタビが好きだからって隠し味に入れてみたんだけど…。」

 お、おいっ!俺は猫じゃねえっ!そりゃ、猫化することだってあるがよう、猫とは味覚が根本的に違うぜっ!…畜生…。なんちゅうもん、隠し味に使ってるんだっ!てめえはっ!!

 でも、いい気持ち。すごく、とっても……めっちゃ、いい気持ち。
 マタタビに酔ったのか、おれはそのまま、あかねの膝へ…。このまま猫になるってのもいいかもしれねえ。これ以上食べさせられたらかなわねえしな。暫くこのまま…。
 本当にマタタビに酔っ払ったのか、それともあかねの料理の毒気にやられたのか、それはわからない。
 俺はあかねの膝枕で目を閉じる。
 耳の向こう側では、日本シリーズの第一戦プレイボールの声。湧き上がる大歓声。

「きっとあの歓声の向こう側に寅吉さんもいるのね…。」
 あかねがふっと親父たちがつけたテレビを覗き込みながら言った。
 ああ、きっとそうだろうな…。
 そろそろ傾き始めた秋の太陽が、優しく縁側を照らし始める。
 黄色い落ち葉が仄かに色づいて俺たちを見下ろしている。トラ色の美しい葉。それをぼんやりと見上げ、耳元で溶けてゆく歓声に見送られながら、俺は幸せな眠りに落ちる。あかねの香りを胸いっぱいに吸いながら。











阪神タイガース 万歳っ!





(C)2003 Ichinose Keiko