テーマ(方向性)を決める



まずは作るページのテーマを決めます。
 ここは、メインテーマが「らんま1/2」のファンページですので、そこから解説します。


テーマを決める

 ファンページには大きく次のような感じに分類されると思います。


  ◇ファン同士が交流するサイト
  ◇二次創作を楽しむサイト
       ◆画像系
       ◆文章系
       ◆画像、文章両方




 自分が作ろうとしているページは、何にテーマを置くのか。まずは、そのあたりから考えてみましょう。
 なぜ、このようなことを最初に考えておくかというと、ホームページをアップロードする「サーバー」を決めるポイントになるからです。

 
 ホームページをアップしている先は「サーバー」または「プロバイダー」と呼びますが、それぞれの貸し出し先(家主)によって、いろいろな特色があります。
 例えば、画像を多く扱いたい時は、最大容量が大きい方がいいでしょうし、交流にメインを置くならば、あとで解説しますが「CGI」が自分で設置できるかどうかもポイントになってくるからです。
 自分が作ろうとしているページはどこのサーバーに申し込んで、アップする場所を借りるか。  最初に大ざっぱでもいいですから、作りたいページの方向を考えておくと目安になると思います。




テーマとサーバーの関係
◇ファン同士の交流サイト
 これを作るのに考えておきたいのは「CGI」が自設置できること
 「CGI」とは掲示板やチャットを動かしているスクリプトのことです。
 このスクリプトが自分で設置できると、掲示板が自由に設置できて便利です。
 あとで少し触れますが、「CGI」が設置できるサーバーならば、掲示板やチャットは、気に入った掲示板やカウンター、チャットのスクリプトを無料配布されているところからダウンロードしてきて、自分でサーバーにアップロードして設置できます。
 情報を交換したり、人と交流してチャットを楽しんだり。そんなサイトにしたければ、できるだけ「CGI」は自分で設置できることが必要条件となります。
 無料の提供サーバーは、実は「CGI」を設置させてもらえないところが多いです。
 設置できるサーバーでも、チャットはダメだとか、設置できるCGIに細かい制限制限があることが多いです。また、スクリプトによっては使えないCGIもあります。
 サーバーを選ぶときは、自分で設置できるかどうか、どんな制限事項があるか、最初にチェックしておきましょう。


 また、CGIが自設置できなくても、あらかじめ作り付けの掲示板やチャット、カウンターが用意されているサーバーもあります。
 勿論、掲示板のスペースを貸し出してくれる「TEA CUP」のような掲示板レンタルサービスもありますから、自分で設置する自信がない方は、それを使うという手もあります。


 「お絵かき掲示板」も自分で設置することができます。
 ちょっと難しいかもしれませんが、スクリプトをダウンロードして、自設置にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
 また、私は、「呪泉洞」に「絵板画廊」を作っていましたが、そこのサイトのメインお絵かき掲示板は、無料の貸し出しを借りていました。
 そういうやり方もあるので、絶対、CGIを使えないとダメだというものでもないのです。いろいろ工夫してみてください。




◇二次創作を楽しむサイト
 これはいわゆる「同人的な要素の強いページ」になると思います。
 同人と一口に呼べど、いろんなタイプがあります。サイトを作る上での留意点は「画像系」にするのか「文章系」にするのかで決まると思います。
 また、投稿作品を募るのか、自作中心にいくのか。
 これも決めておかねばならないでしょう。
 投稿作をあつかえば、自分で絵を描かなくても、そして文章作品を書かなくても、二次創作サイトは運営は可能です。実際に、管理人さんが殆ど二次創作をされないサイトも存在します。
 が、これは稀有と言ってもよいかもしれません。
 長年、やって来た中で思うのは、「投稿サイト」は「同じ想いを持つ方の投稿を待つ」という意識がないとなかなか持続もできません。ただ待つだけでは、投稿作品はなかなか集らないのも現実です。

 「呪泉洞」は投稿作品がたくさんありますが、一夜にして集ったものではありません。長い間に集った作品ばかりです。

 また、昨今、ブログという手法で知識が無くとも手軽に運営できるツールができたことや、SNSの発達により、WEBサイトをわざわざ作る方が減っています。
 故に、投稿作も減って、殆ど来なくなって久しいです。
 また、ツイッターやラインなどのポータブルコミュニケーションツールへと主導権が移り、WEBサイト上での交流も希薄になったように思います。
 これも、時代の流れなのでしょう。


 それはともかく、
 サイトは小さく始めて大きく育てる。
 この意識が一番大切だと私は思います。


 投稿サイトを運営する上でアドバイスがあるとすれば「投稿規定」をしっかりと作っておくのがベストでしょう。
 どんな作品を掲載したいのか。掲載したくない作品も視野に入れて、最初に考えておきましょう。
 私自身は、最近では、これは小説ではないと感じた作品、日本語として意味を成していない作品は掲載をお断りしています。あと、乱馬×あかねを崩した作品も掲載しない方針です。(結論として乱馬×あかねならば許容していますが・・・。)
 規定にはできれば送信方法も明記されておいた方がいいでしょう。テキストのみで他の形式は受けないとか、タイトルは明記してくださいとか・・・。
 画像系を扱うのであれば、最大容量も決めておかないと、時々100KB以上のBMP形式ファイルを平気で送ってくる迷惑な方もおられます。BMP形式はWEBへはアップしづらいです。投稿される側の方も、WEBで扱えるのは「GIF」「JPG」「PNG」この三つの画像ファイルが主流であることを知っておくべきでしょう。
 規定があると、掲載したくないと判断した作品を断りやすいのも確かです(笑


◇容量に関して
 画像と文章を両方やろうと思う場合は、ある程度の容量確保ができるサーバーを選びましょう。容量が少ないと、引越しを余儀なくされることも。
 また、コーナーによってサーバーを使い分けることも一つの案です。
 かつての「呪泉洞」では自作を別のサーバーにアップしていたこともあります。
 ただし、サーバーを複数にすると、管理は煩雑になります。面倒です。


 容量の目安としては一ページは100KBでした。
 一昔前は、「フロッピーディスク一枚が1MB」で換算していました。つまり、フロッピディスク一枚は、100KBのページ約10頁分といった感じでした。
 この頁は約15KBです。文章だけなので比較的軽いです。フローピー換算でこの頁くらいなら70頁は入りますね(笑
 もう、フロッピーディスクすら、無用の長物と化して久しいですが、呪泉洞が開設した頃は、それを目安で考えて作っていました。

 画像を扱うと画像ファイル一つが数十KBですから、容量はすぐ膨らみます。
 あと、無料サーバーで運営する場合「広告も容量に含む」ということもあるらしいので、その分も見積もっておいた方が無難です。広告はだいたい1個「5KB」程度だそうです。
 
 と言った感じに、一昔前は、WEBサイトは容量との闘いでした。
 今では、無料サイトでもかなり当時と比べ、容量がかなり増しています。
 倉庫代わりに、有料サーバーと契約されている方も増えていることでしょう。

 今はそんなに容量に関しては、以前ほど、気にせずとも良くなったように思います。