◇闇の狩人 覚醒編


第四話 偽りのキス



一、

「で、なびきの相手って…。」
「さあ…。お姉ちゃん、また会えたらいいわねってそう言って先に下りちゃったから。」

 降り立ったところには、続々と集ってくるカップルが目に入ってくる。招待を受けたのは千組のカップル。いずれもこれから「結婚」という人生の新たな儀式へと望もうとしている若い世代たちばかりであった。
 行き交うのはいずれも「結婚するカップル」。ということは、どういうことか。
 宇宙空間に於いては殆ど人との交わりがない乱馬とあかねにとって、周りのカップルの発する熱は、別世界に見えたのもまた事実だった。その燃え上がる熱にうかされるように、真っ赤になってきょろきょろと辺りを見回す。
 どこを向いても、「ラブモード」がかもし出されている。ぴったりと腕を組むもの、さりげなく肩を寄せ合うもの。中には一目をはばからずに、唇を合わせる強心臓な者たちまでが居る。
 「ウブな二人」には「目の毒」であった。

「ほら…。」
 すっと乱馬が手を出してきた。
「え?」
 はっとして見返すあかねに彼は言った。
「俺たち、カップルなんだから…その、一応何だ、そのつもりで行動しねえと…。」
 怪しまれる。
 彼はそう続けたかったに違いない。
「今だけだからね…。」
 そう言いながらそっと絡める細腕。黙ってその手を握り返す不器用な乱馬。
 異様に盛り上がる周りから少し浮き上がるように、黙って歩く乱馬とあかね。しっかりと握られた手は、かえって初々しさを物語る。

「若いっていいわねえ…。」
 背後からそう声をかけられた。
 ちょっと色香のある年齢に差し掛かった、長い髪の女がこっちを向いて笑っていた。
「ふふ…。あなたたち、本当にまだウブな年齢ね。もしかして、まだ十代かしら?」
 物怖じなく語りかけてくる滑らかな口元。小さなほくろがあった。
「ええ、まあ…。」
 隠していても書類は出されている。あかねはそう言って愛想笑いを浮かべた。
「十代…。いい響きね。」
 女性はふわりと金髪を翻すと言った。
「彼もそんなに歳が変わらないみたいね…。まだあどけなさが残ったベビーフェイスちゃん。」
 そう言って乱馬の方を見た。ベビーフェイスという言葉に、不快感を持ったのか、彼はちょっと不機嫌な視線を投げ返す。
「ま、楽しんで行きなさいな。せっかく選ばれた権利なんですもの、ね?」
 女性はクセのある微笑を投げかけた。
「ええ、そのつもりです。」
 あかねはそう答えた。
「うふふ…。とってもいい目をしてるわね。あなた。」
 女性はあかねを見るとそう言って笑った。
「真っ直ぐなダークグレイの瞳。…きっと彼もこの目に悩殺されたのね。」
 と乱馬を見返す。思わず苦笑いをする乱馬。確かに、あかねの目は一縷の曇りもない。喩えて言うなら、この広い宇宙よりも深い魅力が溢れているかもしれない。
「ふふ、気に入ったわ。あなたに決めた。」
 小さく壮吐き出す女。
「え?」
 その言葉にあかねが反応したと同時くらいに、女性は小さな蒼い玉のペンダントを差し出した。
「これを、あなたにあげるわ。」
 そう言って軽く微笑む。
「これ…。」
「このイベントのラッキーガールとして、あなたを選んだの。このペンダントを持って明日のイベントに参加なさいね。」
「ラッキーガールって…。」
 突然の呼びかけにあかねは当然戸惑いを見せる。
「大丈夫よ、あたし、このイベントの主催者の一人なの…。あなたみたいな無垢な可愛い女性を探してたの。ふふ…。何もとって食おうって訳じゃないから。明日になればこれが何かわかるから。…。必ずこれを身につけてくるのよ。いい?ラッキーガールさん。」
 あかねの手に委ねられた、蒼い宝石のような玉。
 何かで見たことがある形。そう、これは、古代日本の貴族の装飾品として多く作られた「勾玉」と同じ形をしていた。恐らく勾玉としては大きい部類になるだろう。五センチ近く長さがある。
 美しい青い色をした玉だった。
 一瞬どうしようと乱馬を見やったが
 貰っとけというような表情を手向けた。コクンと頷くとあかねはぺこんと頭を下げた。
「良かった。気に入ってくれて。ほら、彼氏に首からかけてもらうと良いわ。」
 にっこりと微笑む女性。乱馬は面倒くさいと思ったが、言われたとおり、勾玉を持つと、あかねの首からかけてやった。
 玉が一瞬光ったように見えたが、人工太陽の光の加減だろうと思った。

「今夜はゆっくり二人で休みなさい。明日は忙しいわよ。ベビーちゃんたち。」
 それだけを告げると、女性は颯爽と先に歩いて行った。

「綺麗な人ねえ…。」
 思わず溜息が漏れる。大人の女性の魅力。それはまだ、あかねの年齢には到底かもし出せない色香が漂っている。
「こんなの貰ってよかったのかしら…。」
「さあな…。何か胡散臭い気もするし。…他の奴が持つより、おめえが持ってた方がいいかもしれねえ。ま、受けたご好意は素直に…でいいんじゃねえか。」
「随分気楽に物を言うのねえ、乱馬は。」
「なあ…。それよか、今夜はゆっくり二人で休みなさいっつってたけど…。」
「ああ、明日にセレモニーがあるらしいわよ。集合は今日だけど…。」
「ふうん…。」
 と、上空から大きな宇宙艇が数隻、轟音をたてながら、着陸態勢に入っているのが見えた。
「星間連絡船じゃねえか…。」
「そうかしら。貨物船タイプみたいだけど…。それに、連絡船がまとまって飛んでくるものかしら…。」
「まあ、そこいらじゅうからカップルが集ってきている上に、ここの企業の体のいいアッピールにもなるからな。案外、マスコミやら、カップル以外の人間もうろちょろするかもしれねえ。」
「まーね…。」

「それより、あれ…。」

 乱馬の指差す方を見て、あかねは腰を抜かしそうになった。
 なびきが居たからだ。
 彼女はこちらに気がついているようで、意味深に笑いながら手を振っている。しかも、彼女の横にはすらっとした男性がスーツを着て立っている。
「もしかして…。あの男性がお姉ちゃんの相手?」
 暫しじろじろと視線を投げかけて観察する。相手は黒髪。典型的な醤油顔だ。フェイスも悪いわけではない。いや、どちらかといえば、整っているタイプに入るだろう。あの派手好きで金銭感覚溢れる次姉からは、ぴったりとマッチするように見えた。
「あいつ、なびきと一緒に参加する気なのかねえ…。」
 ちょっと信じられないという視線をなびきに投げかけた。

 入星手続きを経て、通されたのはこの星の中央にあるシンボルでもある白いセントラルタワーのすぐ隣のホテルだった。

「うわあ…。凄い。」

 一歩足を踏み入れてあかねは目を回した。

「凄いわねえ…。このシャンデリアだけでも、数千万銀河ドルはするでしょうね。」

「お姉ちゃんっ!」

 神出鬼没な姉がそこに立っていた。勿論、旦那役の男性と一緒に。

「紹介しとくわ、帯刀・九能。あたしたちと同じ稼業。」
 すいっと現われた男は、さっと会釈して見せた。随分こなれている様で身のこなしが胴に入っている。
「帯刀・九能です。以後よろしく。」
「あ、天道あかねです。」
「おお、君がなびき君の妹御か。これはこれは噂に違わぬ美しい方だ。」
 すいっと手を取って改めて挨拶された。
「ふふ、駄目よ九能ちゃん。あかねには許婚が居るんだから。」
「ほお…。このやさ男が…ですか。」

「ああ、親が勝手に決めたって奴だけどな。」
 乱馬が九能の言葉を受けて、むすっと返答した。

「なびき嬢と先に出会わなければ、僕が奪ってさしあげても良かったものを…。」
「まあ、九能ちゃんったら。戯れを。」
 なびきがほほほと笑った。

「きざな野郎…。」
 ふつっと乱馬の声が聞こえる。

 暫く歓談して、姉たちとは別れた。

「たく…。なびきもいつの間にあんな男、たらしこんでやがった…。」
「毛並みは良さそうだものね…。きっとお金持ちの子息だわよ。あんたとは根本的に育ちが違うような…。」
「けっ!剣があるなあ…。それよか、なびき。ドサクサに紛れて面白いもの寄越してきやがった。」
「面白いもの?」
「ま、後で教えてやるよ…。さて…。今夜はゆっくり休むかな…。」
「そうね。たまには手足を伸ばしてふかふかのベッドの上でゆっくりと眠りたいわね。」

 フロントから渡されたキーはこのホテルの三十階。
 エレベーターで颯爽と上がっていく。通された部屋は、パノラマになっていて、目の前にこの星の美しい夜景が広がっている。その向こう側には漆黒の宇宙が広がる。

「わあ…。綺麗。」

 あかねは無邪気にも窓辺へと駆けだす。

「たく…。おまえは本当にお気楽トンボだな。」
「何よそれっ!!」
「何とも思わねーのか?この部屋見てよう…。」
「何ともって?」
 乱馬に言われて部屋を見渡す。
 ベッドが部屋の中央にこれみよがしにドンっと横たわっている。勿論ダブルサイズの大きなベッドだ。
「やだ…。ダブルベッドなのね、ここのベッド…。」

「そういうこと…。」

「何でよっ!」
「アホッ!俺たちはカップルなんだぜ。ここへハネムーンを楽しみに来た。」

 ごくんと生唾を飲み込む。

 確かにそうだ…。今の自分たちは任務とは言え、立派なカップル。ということは、一緒に寝なければならないということになるわけだ。

 乱馬はさりげなく辺りを見回し始めた。
 それからすっと、あかねに言った。
「先、シャワー浴びてきな。」
 と。
「なっ!」
 どういうつもりよ、と問おうとしたが、乱馬はあかねをはっしと睨んだ。

『何も言うな。言うとおりにしろ。』

 彼の鋭い眼光はそう物語るようにきらめいていた。

「わ、わかったわ…。」



二、

 あかねは躊躇したが、命令されたとおり、着替えを持って、シャワールームへと足を踏み入れた。貰ったペンダントを外し、着替えの真ん中に置く。それから、耳元のピアスへと手を触れた。かすかにスイッチの音がして、そこから小さく音がもれ聞こえてくる。

『よっし、小型通信機のスイッチ、入れたか?…なら、何も答えないで俺の言うことだけ訊いてろっ!身体でも洗いながらな。いいな、返事はするなよっ!』

 ピアスは通信機能を持っていた。
 紛れもなく乱馬の声が小さく飛んでくるのだ。恐らく彼は、殆ど口を動かさずに、もそもそっと喋って居る筈だ。返事の代わりにあかねは蛇口を捻った。暖かな湯が身体へと響きだす。
 それを身体で受けて、シャボンを擦りだす。

『なびきが俺に寄越してきたんだが、どうやら、ここへ招かれたカップルは皆一様に監視状態に置かれているらしい。つまり、下手な動きや会話はできねえってことだ。わかるな…。』
 乱馬はゆっくりと語りだす。
『俺もざっと調べたが、そこそこの性能の隠しマイクやカメラが俺たちを見張ってるぜ。それだけじゃねえ。なびきが寄越したように、部屋の中には毒ガスを注入して部屋へ充満させることができるノズルまでご丁寧に用意されてやがる…。不穏な動きをしたカップルは、即座に消される仕組みみてえだな。たいした施設だぜ。』
 ザアザアと流れるシャワーの水。あかねはその音越しに乱馬の言葉を黙って聞いた。
『念のために言うがこれは「任務」だ。何においても任務が最優先だ。だから、付け焼きカップルだとばれるわけにもいかねえ。…だから、俺たちも思わせぶりなくらい、純然たる新婚を演出しなきゃならねえ…。あかね、暫く演技するから、付き合えっ!良いな。明日の朝の太陽を拝みたかったら、俺に合わせろ。言いたい事はそれだけだ。以上、通信終わりっ!』

 それだけを言い含めると耳元は静かになった。
 あかねはきゅっとシャワーをしめる。

(何かとんでもないことになってきたわね…。)

 そう思って一つ溜息を吐く。

 と、カチャッと音がして、人の気配がした。

「誰?」
 振り向くと乱馬がこちらを見据えて笑ってる。
「ちょっと、乱馬っ!!」
 そう言う間もなく、覆い被さるように重ねてくる熱い唇。目を白黒とさせながら、あかねは黙って睨みつける。だが、それに臆することはなく、掴みかかった逞しい腕は自分を引き寄せる。
 唾液が口の中で混ざり合う。そのくらい強く吸い付かれた。
 乱馬がどうにかなったのかと思ったとき、にわかに体中の気が抜けるのがわかった。ゴクンと喉がなる。何かを飲まされたような甘ったるい味覚。
 と同時に、そのまま彼の腕の中に倒れこむ。シャワーがざばざばと上から自分たちへと湯をたたき付けてくる。
「悪いな…。暫く俺に身を預けてくれ。こうするのが多分、一番敵を欺ける。」
 耳元で小さく囁かれる声。
 あかねは動くこともできずに、ただ、乱馬の腕の中に抱きとめられた。



『カップル756番、乱馬・早乙女及びあかね・天道。シャワー室で戯れています。あ、今、乱馬・早乙女があかね・天道を抱きかかえました。そのままベッドへ向かって歩いていきます。』
『了解、引き続き観察続けろっ!』
 じっと耳を澄ますと滑稽な報告。それが当たり前にシンボルタワーの中で交わされている。


 軽く毛布がかけられる。
 そのままベッドに埋められる。
『乱馬、何のつもりよ…。』
 朦朧とする意識の中であかねは彼を見据えた。だが、声にはならない。
 乱馬は一つ微笑みを返すと、さっと毛布に身体を滑り込ませてきた。勿論、上半身裸のままでだ。下半身はちゃんと着る物を身に付けていたが、さっきのシャワーで少し濡れていた。それでもお構い無しにベッドへ滑り込む。
 それからゆっくりと腕を回してくる。
『逃げられない…。』
 足掻こうとするがしっかりツボを押されたあかねは動くことだにできなかった。
 柔らかく抱きすくめられる。目の前の彼はじっとあかねの瞳を見据えてきた。
「不本意かもしれねえが、あかね。連中を欺くために、このまま眠ってもらうぜ…。朝までよう…。」
 小さく語られた。
「大丈夫…。ふりだけだから…。俺に全霊を預けて、おまえはそのまま眠りに就け…。」
 まるで、催眠術にかけられたように、瞼が急に重くなり始めた。
「まさか…あんた…。」
 声にならないことばで乱馬を一度だけ見返すと、意識が急に遠くなり始めた。そして、そのまま、彼の腕に抱かれたまま、眠りに落ちる。

 トクン、トクン、トクン…。

 耳元では自分以外の人間の心音が心地良く脈打っている。

「乱馬の…バカ…。」
 言葉が一つだけこぼれると、そのままあかねの意識は白み始めた。
 目の前で乱馬がすっと口付けてくる。柔らかな唇の感触。
 規則的な吐息の中で、そのまま眠りに落ちていく。
 やがて、彼女の寝息が乱馬の目の前でこぼれ始めた。

(速攻性の睡眠薬だよ…。さっき、風呂場で口移しに与えたのは、な…。)
 心でそう語りかける。
 キスに見せかけて、口移しで睡眠薬を飲ませたのだ。勿論、本人は薬を使われた意識はあるまい。それから、身体が動かなくなるツボへと一発食らわせた。勿論、監視員たちには見えないくらい巧みにだ。
 後はベッドへ連れて来て、不自然に見えないように抱きしめながら眠りに就く。
 遠目にカメラ越しで見ただけでは、長旅に疲れて、行為に及ぶ前に寝入ってしまったように見えるだろう。とにかく自分もあかねも若いカップルだ。それがきっと、かく乱への決め手になる。そう踏んだのだ。
 真似事でもいいからベッドインを演じろと言われても、実直なあかねにはできる技ではないだろう。ましてや経験もない。ならば、少し危ない橋を渡るしか方法はないと踏んだのだ。なびきに、予め、それらしい演技をしろと警告されたときに。

(こいつ、怒るだろうな…。初キッスを睡眠薬を飲ませるためにしたなんて知ったら…。でも…。キスしたい心に、偽りがあったわけじゃねえからな…。おまえ以外の奴にこんなこと、頼まれたってしねえから…。)
 乱馬は心で言い訳した。
 だんだんと己も意識が混沌と始める。あかねに使った薬。その残留したものが、自分の体内でも効き始めたのだ。



 好きだ…。あかね。本当はこのまま全てを奪ってしまいたいほどに…。
 誰にもおまえだけは触らせねえ。汚させはしねえ…。この命に代えても。

 
 そう念じながら静かに目を閉じた。



『本当にそう誓い切れる?命を張っても彼女を守りたいと…。』
 誰かが夢の中で尋ねてきた。女の声のようであり、男のような声でもある。中性的な声色だった。
 ゆっくりと光りながら声は耳元へと下りてくる。
 
「ああ、誓える。」
 乱馬は光に向かって言った。

『たとえ彼女の中にどんな魔物が巣食っていても?』
 光は少し回りながら問いかけてくる。
「あかねの中には魔物は棲まねえ…。いや、棲めねえ。」
 すぐさまそう答えた。

『どうしてそう言い切れる?』
「こいつの心には美しい天使が棲んでいるから…。たとえ魔物が巣食っても、一瞬で浄化されるだろうさ。」

『天使?』
「ああ、誰にも汚すことができねえ、無垢な天使だ。それに…。」

『それに?』
「俺が傍に居る。俺はこいつを守る…。どんな時も、どんな魔物からも…。」
『守る?おまえがか?』
「ああ、そうだ。守る。こいつは俺の、大切な女だから。」

 光は乱馬の言葉に躊躇したのか、今度は直ぐには問いかけて来なかった。ややあって、光は言った。
 
『いずれ確かめさせてもらおう。本当におまえが彼女を守るに値する奴なのか否か…。』

「確かめる?」
 その乱馬の問い掛けには答えはなかった。


『いつか機会が巡れば、おまえと逢えることもあるかもしれぬ。その時を…楽しみにしておこう…ふふ、ふふふふふふ。』

 柔らかい笑いと共に、その声は意識の底へと消えていった。いや、そういうふうに思えただけかもしれない。

 辺りはやがて、何事もなかったように夜の帳が下りてくる。
 眠りに落ちた二つの影は、ずっとそのまま朝まで重なり合っていた。



つづく




一之瀬的戯言
 この作品の乱馬は原作とは全くかけ離れた、どちらかというと小悪魔的な性分です。原作乱馬の潜在意識にこういう彼が居るのではないかと言う、一つの妄想に基づいた創作、とでも思ってくださいませ。
 この作品を書いていて、私は乱馬書きだと再認識してしまいました。だって、こんな乱馬を書くのが快感になりつつあるんですもの。


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