◇闇の狩人 覚醒編


第七話  遺跡



一、

「九能ちゃん!」
 なびきは傍らの九能に向かって言葉を叩きつけた。
「何だ?」
 十人目のゼナ兵士を倒して、九能がふり返った。
「ねえ、あんた、連邦軍の第五艦隊が来るって話、聞いてる?空母ミルキーウエイと共に。」
「ああ、そのことか。」
 やっぱり九能は何かをつかんでいたのだろう。素っ気無く答えた。
「彼ら、何のためにここへ来るの?誰が彼らを呼んだのよっ!答えてっ!」
 らしくなく、なびきはがっと九能につかみ掛からんばかりの勢いでまくし立てた。
「何をそんなに興奮してるんだい?君らしくない。」
 九能は表情一つ変えないでなびきを見返した。
「いいから、答えなさいっ!彼らは何のためにここへ向かっているのっ!」
 激しい言葉をなびきは吐き出した。
「そんなこと、洞察力がある、君なら、とっくに分析できてるんじゃないのか?僕が教えるまでもなく。」

 二人の間に不穏な空気が流れる。

「彼らを呼んだのは「ウエストエデン」の連中ね?」
 なびきは鋭い視線を投げかけた。
「だったらどうだと言うのだ?」
 九能は居直りとも取れる受け答えを返す。
「ウエストエデンにはタカ派の連中が多いからな。このアンナケに集ったのがミュー因子を持つカップルだということを知った時点で、奴等が大人しくしているとでも思ったのか?」

「何てこと…。」

 なびきは一瞬言葉を詰まらせた。それからゆっくりと口を開いた。

「もしかして、ゼナの連中が、大量にミュー因子を持つカップルを奪取するって知った上で、密かに艦隊そのものが動いていたなんてこと…。」
「だったらどうだというのだ?」
「ゼナに拉致されるくらいなら、ミュー因子を持つカップル諸共、抹消しても構わないという指令が下っていたとしたら…。」

 なびきは九能と睨み合った。

「それでも、まだ、見通しが甘いんじゃないのかな…。君の分析は。」
 九能はくくくと含み笑いを浮かべた。

「ふふふ、そうねウエストの連中なら考えかねないわね。ゼナの拉致行動にかこつけた「ミュー因子保有者狩り」いえ、「抹殺」をね。」

 九能は肯定も否定もせずに、ただ、なびきを強く見据えていた。

「さてと…。」
 なびきはブンっと自分のコンピューターシステムを再び見入った。そして、慣れた手つきで簡易キーボードを打ち付けていく。
「何をやっているのだ?」
「ウエストの連中が目論むことが見えた以上、連中の好きにはさせられない。」
「バカな…。」
「九能ちゃん、ここからは、あたしに係わらない方がいいわよ。あたしはイーストエデンの人間。あなたは連邦本部の諜報員。別の命令体系や倫理観で動かなければならないわ。だから、ここからは、あんたはあんたの命令体系で動けば良い。それが本筋ってものよ。」

「貴様らしい、意見だな…。だが。」

 九能は銃を構えた。
 そして、一発ズドンっと正面に向かって撃ち放つ。「うわあっ!」という悲鳴が聞こえて、またにビルの兵士が一人倒れる。
「降りかかる火の粉は払わねばなるまい…僕もこんなところでくたばるわけにはいかないのでな…。」

「第五艦隊の連中がここを射程距離に収めるまで数時間ってところね…。個々に戦闘機でこちらへ向かってくることも考慮に入れて…小一時間が限度、かしら。」
 それからなびきは再び熱伝導を探り始めた。
「こっちへ一際大きな熱が移動している…。あら…。こいつは…。」
「どうした?」
 九能はなびきを見た。
「この点とこの点のエージェントはそれぞれ上手く任務を履行しているみたいね…。ウエストかイーストかどっちの人間かまではわからないけれど…。ここは駄目。で、駄目な連中が向かっているこのポイントに奴らの中枢部隊があるわほら熱源が大量にこのポイントへ移動している。」
「ということは多人数を助けたければこのポイントへ移動ということになる…な…。」
「そうね。それが本筋ね。だけど…。」
 なびきはまだまだデーターを張り巡らせる。その間、時々異変に気が付いてなだれて来る敵。奴らは九能が確実に仕留めた。
 なびきは敵は彼に任せて、どんどん自分で上方を分析した。
「見て、どの線にも合流しないで動いているポイントが一つだけあるわ。単発的な小さいのは混乱に乗じて逃げ惑う一般人か任務を履行し損ねたエージェントと見て差し支えないわ。でも…。ここは違う。」
 なびきは大きくもなく小さくもない熱源の集合体へと目を転じた。

「決めた、あたしはここへ向かうわ。この連中が向かおうとしているこのポイント辺りへ。丁度セントラルタワーの真下…。」

 そう言い切った。

「何故だ?人命を第一に考えるのならば、こちらのイーストコートへターゲットを絞るべきではないのか?」
 九能が怪訝になびきを見返した。
「ふふ、こっちは言われなくても行動に出る連中はたくさん居るわ。多分、自分の手持ちが片付いたら、エージェントたちはここへ真っ直ぐ向かうでしょうね。ちょっと頭に切れる奴なら。でも、こっちの奴らの動きが、あたしには一番気になるの。…。」
「どうしてだ?」
「勘よ。あたしの諜報官としての第六感がそう言ってるのよ。理論では説明できないわ。」
 それからなびきはすうっと息を吸った。

「だから、あたしはこっちへ行くわ。セントラルタワーの方向へ。ふふっ、思いもよらない大物にぶち当たるかもしれないわよ。もしかしたら奴ら、超級のM因子保有者をこっちへ集めているんじゃないかっ、なーんてね。」

「ふふん、面白い。僕もつき合わせてもらおうか。」
 なびきの言葉を受けて、すぐさま九能も反応した。
「あら…。早く避難しなくてもいいの?いつ連邦軍の攻撃が始まるかわからないわよ。」
「君だけに手柄を持って行かれたのではたまらないからな。それに、ここで逃げるだけの任務なら、わざわざ僕が来なくてもいい。そう思わないか?」
「決まりね。」
 すうっとなびきはシフトダウンする。それからカタコトと自分の通信機を立ち上げると、即座に言った。

「こちら、広東亭。ターゲットを多数確保。回収されたし。回収箇所のデーターを流す。」
 そう暗号を打電した。感の良いエージェントならば、このメッセージで、拉致された多くの一般人を救うだろう。大量の熱反応があった地点を、他へと情報提供したのだ。

「さあ、行くわよっ!」
 となびきは九能に先立って部屋を出た。時々飛んでくるにビル兵士の弾丸を器用に避けながら強行突破していく。

(あかねっ!乱馬君っ!お願いっ、無事でいてっ!)
 差し迫る嫌な予感を跳ね除けるように、なびきはひたすら、目指すターゲットに向かって走り始めた。




二、

「急げっ!連邦政府の連中、このアンナケを破壊するつもりらしい。」

 アンナは兵士たちに檄を飛ばした。腕にはあかねを大事そうに抱えていた。
 予め彼女は連邦軍がここを攻撃目標に定めたことを知っていたのだ。知った上で行動していた。
「アンナよ、それでその娘が…。」
「あら、お父様。直々に品定めにおいでになられるとは、面妖な。」
 アンナは含み笑いしながら声を掛けてきた初老の男性に答えた。
「おまえだけに任せておくのは忍びないからな…。」
 お父様と呼ばれた男は受けるように笑った。
 彼の名はジョージ・バレル。歳以上に若く見えるがっしりとした体格の男だった。髪の色はアンナと同じブロンズ。
「おお…この娘がラッキーガールか…。まだ幼いではないか。」
 アンナの腕の中のあかねをじろりと舐めるように見下ろした。あかねは長いまつげを閉じたまま、力なくアンナに抱かれていた。

「駄目よ、お父様。彼女はハル様への捧げもの。いくらお父様がねだっても、今回は差し上げるわけにはいきません。」
 アンナは素気無い口調で答えた。
「わかっておるさ。何、ワシはただ見てみたかっただけだよ。ハル様がじきじきに所望されたという女をな。」
 じとっろいやらしい視線をあかねに投げながら、ジョージ・バレルは言った。
「この娘なら、上出来だ。何と肌の美しいことか。恐らくこの娘、まだ男を知らんだろう。」
「そうね、今朝方の監視官の報告だと、一緒に居た男に抱かれることなく疲れてそのままベッドで眠っていたということだったから…。それに、どうもこの娘、連邦軍のエージェントのようでもあるし…。」
「何だと?」
 急にジョージの顔が曇った。エージェントという言葉に反応したのだろう。
「あら、大丈夫よ。この子の相方はあたしが奈落の穴へ突き落としてきたわ。今頃、マグマに溶けて姿かたちもなくなってしまっているはず。」
「はずだって?最後まで確認しなかったのか?アンナよ。」
 父は少し厳しい目を娘に向けた。
「用心深いおまえにしては中途半端すぎないか?」
「そんな暇なんてなかったわ。あのまま、あたしまで奈落へ落ちるのは御免ですもの。それに、奴の手足の動きは塞いでおいたわ。いくら坊やのミュータント因子が強くて、覚醒していたとしても、あの奈落の穴から這い上がるのは至難の業。助かりっこないわ。」
 鼻先で笑うようにアンナが答えた。
「ならよいのだが…。」
「心配性ね、お父様は…。それよりこの娘を…。」
 アンナはじっとあかねを見据えた。
「そうだな…。この娘も超M因子保有者リストに上がっていたのだな…。」
「ええ、それにあの玉がこの娘に強く反応したもの。」
「ハルさまの御玉か…。」
「そうよ、だから特別丁寧に移送してあげないとね…。何しろ、ハル様に差し出すんですもの…。搬送カプセルは?」
「ちゃんと一番上等なものを用意してあるよ。アンナ。」
 そう言ってジョージ・バレルはスイッチを押した。
 ガガガガガと音がして、上から降りてくる卵型の縦型カプセル。手元のスイッチですうっとガラスが開かれる。アンナはあかねを抱き上げたまま装置へ入ると、慣れた手つきで、あかねをカプセル内に固定した。
 丁度、両手を頭の上で縛り、吊り下げるような形にカプセルへと投じる。あかねは成すがままにしっかりと固定されてしまった。口へと咥えさせられるチューブ。
「いいわ、培養液を注入して頂戴。」
 命令と共にカプセルがうなりだす。と、開いていた透明ガラスが再び閉じる。そして上から水色の培養液がゆっくりと注がれていった。
 足元から満ち始める薄い水色の培養液。あかねの身体を少しずつ浸していった。最後にはカプセルいっぱいに培養液が満ちる。繋がれたチューブであかねの息が漏れるたび、カポカポと泡が放出される。その泡は虹色に光りながら上に浮き上がる。ミニスカートのウエディングドレスを着せられたあかねは、まるで捕らえられた妖精のように培養液の中で淡く光りだす。

「綺麗な娘だな。闇の玉が反応して選ばれた者だけのことはある…これならハル様もさぞかしお喜びになられるだろう。ふん、私が欲しいくらいだ。」

「またお戯れを。お父様は…。何人妾を囲えば満足なさるのかしら。」
 アンナは冷たい瞳を父親に向けた。この助平親父めと言いたげな輝きだ。

「他の超M因子保有者はどうした?」
「すべて手筈どおり、こちらへと誘導しておりますわ。」
「下級因子保有者とは区別してあるだろうな…。」
「当たり前です。超M保有者は特別扱いですわよ。この娘と共に、数分で飛びたてますわ。私たちと一緒に…。」
「ふん、さすがに手筈がいいな。」
「お褒めに預かりありがとうございます。…それより、出発を急いでくださいませな。もうすぐにここは修羅場と化しますわ。連邦軍の手先たちが、どうやら業を煮やしてここへ向かって艦隊を進めてきているようですの。」

「何だと?」

「あら、これも予定の行動ですわ。奈落の底に投げた中性子爆弾もあと数分で作動するでしょう…。連邦の奴等もこの星の崩壊と道連れに…。」

「アンナ様、大変ですっ!」
 駆け込んできた衛兵。
「何事です?」
 アンナは彼に向かってきっと視線を流した。
「何物かが、下級因子保有者を集めた保管庫へ侵入しました。」
「ふん、連邦のエージェントね…。まあいいわ。そちらは捨て置けば。それより、ここの撤収を急いで頂戴。逃げ遅れて、この星と共にボカンだなんて洒落にはならないわ。この娘のような美しい超高級因子の保有者と超級因子保有者が手に入れは今回の計画は成功よ…。下級因子保有者なら、また、他の場所で大量捕獲を試みればすむことだもの。」
「このあかねと言う娘だけは何としても連れ帰らねば…ということか。」
 ジョージ・バレルがにんまりとあかねを見上げた。
「直ぐに撤収準備をなさいっ!」
「はっ!」

 バタバタと動きが慌しくなり始める。
 あかねは目を閉じたまま、培養液のカプセルで静かに浮き上がっていた。その胸元には、蒼い勾玉のペンダントが怪しげに光りながら漂っていた。この娘を得たりと笑うように。



三、


『目覚めなさい…。』


 何かが暗闇の中で蠢いた。
 淡い赤い光が鼓動を始めた。

 ドクン、ドクンと蠢く胎動。
「う…ん。」
 その音に反応するかのごとく、目覚めた男が一人。
 そう、乱馬だった。
「ここは…。」
 むっとする湿気を含んだ嫌な空気。
「硫黄の匂い?」

 はっと目を開くと、薄ら明かりが自分を照らしている。
「太陽の光?…いや違う、溶岩?」
 この暑苦しい空気に噴出す汗。思わず乱馬は着ていたタキシードを脱ぎ去った。上着もズボンも脱ぎ去ったが、このままパンツとランニング一丁で居るわけにもいかない。乱馬はおもむろにピアスを捻った。と、スポンと音がしてみるみるバトルスーツへと衣を転じた。
「ふう…。やっぱ、この格好の方が窮屈でなくっていいや。」
 黒いランニングに迷彩模様のズボン。そして、サーベル。軽く肩をならし、すっくと立ち上がる。
「さてと…、どうしたものだか。」
 どのくらい気を失っていたのか、そして、この場所がどこなのかも正直言って分からなかった。分かっているのは上方から落ちてきたらしいということだけ。どのくらい落下したのかそれずらわからない。
「しかし…。普通ならこの落下だと、おっ死んでいたって不思議じゃねえが…。俺は生きてる。それもかすり傷一つなしでだ…。何故だ?」

 その時だ。何か気配を感じた。

 それも、物凄く強い気配だ。まるでこちらへ来いと言わんばかりに乱馬に向かって強い気を発している。

「誰だっ?」

 乱馬は気配のする方向へ向かって言葉を投げた。思わず身構える。だが、気配は強く気を発するだけで、襲い掛かってくる様子もない。
「ちっ!こっちから出向いて来いってか…。」
 乱馬はゆっくりとその気配のする方向へ向かって歩き出した。溶岩が溶け出すその岩場の辺りに、強い気のエネルギーを感じる。
 流れる汗を拭いながら、乱馬は体中に闘気を溜めて進んだ。

「あれは…。」

 乱馬は目を疑った。
 強い気を発する場所に、何と、美しい羽を持つ動物の像が立っていたのだ。感じからそれは地球の豹に見える。頑強な牙を持ち、鋭い目がこちらを見据えてくる。それだけではない、鮮やかな羽が虚空へ舞い上がらんと背中を羽ばたきそうだ。

「何でこんな物がこんな地中深く…。ゼナの連中がわざわざこんなところに作ったとは思えねえし…。元々あったのか?」

 近づくと、像がくわっと大口を開けた。
「うへっ!」
 思わず横へ飛びのく。と、足元が再びぐらついた。
「な、何だあ?」
 ゴゴゴゴと足元の岩場が動いた。と、大きな階段がそこへ出現した。真っ直ぐにさらに地下の奥深くに続いている。そんな感じだった。
「驚ろいた…。こんな地中深いところに人工遺跡かよ。」
 恐る恐る階段を覗く。だが、先は暗闇。何も見えなかった。

「行ってみるか…。」
 
 断崖絶壁を登るよりは階段へと足を踏み入れた方がまだましかもしれない。そう判断したのだ。乱馬は辺りを伺った。明かりになるものがないかと思ったのだが、棒切れ一つ見当たらない。地の底なら仕方があるまいと思った。

「ちぇっ!真っ暗闇かよう…。」

 そう思ったときだ。
 階段の両側がふっと明かりがついたように光りだした。いや、松明がポツポツと奥へつきはじめたのだ。
「明かり?仕掛けがしてあるのか…。へへっ!面白い。まるで俺に入って来いって言ってるみたいだな。」
 もう迷わなかった。そのまま足を踏み入れる。
 少年の好奇心が芽生えた彼は、ずかずかと階段を下って行く。ものの五分も歩いたろうか。階段が壁に阻まれていた。

 そこに何か文字が刻まれていた。

「古代文字か…。」
 乱馬は指でその字をなぞった。と、すっとその文字が浮き上がってきたのだ。

『扉を開け、闇を統べる後継者よ…。』
 そう読めた。何故、見たこともない古代文字が読めるのか、そこまで考えは回らなかった。そのくらい、自然に読めたのだった。

「闇を統べる後継者?」
 その後の文字を辿ろうとしたが、何か強い力に拒否されたような気がした。
「俺にはこの先を読ませたくねえってか…。」
 乱馬はふっと溜息を漏らした。
「まあいい。扉は開かせてもらえるんだろうな…。」
 手を壁に差し出し、そう言葉を継ぐや否や、ギギギギと重い音がして目の前の壁が両側へと引き裂かれていく。最後ドッと音がして、再びあたりは静まり返る。
 乱馬は黙ってそこを通った。数メートル歩いたところで急に辺りが拓けた。


「こ、ここは…。」

 乱馬はそのまま固まってしまった。

『ようこそ…。あなたならきっとここを見つけられると思っていましたわ。早乙女乱馬さん…。』

 中から女の声が響いてきた。聞き覚えのある落ち着いた声だった。

「おまえは…。」
 乱馬は己に呼びかけてくる、掌サイズ大の玉を見て、ただ、唖然とするばかりであった。



つづく





タカ派(鷹派)・・・強硬意見を主張する一派のこと。この作品の場合はミュー能力を持った新人類の出現を快しとしない人間のことを指す。

 九能ちゃん・・・原作以上に良い男です。ついでに狡猾かつ英知に富んだ役割を担わせています。最初はオリジナルキャラを敷こうと思っていたんですが、顔や声が具体的に浮かんだ方が書き易いかと安易な選択をしました。
 と言うわけで、九能ちゃんではありますが、九能ちゃんではありません、このキャラクターは(笑
 なびきとは連邦軍高等幹部予備学校の同級生という設定です。共に諜報活動に秀でており、九能は地球連邦本部に配属されています。
 なびきとはお互いの諜報活動に於いての騙し騙されの関係とでも思っていてください。以後、この作品に時々出てくる予定です。


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