◇宿木
第十話 ヤドリギの下で…

十九、

 すっかりと、街路樹は、葉を落としてしまった。
 病室から見上げる空は、青に染まっている。
 
 傷自体は、そう深くは無かったが、運ばれたのが土曜日だったことと、一応、頭ということで、週明けまで入院ということになってしまった。
 聴いたところでは、夜中まで乱馬は目覚めなかったという。処置や検査で麻酔を使ったから、ある程度、眠りこけても仕方がない状態だったらしいが、なかなか目覚めず、あかねは、かなり心配したようだ。
 目覚めた時、あかねが居たのも、付き添うと言って譲らなかったらしい。

 次の日の午後一番、和尊が、見舞いに訪れた。

「良かった…。もう、起き上がれるところまで回復していて…。いろいろと、すまなかったね、乱馬君。」
 意味深に、和尊は乱馬へと声をかけた。
「いや…格闘技に怪我はつきものだから、おめーのせいじゃねーよ。気を失っちまったのも、怪我をしちまったのも、俺の未熟さから来た失態だ。誰のせいでもねー。」
 プイッと横を向きながら、乱馬はそれに答えた。
「何、その、角ばった態度は。和尊さんは、意識を失ったあんたを、運んで、一緒に付き添ってくれたっていうのに。」
 横から、あかねが、乱馬へと文句を吐きつける。
「介抱するふりをして、余計なことしてなかったか?」
「する訳ないでしょーが!何、バカなこと言ってるのよ!あー、もしかして…。第二の許婚のこと、根に持っているの?」
「バカ!持ってる訳ねーよ!…それより、おめー、まだ昼めし食ってねーだろ食堂行けばどーだ?」
 とあかねに投げた。
「はあ?」
「だから、俺は病院食が出るが、おめーには出ねーし、食堂混むって言って、まだ食ってねーじゃねーか!ほれ、食費…おじさんからも、貰ってんだろ?」
 そう言いながら、ごそごそと小銭入れを引き出しから出して来る。
「自分でいけばいーじゃない!」
「だから…ちょっとの間、和尊さんと話がしたいから、席外せって言ってんだ!最後まで言わねーとわかんねーのか?このニブチン!」
「何ですってえ?もう一度言ってみなさいよ!」
「ニブチン、ニブチン、ニブチン!」
「一度でいい!…もーわかったわよ。お腹空いてきたから、お昼ごはん食べてくるわよ。くるけど…和尊さんに喧嘩売らないって約束してよね!」
「売る訳ねーだろ?ちょっと、男同志の話を少しするだけでい!」
「男同志の話?」
「あー、もー、いーから、行け!飯食いに行って来い!」

 二人の痴話喧嘩風な会話を傍で聞き流しながら、クスクスと和尊が笑い始めた。
 やりとりが、よほど、滑稽に思えたのだろう。

「二人とも、ほんとに仲がいいんだね。誰も君たちの仲に割って入れないことは、よーっくわかったよ。」

「ほれみろー!おめーが聞き分けねーから、和尊さんに笑われたろ?」
「そっちは、こっちのセリフよ!あー、もーご飯食べてくるわよ。話でも喧嘩でも、好きにしなさいな!」
 あかねは小銭入れを乱馬から受け取ると、思い切りあかんべーして、外に出た。

「たーく、可愛げのねー奴だな!」
「とか、何とか言いながら、本当は可愛いくてしょうがない癖に。」
 クククとまだ、和尊は笑っている。
「うるせーよ!そう思うんなら、思ってたらいいぜ…。」
 ブツブツ言いながら、どっこらしょと身体を起こしにかかった。
 一応、乱馬なりに、背筋を伸ばして姿勢を糺したつもりだった。

「何だい?改まって。」
 和尊の顔も、真顔に戻っていた。

「まずは、あの勝負…俺の勝ちってことで幕引きしていいのかな?」
 真摯な瞳を投げかけた。
「ああ。もちろん。僕の方が早く気を失っていたからね。最後に君と勝負したのは…左の悪霊だったからね。それに、悪霊を撃破したのは、君だ。」
「おめーは意識をあいつへ渡して、闘ったってことなのか?そいつは。」
「まあ、そういうことになる。そもそも、君と勝負したがったのは、あの、悪霊だった訳だし。」
「なるほどね…。で?その悪霊はどうなった?」
「僕の左目に完全に吸収されたよ。」
 ニッと和尊は笑った。
「滅びた訳…じゃねーってことか?」
「滅びては居ないが、君に深手を負わされて、もう、二度と、あの時のように、僕の意識と交代することはあるまい。」
「ってことは…。」
「つまり…僕は君のおかげで、あの悪霊を己の物した…ってことになる。」
「怪我の功名って訳か。」
 むっとした表情で乱馬が和尊へと瞳を投げると、
「そう、浮足立ってもいられないんだよ、これがね。悪霊が僕の中に吸収されたってことは、心眼術の修行をまた、新たに始めなければならないんだ。」
「あん?」
「つまり、今まで仕えた心眼術の一部の術が使えなくなってしまったに等しいんだよ。だから、もう一度、修行をやりなおさなければならないってことなんだ。これはこれで、僕には痛手さ。」
「でも、修行をやりなおせば、新たな技を生み出せるってことにもなるんだろ?」
「まーね…。でも、並大抵の修行じゃ無理だ。」
「けっ!やる気満々な癖しやがってよー。俺が大学選手権の出場権を貰う頃には、もっと強くなってるって言いたいんだろ?」
「当然さ。今度は、公式戦で対戦する時を楽しみにしておいてくれたまえ、乱馬君。」
「おもしれー!俺も絶対、負けねーからな!」

 それは、強い者同士の駆け引きだった。
 ライバルが居るからこそ、修行にも一層、磨きがかかる。それは、無差別格闘義においても、同じであった。

「それから、もう一つ…確認しておきてーことがあるんだ…。」
 乱馬は大きく息を吸い込んで、和尊を見やった。

「おめーさあ、左には悪霊を巣食わせていたが…その右目にも、別の何かが居るんだろ?」
 
 それを聞いて、和尊がフッと鼻息を飛ばした。

「もしかして…角膜…のことかな?」

「ああ…。なびきが調べて来たデーターによると、小学生のガキのころ、視力低下に伴って、角膜移植の手術を受けたそうじゃねーか。」
「さすが、なびきさんだね。ちゃんと、そこを調べあげていたか。そう、小学生のころ、僕は左目の悪霊のせいで弱視になってしまってね。」
「悪霊のせい?」
「ああ…。僕が未熟すぎて、あいつを抑えきれなくてね…。角膜をやられたんだ。」
「おい…それじゃあ、合わないぜ。右目を手術したんじゃねーのかよ?悪霊が居たのは左目で…。」
「奴の本体は確かに左目に入ったが、その副作用は当然、両方の目に作用するんだよ。左をかばうために、右の視力が落ちることがあるだろう?それと一緒だ…。それに、角膜の移植手術は、両目に施されているのさ。」
「え?」
「僕の角膜は、天使がくれたモノだよ。」
「そして…おめーは、その角膜に居た天使も心眼術で操れた…違うのか?」
 真摯な瞳で和尊へと迫った乱馬。

「いや…。それは無いよ。左目に居た悪霊と違って、角膜には意志は無いからね。」
 ポツンと和尊は言葉を投げ返した。
「ただ、時々、その角膜の「既視感」に戸惑わされることはあってもね。」
「既視感?」
「ああ…。既視感。俗にデジャウと呼ばれている現象さ。恐らく、僕が見せられたのは、角膜の細胞に刻み込まれた記憶…みたいなものだったのだろうけれど。僕が見知らぬところへ足を運んでも、唐突にそこの場所の記憶が過ぎって、来たことがあるという錯覚を起こさせる。
 ほら、胃を移植された患者が、そのドナーが好きだったものと唐突に食べたくなったりとか、聞いたことが無いかい?
 それと同じ。僕の場合は、稀に、僕の目に映る風景に、脳が異常に反応することがあっただけだ…。」
「じゃあ、聞くが、その既視感が現れた場所の一つに、天道家もあったんじゃねーのかよ?」

 乱馬は鋭い視線で和尊を射抜いた。
 しばし、和尊は沈黙をしたまま、その視線を受けて、睨み返す。
 そして、フッと頬を緩めて、吐き出した。

「そのことに関しては、ノーコメント…にさせて貰うよ、乱馬君。」

「え?」
 意外な返答に、思わず、戸惑いの声が漏れた。

「移植手術を受けた患者には、ドナーの情報は明かされない。…だから、僕はどこの誰が、この角膜を提供してくれたのか、明かされてはいない。それが答えさ。」

「でも…。おめーの角膜は、あかねの…。」
 しつこく、食い下がろうとした乱馬の口元へ、すっと右の掌を垂直に差し出した。
 これ以上、言うなと言わんばかりに。

「あの闘いの果てに、君が何を見たかは知らないが…君の見たことは…君だけの真実だ…。」
「俺だけの真実?」
「たとえ、角膜に生きていた頃の記憶があったとしても、今を生きているのは、僕だからね。
 僕の瞳に映る物は、僕の世界そのもの。ドナーの意志で見ているものではない。
 だから、僕は、これ以上は何も言えないし…言わないでおこうと思っている。
 でも、僕のドナーが何らかの形で、君に遭遇して、その意志を、君が引き継いでいく事に対して、僕は何も言える立場ではない。
 そう、だから…君は君の真実をその胸に抱いて、未来を拓けばいいんじゃないのかな…。あかねさんという伴侶と共に…。僕のドナーに意志があったのなら、きっと、それを望んでいるのだと思うよ。」
「あかねという伴侶…。」
「だって、君はあかねさんの許婚という立場を、誰にも譲る気はないんだろう?」

 トンと和尊は、乱馬の肩を叩いた。

「それに…。何人たりとも、君たちの絆の間に、割って入れないよ。だから、第二の許婚の件は、無かったことにしてくれたまえ。」

 和尊は、乱馬の脇に立って、それだけを告げると、ツカツカと戸口の方へ、歩いて行った。そして、ドアを開く。

「あかねを待たなくて、いーのか?」
 乱馬は、和尊へと声をかけた。

「君から、よろしく伝えておいてくれたまえ。それから、今度会うときは、武舞台の上だ。この次は負けないよ。」
 そう言い切ると、和尊は扉の向こう側へと消えていった。


二十、

 その翌日、乱馬は無事に退院した。
 頭の傷は、少し深かったようで、包帯を巻いたまま、地元へと帰って来た。
 付き添いは、あかね。
 
「ほんと、なかなか目覚めてこないから、焦っちゃったわよ。」
 あかねは、乱馬の隣を歩きながら、そんな言葉をはきだした。
「麻酔が効きすぎてただけ、なんだろ?」
「それにしては、おかしいってお医者様が言ってたんだよ。」
「ま、色々疲れがたまってたからな…。」
「疲れがたまって、麻酔ってさめない…とか、聞いたことないわよ。」
「まー、いーじゃん!無事に帰ってこられたんだからよー。」
「じゃないと困るわよ。」
 川沿いの道に差し掛かると、あかねが言った。
「今日は、フェンスの上を歩いちゃ駄目よ!」
 と、先手の言葉を投げつける。上に乗ろうとしていた乱馬は、けん制された形になった。
「何でだよ!」
 少しふくれっ面をしてみせる。
「だって、まだ、抜糸したところなんだし。」
「そーんな、重傷者でもねーぞ?」
「でも、包帯してるじゃん。」
「まーそーだけどよ。」
「たまには、隣りを歩いてよ。上じゃなくて…。」
「もしかして、おめーが不器用すぎて、フェンスの上を歩けないこと、ひがんでるのか?」
「普通、フェンスの上なんか、歩かないでしょーが!と…とにかく、今日はダメよ。」
「へいへい…。」

「…にしても、暫く歩かないだけで、この辺りの葉っぱも、殆ど落ちちまったんだな。」
 見上げる広葉樹は、一様に、枝だけになってしまっている。
「もうすぐ、冬だもんね。」
「だなー。息も白くなって、凍えるような寒さになるのか…。」

 と、前に立ちはだかる、お呼びでない奴らが、見え隠れする。

 珊璞に小太刀に右京。それから、九能に沐絲に良牙。
 いつも、小競り合いをする、面々が、乱馬の帰京を待ちかねている様子だった。

「げ…。あいつら…性懲りもなく。」
 乱馬は、サッと持っていた大きめの鞄を、あかねへと投げやった。
「鞄は、おめーが持っとけ!」
 そう言うと、ひょいっとあかねを抱えあげる。
「え?」
 目を白黒とさせたあかねを、お嬢様抱っこすると、フェンスではなく、迫っている民家の塀へと駆け登った。乱馬にとっては、お茶の子さいさい。とはいえ、腕にはあかねを抱えている。
「暴れんなよ!」
 そうあかねへ声をかけると、塀から屋根へと飛び上がる。
「え?え?えええ?」
 そう、小さな悲鳴をあげたあかねの瞳に、景色が回り始めた。
「いーから、俺に、しっかりつかまっとけよ!」
 風を切って、グングンと屋根伝いに逃げ惑う。

 どうやら、怪我人がここまでするとは思っていなかったのと、距離があったのとで、敵群からは、すいっと逃げ遂せた。

「この辺まで来たらいいかな…。」
 スッとあかねを下ろした場所。天道家からは、少し離れた場所にある、広い公園だった。
 少し、辺りに畑が残っている。
「ちぇっ!しばらく、運動してねーから…。息が切れたぜ…。つーか、おめー、また、体重増えたか?」
 下ろしつつ、暴言を吐きつけると、
「失礼ね!増えてないわよ!」
 バコンと頭に拳骨が入る。
「こら!まだ、包帯巻いてんだぞ!何しやがる!」
 決して、きつく叩かれた訳ではなかったが、文句が乱馬の口を吐いてこぼれた。
「頭の傷は、外してあるわよ!」
「おまーな!また、病院送りになったら、どーしてくれるんだよ!」
 と反論する。
「ちゃんと、看病してあげるわよ!」
「何が、ちゃんとだ!相変わらず、不器用かましてたじゃねーか!」
「うるさいわね!看病してあげたんだから、いーでしょーが!」

 相変わらず、痴話げんかモードになってしまうのは、この二人の場合、仕方がないことなのかもしれない。
 せっかく、お邪魔虫から逃げてきたのに、これでは情緒も台無しだ。

 と、風がさわわさわと吹き抜けて行った。
 そろそろ、夕暮れが近い。少し、寒いと思った。

「あれ?」
 思わず、乱馬が、素っ頓狂な声を張り上げた。
「何?どーかしたの?」
「ここって…。」
 一瞬、既視感(デジャウ)に捕らわれたのだ。
 この場所を知っている…そういう、感覚になった。
 黄色い葉っぱをまき散らす、おおきなイチョウ。黄色い枝葉の中に、緑のヤドリギが宿っている、印象的な樹。
 あの和尊との闘いの果てに現れた少女に、見せられた情景へと重なっていく。

 それは、あかねの母と早雲の、思い出の一コマ。風林館高校の制服姿で、愛を語らっていた情景が、ぶわっと浮かんできた。

…そっか…。この場所……。

 見上げれば、葉を落とした樹にヤドリギが葉を広げていた。明らかに不釣り合いの葉っぱの塊が、高木の枝にはりついている。


「ねー、どーしたの?」
 急に黙り込んでしまった、乱馬をいぶかって、あかねが問い質して来た。

「いや、立派なヤドリギがあるなーって思っただけだ。」
 そう言いながら、上を見上げる。
「あ…ほんとだ…。立派なヤドリギだね。」
 一緒になって空を見上げたあかね。
 そろそろ赤く染まり始めた雲が、流れて行くのが見えた。

 と、乱馬がポツンとあかねへ投げた。

「確か…。ヤドリギの下では、男が女に求愛してもいいっていう風習がある国があるんだっけ…。」
 そう言いながら、乱馬はあかねの手を取った。
「乱馬?」
 急な乱馬の「らしからぬ行動」に、あかねは戸惑いの声をあげる。
「ヤドリギの下で、想いを打ち明けた男のことが好きなら…その求愛は断れねーとか、言ってたよな。」
「ちょっと…乱馬?」
 何を言いだすのか…といわんばかりの、不思議そうな瞳を、乱馬へと投げつけてくるあかね。
「もー、鈍い奴だな!求愛だよ、求愛。」
「求愛?」
「そー、俺の方から求愛してやるって言ってんだ!有りがたく思え!」
「ちょっと!あんたねー、求愛する人が命令口調な訳?どーゆー神経してんのよ!」
 つい、零れ落ちる、苦言。
「わりーか?」
「もーちょっと、情緒を出しなさいよ!ロマンスの欠片もないわよ!」
「ロマンスねえ…。ってことは、受けてくれるんだな?」
 にこっと微笑みかけた。
「何をよ?」
 あ怒らわずのニブチンあかねは、チンプンカンプンな言葉を投げ返して来る。
「ばっ、求愛だよ!」
「もちろん、受けてあげるわよ!遠慮なくかかってきなさい!」
「あんなあー、おめーの方こそ、情緒出せ!これは、勝負じゃねーんだぞ!こら!」
「恋愛って、男と女の一本勝負…みたいなもんじゃない。」
「どっちが勝ちで負けって、決められるのかよ?恋愛は…。」
「惚れたほうが負けで…惚れられた方が勝ち…とかじゃないのかな。」
「バーカ、惚れた方が勝ちなんだよ。」
「何よ、それ…。」
「俺は何人にも負けねーんだよっと!だから…俺の勝ちだ…。」
「もー、これのどこが求愛なのよ!」

 喧嘩腰の求愛になってしまうのは、恐らく、この二人ならではの情景。
 サワサワと風に揺られて、ヤドリギが枝葉を揺らせた。

「こうやって…いつまでも、楽しく喧嘩し続けようぜ…。」
「バカ…。」
「やっぱ、バカップル…かもな…俺たち。」
「自分で言わないでよ!」

 見つめ合って、クスッと笑いがこぼれ落ちた。
 それを合図に、すっと、あかねの頬に触れて来た乱馬の掌。
 降りてくる、柔らかな唇。
 吐息がすぐ側で漏れる。

 そして…初キッスの甘美な瞬間を、記憶という永遠に留めようと、そっとふたり、瞳を閉じた。







一之瀬的戯言
九話、十話…イメージは溢れてくるけれども、それを文章にするのが、きつかった!

最後も、結局、軽い方へと流しました。最初、浮かんだのは、もっと情感があるラブシーンだったのですが…。
この二人のラブシーン…軽くてもいいのかなと、手が勝手にそういう文章を書き出していました。
書かなかった情感があるラブシーンは、それは、また、別の作品で表現できたらいいなと思っております。
長丁場、おつきあいくださり、ありがとうございました。

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